築地で三代続く、老舗仲卸業の築地三代(東京都中央区、代表取締役 片又孝幸氏)が新鮮で美味しい国産の牡蠣を気軽に楽しめるバル業態「IKI Oyster Bar(イキ オイスターバー)」を11月5日にオープンした。昼はさかなや、夜は海鮮居酒屋「魚や 粋」と行列の出来る人気の海鮮業態牡蠣専門店「地下の粋」の2店舗を築地で展開している同社。魚介のプロである仲卸業の同社が飲食業を始めたのは、全国からクオリティの優れた魚介が集まる築地市場の実力と、長く日本の台所として支えて来た築地ブランドの信頼性をもっと身近に、きちんと知って欲しいという想いからだ。それゆえに、3店舗目となる同店はあえて築地から離れ、日常生活を送る人々も多く住む月島となった。
月島は名物もんじゃ焼きが名高く、もんじゃ焼き屋が通りの両側に軒を列ねる“もんじゃストリート”は、昼夜を問わずに国内外ら多くの観光客で賑わいを見せることで有名だ。しかし、通りを隔てればごく日常の生活が広がる東京の下町でもある。もんじゃ焼きストリートに平行する車1台がやっと通れる1本入った生活通りの築40年以上経つマンションの1、2階に同店は構える。全面ガラス張りで奥まで見渡せる開放感ある1階は駆体のままをあえて残した倉庫のような空間でオールスタンディングスタイル。壁際に牡蠣を入れた箱を重ね、並べたステンレス製の台が仲卸業直営としてのシズル感をみせる。同様の駆体環境を活かした2階は機能をデザイン化したシンプルな空間で、テーブル席、カウンター席の白がアクセント。下町らしい昭和の家屋が建ち並ぶなかで際立つ無駄を省いたシンプルモダンな空間は、アメリカで建築を教える大学教授のデザインというのも、また面白い。
夏には岩牡蠣、冬春には真牡蠣と通年味わえる牡蠣は、毎日、日本の海から築地に届くなかからさらにクオリティの高いものを選び並べているために産地は随時変わる。一般的に認知されている産地、ブランドと呼ばれる産地、限定的な産地と多様で、同じ牡蠣ながら個性の違いに驚かされる。食べ方も生食にはじまり、蒸し牡蠣、焼き牡蠣と調理スタイルの違いから新たな牡蠣の美味しさと出会えるのも、プロの目利きが仕掛けるオイスターバーならではと実感する。
多くの種類を揃えるのではなく、鮮度の良さ、クオリティの良さにこだわった真牡蠣は常時8~10種類(300円~)。判りやすく個性の違いが楽しめる「今日のおすすめ3種類食べくらべセット」(1200円~)はお得だ。焼き牡蠣は単体の価格にプラス50円で「素焼き」に、さらにプラス100円で「西京味噌バター焼き」、「トマトチーズ焼き」が楽しめる。その日に適した産地で造る蒸し牡蠣は1Kg 2100円、500g 1260円とボリュームもたっぷりだ。ほかに本日の一品料理では「牡蠣とクリームチーズのパテ」(680円)、「ズワイガニのガーリックオイル煮」(980円)、「天然魚介出汁のスープカレー」(880円)などがある。
また、早い者勝ちの本日数量限定のシーフード料理もある。
ドリンクは、白ワインに限定してグラス(580円)とボトル(2980円~)を置くが、ワインに限り、1000円で持ち込みが可能だ。今後はさらにワインを揃え充実させていく。ほかにアイテムは限定されるが日本酒、焼酎もあり、呑み楽しむことが出来る。
中卸しが出来る、中卸しだからこそ出来る飲食店造りにこだわる代表の片又氏。同店はプロの目利きが選んだ魚の美味しさを身近に感じて味わってとの想いから昼間はさかなやになるという。
店舗データ
店名 | IKI Oyster Bar(イキ オイスターバー) |
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住所 | 東京都中央区月島1-27-12 |
アクセス | 地下鉄 月島駅10番出口より徒歩3分 |
電話 | 03-6228-2158 |
営業時間 | 17:00~22:30(フード L.O.21:30/ドリンク L.O.22:00) |
定休日 | 月休(但し祝日の場合は営業することもある) |
坪数客数 | 25坪(1・2階合わせ) 42席(1階スタンディング12名/2階カウンター14席/テーブル16席) |
客単価 | 4000円 |
運営会社 | 株式会社築地三代 |
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