スペシャル企画

いまの酒場トレンドをつくるオーナーが集結!ドリンク座談会~Z世代が求める“多様性”を酒場はどう表現する?~


多様な価値観を認め合うZ世代。マス向け商品でなく、カスタマイズ性の高い多様性ある商品が刺さる!

―ほか、若年層の傾向として感じることはありますか?

新井氏:社会環境の変化により、多様性が重視される世の中になりました。現在の20代前半、いわゆる“Z世代”の人達にとっては「いろいろな価値観、趣味嗜好の人がいる」ということを認め合う雰囲気があります。それに合わせて、ドリンクにも多様性が求められるのではないでしょうか?サントリーから発売された炭酸でつくる自由なビール「ビアボール」は、まさに多様性のドリンクだと思います。

―皆さんの店舗ではビアボールの先行販売を行っていますね。どのような仕立てで提供していますか?

新井氏:「タイ屋台999(カオカオカオ)」では、ビアボールを3段階で選べるスタイルで提供しています。まず濃さを2%、4%、8%から選ぶ。そして、味を「ノーマル」か「パイン」、「マンゴー」などからチョイス。そしてサイズが「グラス」、「バケツ」、「タワー」から選べます。細かく自分好みにカスタムすることで、多様性を表現できます。

狩野氏:当社が三軒茶屋で営業する「ギョウザシャック」では、ビアボールを炭酸で割ったスタンダードなものと、ベリーやコーラなどのフレーバーでアレンジしたものを提供しています。こちらは20代がターゲットの店舗で、ビアボールも同じく20代に向けたドリンクということで導入を決めました。

綱嶋氏:経堂の居酒屋「酒ワイン食堂 今日どう?」はカウンターメインで一人飲みの型も多いので、ビアボールと炭酸を別々に提供し、お客様自身が好きなペースで好きな濃さで飲めるようにしています。三軒茶屋の「寿司とワイン サンチャモニカ」では、ビアボールの濃さを2%、4%、6%、もしくはロックで選べるスタイルにしています。

高丸氏:渋谷の「高丸電氣」ではベーシックに、4%の濃度で炭酸割り。若い方中心に「これ何?」という感じで興味を持ってもらってオーダーが入りますね。

―それぞれ店舗ごとで提供方法がかなり違いますね!

新井氏:提供方法をあえて1つに決めない、自由度の高さはビアボールという商品の大きな特徴ですよね。今までのドリンクは提供の仕方が決まっており、そこに店が何か工夫を凝らすことがほとんどなかった。その点、ビアボールは店ごとに自由な表現ができるのがいいですよね。お店独自のオリジナリティを打ち出せるので、お客様に価値を感じてもらいやすい。

狩野氏:メーカーから「こうやって提供してください」という型がない。この「決まってない」ことが、むしろいいですよね。特にZ世代をターゲットにするなら、この観点は外せない。マス向け商品ではなく、「自分のために個別にカスタマイズされた」商品が、今の若い人達には刺さります。

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