ショッピングやグルメ、オフィスから住居に至るまでさまざまな機能を兼ね備えた人気の街、恵比寿。恵比寿駅から渋谷方面に歩いた恵比寿西・五差路の先に、五反田の「酒場 それがし」、「鳥料理 それがし」を運営するJO(ジョー、東京都品川区、代表取締役:尾山淳氏)の3号店「それがし 恵比寿店」が6月2日オープンした。同店は、日本酒が好きという共通点を持った“3人の出会い”によって立ち上がった1号店の「酒場それがし」をベースに、より食の幅を広げ“鮮魚メニューが加わった”店づくりになっている。
大きなそれがしマークの入った幕がかかるガラス張りのファサードからは、和のしつらえにおもてなしの心が加わった空間が伝わってくる。ふらっと立ち寄りたくなるような居心地の良さそうな雰囲気だ。白を基調とした清潔感を感じる店内の奥には、恵比寿界隈では少ない個室も用意されており、会食ニーズにも対応。ゆったりとした間隔のテーブル席は、じっくり日本酒と和食を楽しむのにちょうど良い。
看板メニューは、独自の仕入れルートを開拓したことによる鮮魚。「本日のお刺身」、「本日の料理(焼・煮)」、「本日の棒寿司」でラインアップされ、その日の朝にとれた旬の鮮魚がその日のうちに全国の漁港から届けられる。取材時は「青森県 深浦 生本マグロ」(1500円)や「北海道 函館 活ほっけ」(1200円)など6種を刺身で提供(盛り合わせは1人前1300円で2人前から)。「長野 飯田 鮎の塩焼き」(1000円)、「北海道 網走 炙りにしんの棒寿司」(1300円)のほか、「青森 天然ほやポン酢」(950円)や「北海道 釧路 時しらず/カマの塩焼き」(1200円)など珍しいものが本日の一品料理となっていた。「惣菜」や「酒肴・珍味」(500~1000円)など日本酒が飲み進む和食の品々から、料理人が手間隙を惜しまずに丁寧に仕込んでいる様子が伺える。
店のこだわりである日本酒を客に気軽に楽しんでもらうため考案された「十字型の日本酒マトリックス」は、同店でも健在。タイプ別に日本酒を分類し、ひと目で日本酒のポジションが分かる仕組みとなっており、初心者でも自分の飲みたい銘柄が選べる。日本酒は常時50銘柄以上、グラス(120ml) 400円~700円で提供。そのほか、日本酒+トニック+ソーダ「酒ぼーる」(600円)、にごり酒+ビール「どぶビール」(700円)、日本酒版サングリア「サケグリア」(700円)など、オリジナルの日本酒ベースカクテルも人気。新たな試みとして「自然派ワイン」もボトルで用意されている。
「スタッフの満足度がお客様の満足度に繋がる。店ありきではなく、人ありきで店舗展開は考えています」と尾山氏。日本料理の料理人を迎え、会席仕立てにした鳥料理を楽しませる2号店の「鳥料理 それがし」以来、同社に料理人が集まってきたこととタイミング良く物件が出て来たことから生まれた3号店。実は、1号店の出店時から恵比寿エリアは視野に入れていたという。和の料理人が揃っていた同社にとって、満を持した出店となった。今後は、造り手という点で純米酒と共通点を感じる「自然派ワイン」の展開を考えているという同氏。「日本人に、日本酒を!」をテーマに、より多くの人に日本酒の魅力をわかりやすく伝えていく同社。「飲食業に価値をつくるためにスタッフと集団となりつくりあげていく」という尾山氏の今後に注目だ。
店舗データ
店名 | それがし 恵比寿店 |
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住所 | 東京都渋谷区恵比寿西2-3-11 |
アクセス | JR・東京メトロ 恵比寿駅から徒歩3分 |
電話 | 03-6416-3981 |
営業時間 | 17:00~24:00 |
定休日 | 無休 |
坪数客数 | 15坪 35席 |
客単価 | 5500円 |
運営会社 | 株式会社 JO(ジョー) |
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