気の利いた創作和食と「語れる酒」が並ぶカウンター酒場
フードは、刺身、冷菜、温菜、揚げ物、肴、〆まで揃えた日常使いしやすい構成で、上田氏ならではのひと捻りを加えた創作和食が中心。「自分が飲みに行ったときに楽しめる内容を意識しています」と話すように、一人客が多いことを想定し、カウンターでの食事の流れをイメージしながらメニューを組み立てた。ポーションは控えめで、1人でも4〜5品をバランスよく楽しめるように設計されている。
人気メニューのひとつが「海老にんにく」(820円)。ハワイ好きの上田氏が、ガーリックシュリンプを和風にアレンジできないかと試作を重ねて生まれた一品だ。「スペアリブの西京焼き」(780円)も同店ならではの一皿。前職で扱っていた銀だらの西京焼きから着想を得て、肉でやったらどうなるかと試したところ、骨付き肉の旨みと西京味噌の甘みが相性よくまとまり、想像以上に好評だったという。
そのほか、刺身の「三種盛り合わせ」(880円)、「アボカドのタルタル」(550円)、「よだれ鶏 麻辣ソース」(650円)、「手羽唐揚げ 二本」(460円)など、酒に寄り添う品が豊富に揃っている。
ドリンクは、生ビール「アサヒスーパードライ」(650円)からサワー、ウイスキー、果実酒、焼酎、日本酒、ワインまで幅広く揃えた居酒屋らしいラインナップだが、どれも上田氏の人生に紐づく“ストーリーのある一杯”、「語れる酒」なのが特徴だ。「自分の好きなものや、これまでの経験でインスパイアされたものを置いていて、語れない商品はないですね」と笑う。
たとえば、「緑茶ハイ ぐり茶」(600円)はホテル・リゾート企業で働いていた頃の縁から、伊豆高原の名産・ぐり茶を使用。「スパイス焼酎」(700円)は、カレーを軸に活動している3人組「カレー3兄弟」が手がけたスパイスの素を使った一杯だ。かねてからの知人で、店を開く際にぜひ扱いたいと仕入れたという。
ウイスキーでは、若い頃に訪れた余市蒸留所で感動した「余市」(980円)や、かつての部下から贈られた「AMAHAGAN」(980円)など、個人的な思い入れのある銘柄が並ぶ。泡盛は宮古島の「ニコニコ太郎」(600円)。出張先の居酒屋で勧められて飲んだ一杯が忘れられず、店を開く際に採用した。日本酒は溝の口の老舗酒屋「坂戸屋」から仕入れた5~6種を800円~提供。「地域の酒を知るきっかけになれば」と、神奈川の酒も積極的に取り入れる。
また、ビールやソーダ割りには木村硝子の“うすはりグラス”を使用。「一般的な居酒屋では扱わない薄張りのグラスで、より繊細な飲み口にこだわっています」(上田氏)。こうした一つひとつの背景やこだわりが、自然と客との会話を生み、店の空気を温めている。

現在もっとも人気の「海老にんにく」。バター醤油で炒めた海老に刻んだ紅ショウガを添え、香ばしさの中に軽やかな酸味を差し込んだ一品だ

「アボカドのタルタル」。アボカドに自家製タルタルを合わせ、カニカマととびっこをのせた一品。クリーミーさの中に、とびっこのプチプチ感が心地よく、女性人気の高いメニュー
店舗データ
| 店名 | 居酒屋ろーかる |
|---|---|
| 住所 | 神奈川県川崎市高津区下作延2-7-31 NKビル1F |
| アクセス | 東急田園都市線・大井町線 溝の口駅、JR南武線 武蔵溝ノ口駅から徒歩4分 |
| 電話 | 070-8990-6910 |
| 営業時間 | 17:00~23:30(LO 料理:22:00 ドリンク:23:00) |
| 定休日 | 日・祝 |
| 坪数客数 | 6.7坪11席 |
| 客単価 | 5000円 |
| オープン日 | 2025年7月28日 |
| 関連リンク | 居酒屋ろーかる(Instagram) |

















