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スペシャル企画

アスリートやダイエッターが求める低糖質食で大ヒット!「究極のブロッコリーと鶏胸肉」。IT業界からの刺客が仕掛ける、“課題解決”で掴む新たな飲食のニーズとは?

ストイックな低糖質食を、誰もが継続して 食べられるように――そんなコンセプトで登場したのが「究極のブロッコリーと鶏胸肉」。鶏胸肉とブロッコリーの盛り合わせをデリバリーやテイクアウト中心で販売するブランドだ。近年、注目される“糖質制限”。鶏胸肉とブロッコリーは低糖質・高たんぱく の素材で、アスリートやダイエッターなど一部の人達から熱烈なニーズがある。仕掛け人はIT出身の31歳、塚本洸介氏。「人々が抱える課題を解決する食事を提供したい」という視点からのアプローチは、これからの飲食業界を切り拓くヒントが隠れているかもしれない。


究極のブロッコリーと鶏胸肉
https://qbt-jp.com

―塚本さんの経歴を教えてください。飲食業の経験は?


(「究極のブロッコリーと鶏胸肉」を運営する株式会社DORAYAKI代表取締役の塚本洸介氏)

新卒からずっとIT関係の仕事に携わってきており、飲食業の経験はありませんでした。「究極のブロッコリーと鶏胸肉」誕生のきっかけはダイエット。仕事がずっとデスクワークだったため、運動不足で以前は今より5㎏太っていました。あるとき「これはまずい!」と危機感を覚え、様々なダイエットを試したのですが一番合っていたのが糖質制限でした。糖質を抑えた高たんぱくの食事を採ろうとしたのですが、そのような食事を提供している飲食店はなかなかなく、あっても値段が高くて継続しにくい。コンビニのサラダチキンも試しましたが、飽きてしまうんですよね。かといって一人暮らしで仕事が忙しく、自炊する時間もなかなか取れない状況でした。そんな自身の経験から、「低糖質食はニーズがあるのでは?」と考えるようになりました、それがおよそ3年前。ですが、実際に飲食店をやるとなると家賃や人件費などもろもろのコストがかかる。さらに廃業率も高い業界でもあるので、異業種から挑戦するリスクは高いと判断し、当時は開業には至りませんでした。

ところがここ最近はUber Eatsをはじめとするフードデリバリーや、間借り飲食店の仕組みが整い始めてきました。ITの力を利用すれば低リスクで始められると考え、2019年8月、渋谷の バーを間借りし、デリバリーとテイクアウトで「究極のブロッコリーと鶏胸肉」をオープンしました。

―商品のこだわりは?

商品は1種類、鶏胸肉とブロッコリーの盛り合わせ。8 種類から好みのドレッシングが選べて、150g単位で注文できます。コンセプトは「ストイックな低糖質食を誰もが継続して食べられるように」。レシピは3ヶ月かけて研究しました。たんぱく 質などの栄養素が落ちない調理法、飽きがこないようどんなドレッシングにも合うような味わい、味ブレしないオペレーションなどを追求しました。


(鶏胸肉とブロッコリーという究極にシンプルな構成)

―売上はいかがでしたか?

初日こそ2件しか注文が入りませんでしたが、翌日からは十数件、翌週には1日40件とどんどん注文が入るようになり、わたし 一人のオペレーションでは手に負えなくなるほどでした。「究極の」というネーミング、鶏胸肉とブロッコリーというシンプルな商品構成が、以前のわたし のような低糖質食を求めていた層に刺さったのではないかと思います。

好調につき、10月には六本木 で2店舗目を開業。すぐに安定的に注文が入るようになりました。加えて、池袋、赤坂、五反田、中野などで、順次、店舗を広げていっています。

―どのような事業展開をしているのでしょうか。

当社、DORAYAKIの企業理念は「課題を解決する 食事を作り続ける 」こと。 ポケットから課題を解決する 道具を出すように、ある層の人達が抱える強いニーズを満たすような食事を提供するビジネスを目指しています。 なので“どら焼き”を社名のモチーフにしています。「究極のブロッコリーと鶏胸肉」も、ダイエットやトレーニングをする人達の課題を解決する食事として低糖質食を提供しているんです。

実は、「究極のブロッコリーと鶏胸肉」以外にも事業を手掛けていたことがありました。忙しくてランチの時間がとれないビジネスマンに向けて 短時間で栄養が採れる完全栄養食スムージーを出したり 、筋トレをする人に向けて世界中から プロテインを集めたプロテインのセレクトブランドなどを展開しましたが、課題がそこまでなかったのか「究極のブロッコリーと鶏胸肉」ほどは奮いませんでした 。試行錯誤しながらノウハウを蓄積し、今後もこういった「課題解決の食事を提供する」をテーマに、事業展開していきたいとアイディアを練っているところです。「究極のブロッコリーと鶏胸肉」に関しても、コンセプトの「継続して」という点を実現できるようにブラッシュアップを図っていきたいですね。

―“課題解決”から業態を作っていくというのが飲食業界になかなかない視点ですね。今後の活躍も期待しています!

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