昨秋に竣工した飯田橋駅前のオフィス・商業棟からなる複合ビル「飯田橋グラン・ブルーム」内商業ゾーン「飯田橋サクラテラス」。この2階に、肉イタリアンの人気店「Trattoria Tanta Bocca(トラットリア タンタボッカ)」(千駄ヶ谷)の姉妹店「TRATTORIA GRAN BOCCA(トラットリア グランボッカ)」が2014年10月10日オープンした。経営は、焼肉・もつ鍋・塩ホルモンの「好ちゃん」(神田本店、飯田橋分家)、「BISTRO CarneSio(ビストロ カルネジーオ)」(恵比寿)や「trattoria Macco(トラットリア マッコ)」(神田)などを手掛けているセレソン(東京都千代田区、代表取締役:岡田章氏)。今回の新店舗は、同社にとって初の商業施設への出店となる。
「このエリアは、既存店もあり昔から慣れ親しんだ場所ですし、三井さんからの熱心なオファーをいただいたことも重なり、当社にとって初めての商業施設への出店となりました。展開している店舗の中でも一番大きい店舗です」と同社専務で、同新店の立ち上げにかかわってきた加藤俊明氏は、出店経緯を話してくれた。既存店の中では、一番大きな店舗規模となる新店舗は、テラス席のあるお濠沿いの遊歩道側は全面ガラスで陽射しが入り、明るく天井も高い。活気のある厨房を囲むL字型のカウンター席や外の景色を楽しめるテラス側のカウンター席、ゆっくり食事を楽しめるテーブル席とシーン毎に使い分けが可能な造りになっている。同社の肉イタリアン業態は2008年にスタートし、新店で4店舗目。肉という共通点はあるが各店舗それぞれのコンセプトは異なり、今回は「極上のローストビーフと厳選A5ランク和牛を楽しめる」を掲げ、肉イタリアンを存分に満喫できる店を目指す。
店舗規模が大きい同店では、和牛一頭買いが可能になり、厳選したA5ランクの和牛を余すことなく提供できるという。一押しの数量限定「極旨、ローストビーフ」(200g:2900円、追加100g:1450円)は200gからのオーダーカット。その分厚さに驚くが、柔らかくてジューシーで肉本来の美味しさが堪能できる一品。この同店自慢のメニューは、塊肉のまま一晩マリネして寝かせ、1時間ほど掛けてじっくりと焼き上げるという。オリジナルの少し和風の特製ソースで食すと、肉の美味しさを更に引き立てる。既存店で人気のメニュー「どっかん春菊のサラダ」(830円)も健在だ。山盛りの生春菊をオリーブオイルと塩、ライムのみというシンプルなスタイルで供される一見不思議なサラダだが、肉料理との相性が抜群に良く、病みつきになる客が多いという。また肉の前にサーブされる名物の自家製「ポップオーバー」も好評だ。厚めのシュークリーム皮のようなふわふわのパンで、もちもちとしていて何個でも食べたくなり、自家製ホイップバターをつけると美味しさが倍増する。肉イタリアンに合わせるのは、イタリアをはじめとした国内外の厳選ワインたち。肉の味に合わせて、料理に合わせてワインをチョイスして欲しいと、リーズナブルなワインが中心だ。ボトルは2500円~5000円台で、赤・白・スパークリングと豊富に揃える。グラスは、赤・白620円、スパークリング730円と日替わりで楽しめる。
「年商10億を目標に10店舗展開を目指していきたいと思っています。今回のように商業施設へも今後チャンスがあればまた出店すると思いますし、2020年開催予定の東京オリンピックを考慮すると東京周辺での出店が可能性としては高くなると思います」と、同社の展望を語る加藤氏。肉イタリアンの代名詞とまで言われる店を作り上げた同社が、今後更に、パワーアップさせた肉イタリアンを強力に展開していくことに大いに期待し、注目していきたい。
店舗データ
店名 | TRATTORIA GRAN BOCCA(トラットリア グランボッカ) |
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住所 | 東京都千代田区富士見2-10-2 飯田橋グラン・ブルーム サクラテラス 2F |
アクセス | JR中央線 飯田橋駅 西口より徒歩2分 東京メトロ有楽町線・南北線 飯田橋駅より徒歩3分 東京メトロ東西線・都営大江戸線 飯田橋駅より徒歩5分 |
電話 | 03-6272-9670 |
営業時間 | 11:30~15:00 (L.O.)、17:30~22:30 (L.O.) |
定休日 | 無休(サクラテラスの休館日に準ずる) |
坪数客数 | 50坪 75席 |
客単価 | ランチ 1200円、ディナー 6000円~7000円 |
運営会社 | 株式会社セレソン |
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