スペシャル企画

【繁盛店ネタ箱】ひとり親家庭支援プロジェクト「hottokenine(ほっとけナイン)」がリニューアルし、再始動!飲食店を通じて、子どもたちの体験価値の創造を目指す!【協力飲食店、募集スタート】

2020年、コロナ禍で立ち上がったお弁当配達の支援活動「INGプロジェクト」はメディアで多数紹介され注目を集めやがて「hottokenine」へと発展しました。その原点にあるのは「子どもたちの未来をどう育むか」という想い。
この度「hottokenine project since 2025」へとスローガンを新たに単なる食の提供から一歩進み、寿司職人体験やパスタづくりなど、飲食店や農業の現場に触れる機会を届けることで、子どもたちの「できた!」という達成感や、新しい世界への好奇心、体験価値を育んでいく活動にリブランディングをしたということで、同団体の代表である⼀般社団法⼈ほっとけないんの代表理事 笹 裕輝さんにその背景を伺いました。


お話を伺った一般社団法人ほっとけないん 代表理事で、六本木を中心に飲食店を展開するSASAグループ代表の笹 裕輝さん

 

始まりは、ひとり親家庭支援・お弁当配達プロジェクト INGプロジェクト2020

大山:まず一連の活動が、一番最初に立ち上がった経緯というところを教えてください。

笹さん:2020年の4月に新型コロナウイルスの緊急事態宣言があった時に、僕はまだ飲食店を1店舗しかやってなかったんですけど、その時にお店を営業してはいけないとふうになったので「どうしよう」ということで、会社のメンバーやお客さんと話している中で「僕らができることってなんだろう」となった時に、料理・お弁当を作ることや、自分たちは若いスタッフがいるということで、僕がシングルマザー家庭で育ったんで、シングルマザー(ひとり親家庭)にお弁当を届けるっていうプロジェクトを始めることにしたんです。

緊急事態宣言が4月8日からだったと思うんですが、そこから5日以内くらいでスタートして、最初は2家庭4食のお弁当からスタートして、日を増すごとに倍倍ゲームのように増えていって、1か月後ぐらいには100家庭ぐらいくらいに届けるようになっていたんです。2020年から2年半ぐらいやり続けました。

延べ1,000家庭、、配達したお弁当の数は最終40,000個、支援総額で4300万円ほどのプロジェクトでした。

 

大山:当時はTVにも多く取り上げられて、かなり注目を集めましたよね。その後、現在まで協会としての活動はどのような動きをされていたのですか?

笹さん:生活が困窮した家庭に向けた一時的な縁という感じで始めたのですが、続けていくと「継続的にやってほしい」という家庭がすごい増えてきたんですよね。お母さんの料理を作り時間をお弁当に変えて届けることで子供達のお腹が満たせる、生きる活力になるというふうになれば良いことだと思うけれど、ふとこれって「貧困を生み出しているんじゃないかな」って思うようになったんです。毎日週6回お弁当が届けられるからこそ。

それで一旦お弁当配達を止めて、本質的にひとり親家庭が自立していけるような支援でないと意味がないなということで、例えば新たに就職をするであったり、年収設定をして契約的に取り組んでもらうなどの目標を定めてもらって、そこに向けて僕たちもお弁当の支援をするというふうに変えていったんです。なのでここ最近までは少数制でやっていたんです。5〜10家庭くらいを常に支援しながら。

すべての家庭に向け、子供たちに「体験価値」を提供するプロジェクトへ

大山:なるほどですね。それで今回、協会の活動を大幅にリブランディングするということで、そのような内容ですか?

笹さん:そう言った流れがあった中で、少数でも家庭を助けることはいいことなのですが、社会的なインパクトで言ったら大きいものではないですし、コロナも終わってお家にお弁当を届けるだけというのも、ともすれば甘えになりかねないんじゃないかなという葛藤があった中で一度活動の仕方を考え直そう、と運営メンバーで今年の1月くらいに集まったのがリブランディングの発端です。

それで、現代社会では子供たちの「体験価値」というのがかなり希薄化されていて、それに伴って子供たちが大人になった時に、体験格差ができることによって選択の幅が狭まるのではないかなと思ったんです。僕らも会社でよく言うんですけれど 「インプットしたものでしか、アウトプットできない」と。だったらじゃ、子供の頃からさまざまな体験をたくさんさせてあげるべきだなと思った時に、僕たちは「食」というのを持っているので、これを子供たちに体験させてあげることって、彼らの未来にとって価値があることなんではないかな、と思ってそれを実施し始めたところです。

