「博多 一風堂」を展開する力の源カンパニー(福岡県福岡市、代表取締役:河原成美氏)は、食とエンターテイメントを融合させた、新しいラーメンレストラン「IPPUDO TAO」を、福岡天神とシンガポールに続き、9月1日銀座にオープンした。3号店目となる「IPPUDO TAO TOKYO」を日本の中心である東京・銀座に出店し、「IPPUDO TAO」という新しいパッケージを全世界に展開していくためのフラッグシップショップと位置づけている。
「IPPUDO TAO」は、大分県久住をベースに世界中で活躍する和太鼓集団「TAO」とのコラボレーションによって生まれた、新感覚のエンターテイメント・ラーメンレストランだ。店舗のコンセプトは、“日本のかっこよさを世界へ”。“日本のかっこよさ”とは、独特の間合いの良さや動きのきれの良さ、リズムの良さ、連帯感。この間合いやリズム、連帯が、TAOの音楽の特徴であり、双方のコンセプトが一致したのだという。兼ねてから「Ramen(ラーメン)」を世界標準語にと志向してきた一風堂が、世界進出を行なうに当たってのパートナーと出会った瞬間であった。
そして、今年4月には福岡市天神に新コンセプトラーメン店「IPPUDO TAO FUKUOKA」、7月にはシンガポールに「IPPUDO TAO SPG」を出店した。シンガポールでは、日本の職人の働く姿の美しさや日本人の粋の良さ、和を感じさせるモダンな店造りがうけて、大きな話題を呼んでいる。
店内には、TAOのダイナミックな和太鼓演奏の映像が流れる。メニューは、力強いサウンドにインスパイアされ、“音(サウンド)”が“味(テイスト)”へと変換されている。大太鼓の音と広がりをイメージした「TAO・黒」(850円)は、黒香油と極太麺が特徴のとんこつ醤油ラーメン。情熱と締まった切れ味の締め太鼓の音をイメージした「TAO・赤」(850円)は、18時間煮込んだとんこつスープに辛みの効いた味噌をトッピングし、アクセントに香油をプラスしたうま辛とんこつラーメン。辛さは、5段階から選べる。また、スタンダードメニューである、極細とんこつラーメンの「一風堂・白」(750円)も取り揃える。博多細麺の替玉は150円で用意。定番商品のカリッと焼いたオリジナルの「ひとくち餃子」(420円、ハーフ220円)も、楽しめる。
今後、「IPPUDO TAO」は、アジアでは韓国や中国に、ヨーロッパではアムステルダムやロンドンなどへの展開を考えている。目標は、5年後までに12~13カ国で30~50店舗の出店。
「Ramen(ラーメン)」を世界標準語に。今回の東京・銀座への出店は、世界進出を見据える一風堂にとって、大きな足がかりとなることだろう。
ヘッドライン
[ニューオープン]
2010.09.16
食とエンターテイメントを融合させた、新しいラーメンレストラン「IPPUDO TAO」が、福岡天神とシンガポールに続き9月1日、銀座にオープン!
- 黒と赤が基調となる、エネルギッシュな内装。店内には、TAOのダイナミックな和太鼓演奏の映像が、流れる
- 3号店となる「IPPUDO TAO TOKYO」を東京・銀座に出店。新しいパッケージを世界に展開していくためのフラッグシップショップと位置づけている
- 大太鼓の音と広がりをイメージした「TAO・黒」(850円)。黒香油と極太麺が特徴のとんこつ醤油ラーメン
- 情熱と締まった切れ味の締め太鼓の音をイメージした「TAO・赤」(850円)。18時間煮込んだとんこつスープに辛みの効いた味噌をトッピングしたうま辛とんこつラーメン
(取材=中條 美咲)