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9月11日、国分寺に今までにない新しいコンセプトの店舗が出現!海鮮居酒屋とパスタバルが融合した、麦企画による「デンズキッチン」に注目!

店内向かって左に位置する「デンズ鮮魚」。赤い大きな生け簀のプールには、活きのいいヤリイカやヒラメなどが泳いでいる
向かって右にあるのは「デンズパスタ」。左の店舗とはまったく違う世界が広がるが、こちらでも左の店舗のメニューが楽しめる
獲れたて直送の「活イカの姿造り」2980円は、まるごと一杯が余すことなく堪能できる
手前が麦企画社長の田原旬時氏、奥は、店長の高橋宗士氏。麦企画のモットーは、『心のこもった手づくり料理』と『元気サービス!』

(取材=袴 もな)


「DEN’s café」「でんDINING tachikawa」「いか天国 活いか直売所」「Kitchen Barでん」など、11店舗を主に西東京エリアにドミナント的に展開する、麦企画(東京都羽村市、代表取締役:田原旬時氏)が、国分寺に12店舗目となる「デンズキッチン」をオープンした。国分寺駅北口から徒歩2分という好立地に位置するこの店舗は、1軒の店で2業態のコンセプトが楽しめる、斬新かつユニークなコンセプトの店だ。
一見、お洒落なカフェダイニング?という印象の外観を入ると、まず左のエリアにドーンと置かれた鮮やかな赤い大きな生け簀プールに目がいく。そして、向かって右手のエリアに目を向けると、そこには、海辺のリゾート地を思わせるような広々したカフェダイニング風の空間が広がる……。この店は、「デンズ鮮魚」と呼ばれる和風海鮮居酒屋と、「デンズパスタ」と呼ばれる洋風ダイニング、2つの店舗が内部で分かれて構成されているのだ。よく見ると、エントランス入ってすぐの上部には、2つの店の案内を記す看板もある。
「この店のコンセプトは、今流行りの“横丁”とも違う、言ってみればフードコートを少しグレードアップしたような店。ピザや刺身や炒飯が1軒の店で出される、いわゆる“総合居酒屋”とはまったく違う新しい企画の店を作りたい、と思い立ったところから始まりました」と代表の田原氏は語る。2つの店舗の中央にはオープンキッチンが設えられ、ダブルキッチン方式で2店の調理を行なうシステムだ。隣合わせた店舗には仕切りがなく、それぞれの内部が見渡せるのだが、まったく世界が異なる店舗がひとつの箱の中に同居しているこの設計はとても斬新といえる。
「あえてエントランスを共通にしたのですが、来店するお客様のほとんどが1軒の店と思われてしまうのが困りものです。右と左で業態が違う店ということをスタッフが説明して初めてお客様は驚かれる。今後はもう少し、わかりやすい表示をつけようと思うのですが……」と田原氏は今後の課題を語るが、この一見わかりにくいところが、この店の面白いところといえそうだ。
さて、左にある海鮮居酒屋「デンズ鮮魚」では、麦企画がもっとも得意とする“活イカ”を始めとする新鮮でクオリティーの高い海鮮料理が存分に味わえる。鮮やかな赤オレンジ色の生け簀をスイスイと元気よく泳ぐイカや鮮魚たちは、毎日全国の契約漁港から仕入れられる。
「うちの看板料理はなんといっても『活イカの姿造り』です。長崎の呼子、神奈川の松輪など、全国のイカの名産地からその日一番状態のよいものを取り寄せています。この生け簀の赤オレンジ色は、イカがもっとも喜ぶ色として研究した結果なんです!」と田原氏。
この「活イカの姿造り」は丸ごと一匹が2980円という破格のお値段で供される。活き造りのイカの刺身は、美しく透き通った身で、まだ足が動くうちに運ばれる。頭と足の部分は、天ぷらやゲソ焼きにして出され、こちらも大変贅沢な味わいだ。その他、「地魚の寄せ鍋」2名から1人前800円、「超新鮮お刺身」単品700円~、など魚好きを唸らせるメニューがずらりと用意されている。ドリンクの方は、海鮮料理にぴったりの地酒や焼酎がラインナップ。特におすすめなのは、刺身との相性がバツグンの広島の「雨後の月」だそう。店内は、漁師の店を思わせる木目を生かしたシンプルな造りで、キッチン前に設えたカウンター席では、その日おすすめの魚介類を板前さんと直接やりとりしながらオーダーできる。
一方、右手の「デンズパスタ」は、自家製平打ち生パスタが自慢の洋風バルだ。光がいっぱいに差し込む窓際のテラス席、グループにも対応できる広いテーブル席など、店内には趣向の異なるシンプル&モダンな客席が並ぶ。中央キッチンのバル側には、大きなコンロにかかった寸胴鍋が置かれ、「江戸前ミートソース仕込み中」と書かれた黒板が。こちらの名物は、牛スジと八丁味噌を加え、半日間煮込まれた特製ミートソース「江戸前ミートパスタ」650円だ。もちもちのコシのあるパスタに、ほんのり味噌風味がプラスされたコクのあるミートソースがよく絡み、これは病みつきになる味だ! その他、「国産牛サーロインステーキ串」1本300円、「骨付鶏の黒こしょう焼き」500円など、多彩な肉料理がバル価格で気軽に味わえる。また、隣で仕入れている新鮮魚介を使った「サフラン風味海鮮小鍋」780円など、シーフード料理もメニューに上がる。こちらの店舗のみランチ営業をやっており、ランチはスープとサラダが付いたパスタのセットメニューが700円から。ドリンクは、43種にもおよぶオリジナルカクテル(各480円)が人気で、メニューにはベスト10ランキングの表示も。また、ジョッキで供される「がぶ飲みワイン」450円、「自家製サングリア」(ボトル980円)など、値段を気にせずお酒も存分に楽しめるのもうれしいところだ。
基本的にまったく異なるメニュー構成になっている2店舗では、客単価も客層も微妙に異なる。「デンズ鮮魚」は4000円程度で、「デンズパスタ」は3000円程度。ただし、一部のメニューは相互でオーダーできる仕組みになっている。
「居酒屋の方は、本当に旨い魚の味がわかる、少し高めの年齢層の方々に楽しんでもらい、バルの方は、若者に気軽にワイワイやってもらうのが狙いなんです。でも、今のところ、両者混合という感じなので、今後はそれをどう住み分けていくかが課題」と同氏。この店舗では、月商1千万を目指していくという。今までにない、新しく斬新なコンセプトの「デンズキッチン」、東京都心への進出の可能性は?との問いには、「今のところは、自分たちの本拠地であるこの西東京で、地道に客足を伸ばして行きたい。店舗を増やすことよりも、まず第一にお客様に心から満足してもらえる手作りの味と、ウチならではのサービスを、各店舗で充実していきたいですね。そして、もしチャンスがあれば……くらいに今は考えています」と、代表の田原氏は謙虚に語ってくれた。

店舗データ

店名 デンズキッチン
住所 東京都国分寺市本町2-9-10 丸八ビル1F

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アクセス JR国分寺駅北口より徒歩2分
電話 042-312-4114
営業時間 昼11:00~14:00 (デンズパスタのみ)
16:00~24:00(L.O.23:00)
定休日 無休
坪数客数 58坪・120席
客単価 3,000円~4,000円
運営会社 有限会社 麦企画
関連リンク 麦企画
関連リンク デンズキッチン(ぐるなび)
※店舗情報は取材当時の情報です。最新の情報は店舗にご確認ください。

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