協力店③ オイスターバー ペスカデリア 赤坂店
西麻布の「 WALNUTS」や「胡同」などを運営する株式会社テイクファイブ(東京都目黒区、代表取締役遠山和輝氏)によるオイスターと地中海料理の食堂。ヨーロッパの港町にあるような気取らないラフな雰囲気のなか、生牡蠣やパエリアなどを提供する。
東京都港区赤坂3-5-2サンヨー赤坂ビル1F 電話03-3568-1860 営業時間11:45-15:00、17:00-24:00 日曜定休 48席 客単価5000円
■同店のタバコの環境
【喫煙】
「タバコ環境を外に表示することは、お店を守る手段としても役立ちます」
■プロジェクト協力依頼をした際の店側の反応
外堀通りを一本入った路地裏にある「ペスカデリア」は、気心知れた人と訪れたくなるラフなイタリアン食堂。店内の喫煙率は約9割と高く喫煙者への配慮も含め、ぜひ参加してほしいと依頼したところ、「店外表示は本当にお客様の為になるのかという点について調べたい」という趣旨に共感。参加の決め手は活動の目的が“禁煙推進”でなく“受動喫煙防止”のためであること。表示物を制作するにあたり、デザインにこだわりをもつ同社は“タバコの表示”を強調し過ぎないオシャレなものを希望。そこで店のテーマカラーである青を基調に外観の雰囲気とマッチする表示物を作り上げた。
■実際に表示した際の問題点
同店の場合、もともと常連が大きな割合を占めていたこともあり「タバコが吸える」と表示したところで集客に響くというマイナスの影響はまったくでていない。むしろ表示の意外な活用法としては、「煙が嫌!」と新規客からクレームが上がった際に「大変申し訳ありません。実は外に表示されておりまして…」と言い訳する手段に使えるとともに、実際、そういう客は表示を見て避けていく為、リスク回避にもなっている。
■表示をしてみた感想
「うちの店は、煙が大嫌い!という方に満足いただくことはなかなか難しい。ですから表示があることはお客様にも親切だと思います」と店長長田さん。「表示が小さいせいか気づかない人が多いのでもう少し目立たせたい気もしますが……。少し様子を見ながら考えたいです」(長田さん)
協力店④ Oyster Bar&Restaurant Ostrea
同店を始め、銀座、六本木と、株式会社バル.ジャパン(東京都港区、代表取締役藤野豊氏)が都内に4店舗展開する「Oyster Bar&Restaurant Ostrea」。世界各国の新鮮な牡蠣を常時10種以上揃え、多彩な調理法で提供する連日満員のオイスターバー。
東京都港区赤坂3-10-4月世界ビル1F 電話03-6230-1100 営業時間11:30-15:00、夜月-木17:00-01:00、金17:00-05:00、土16:00-01:00、日・祝16:00-23:00 無休 60席 客単価5500円
■同店のタバコの環境
ランチ 【全面禁煙】
ディナー【空間分煙】喫煙:テラス、カウンター 禁煙:奧の席
「メディア等でもタバコの環境表示が基本情報になればいいですね」
■プロジェクト協力依頼をした際の店側の反応
エスプラナード通り商店街のなかでも黒と茶のシックな外観が映える「Oyster Bar&Restaurant Ostrea」は、牡蠣という管理の難しい食材を扱っているだけに環境や社会問題などに関する意識も高い。今回のプロジェクトに関しても、ぜひ参加をお願いしたいと話を持ちかけ説明すると、「タバコを吸う方と吸わない方が心地よく暮らせる社会を目指したい」「飲食店はあくまで利益追求が目的。受動喫煙防止もそこに配慮した最良の策をとるべき」という考えに強く賛同、同活動への参加を即快諾してくれた。
■実際に表示した際の問題点
表示を始めてみたところ、同店の来店客の大半が常連か予約客であり店の前に表示しただけでは“受動喫煙防止”に繋がらないことが発覚。「うちの店は予約して来られるお客様がほとんどですので、店頭に表示をしたところで、それをお客様が目にする頃には既に入店が決まっているケースが大半。もしやるならば、彼らが予約をする段階まで遡って、例えば自社のHPや食関係のインターネットサイト、雑誌の記事等で店の喫煙環境の表示を徹底していく方が効果が高いと思います」と同店店長西澤さん。
■表示をしてみた感想
「やはりうちは常連と予約客が多いことを再確認しました。いずれにしろ受動喫煙防止れが社会的取組みということであれば、ぜひ協力していきたいです」(西澤さん)