リブランディング前はひとり親家庭のご支援ということで活動をしていたのですが、今回の再スタートではひとり親家庭に限らず、すべての家庭が対象になります。

 

大山:物理的に食を届けるだけではなく、「体験価値」を親御さんと一緒に作っていこう、とそういうふうに変えたということですね。

笹さん:はい、それでまずは試しでやってみようということで、弊社の店舗の「おすしのジョー」でお寿司屋さんがあるのですがそこで5月4日にお寿司握り体験を実施しました。

このイベントがかなり喜んでいただけて、子供たちも「将来、寿司職人になりたい」みたいな話があったりとかして、すごくよかったんですよね。

僕たちとしても運営側としてもやりがいに繋がりますし、うちの職人のジョーくんも「またやりたい」というふうに喜んでもらえたし、子供たちのお母さんたち喜んでもらっていたのでこれはいいなと思って。

それで次にまた違う観点で試してみようということで、1ヶ月後に弊社の「POP & POUR EBISU」という店舗で、6月8日にパスタの手打ち体験というのを開催しました。

生パスタから自分たちで手打ちをしてパスタを作って食べるという、これも非常に喜んでいただけて。調理過程がかなり難しい部分があったので、改善しないとなという点もあったりなんですが。

子供たちが休みに日にこういった体験をしてもらって、学校に行った時にみんなに自慢できるというか「僕、こんなことやってきたんだよ!」とか「寿司握ってきたんだよ」みたいな食に触れる体験を一つでも経験してもらうことで、子供たちの未来、また外食の未来を創ることにつながるんじゃないかなと思って、それはすごいよかったなと思っていまして。

 

地域へ「食」体験価値を伝えていく協力飲食店、募集

大山:素晴らしいですね。それで今後そういった体験教室といったイベントを定期的にやっていくというわけですね。これは自社だけでなく、他の飲食店さんも絡めてということですよね?

笹さん:そうですね、一番初めのお弁当支援の時もそうだったんですけど、やっぱり自社の飲食店だけでやったとしても何の広がりもないし、僕たちだけで活動したいというわけではないので、飲食企業全体でこの「体験価値」を伝えていく、提供してくれる飲食店企業を現在募集しています。

例えば、世田谷区の三軒茶屋の飲食店さんにやってもらうとしたら、三軒茶屋や世田谷区に住むご家庭の子供たちに来ていただいて、子供たちを支援するという形というのを各地で作れたらなと思っています。

第一弾としてまさしく三軒茶屋でドミナント展開をされている株式会社和音人さんとコラボさせていただいて、10月4日に「焼鳥焼き体験教室」を開催予定です。

株式会社和音人 代表の狩野 高光さん。

 

我々、運営側としては活動に賛同いただいた企業さんを集めていくことであったり、飲食店のパートナーさんも精力的に募集していきます。飲食店さんは土日のお休みに日のお昼11時〜13時ぐらいの2時間〜2時間半ぐらいの時間をお借りしてお手伝いをしていただきたいという感じです。原価や人件費などお支払いをさせていただくという形で今考えています。

 

大山:CSVの観点で言っても飲食店さんの側からして地域住民や子供たちとのコミュニケーション、接点が増えるのでとても良いことですよね。最後にこの活動を通じて、成し遂げていきたいことを教えてください。

笹さん:そうですね。まだリブランディングしてから活動し始めたばっかりなので大きなことは言えませんが「子供たちの可能性を広げる」っていう言葉に尽きるかもしれないですね。

自分たちが子供の頃って、なんかいろんな体験をさせてもらったというか、食以外の部分でも、海や山、川に遊びにいったりいろんなことをやらせてもらっていたという気がするんですけれど、今ってなかなかそういう隣近所の家の子と一緒に遊びに行くことも少なくなってきているでしょうし、だからこそ子供の可能性というか、学校で自慢できるみたいなこと、大人になった時に「そういえばあんなことあったな」みたいに思い出してくれるような1つのきっかけになればいいなというふうに思っています。

だからこそ、自分たちだけでは到底できるものとではないので、たくさんの人に協力してもらいながら広げていきたいなというふうに思っています。

 

大山:素晴らしいですね!これからも継続的に同活動を応援させていただきたいと思います。

 

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