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渋谷に「SummerFall Tap Cocktails(サマーフォールタップカクテルズ)」が開業。クラフトサケ先駆けのWAKAZE、次は酒の新潮流「タップカクテル」専門店を仕掛ける


宝酒造とのタッグで始まった日本酒ブランド、海外で広まる「タップカクテル」と組み合わせる

「SummerFall」は、WAKAZEが世界で日本酒の製造・販売を手掛ける中で宝酒造とタッグを組んで2024年に立ち上げたカルフォルニア発の日本酒ブランドだ。日本酒を飲みやすいスパークリング仕立ての缶にし、まずはアメリカ国内で販売を開始。取り扱いは小売店を中心に約400か所になった。これに手ごたえを感じ、次は日本へ逆輸入。今年1月から日本酒スパークリング缶「SummerFall」が国内の大手コンビニエンスストアで発売された。

そして、この「SummerFall」のフラッグシップとなるべくオープンしたのが、今回の渋谷の店舗だ。この「タップカクテル」のスタイルに行きついたのは、稲川氏が海外でカクテル市場の盛り上がりを目の当たりにしたことがきっかけだったという。「いま、海外ではカクテルがトレンドになっている。その中でもタップカクテルは若い人にも親しみやすいと人気です。このスタイルに日本酒を掛け合わせたら、もっと多くの人に日本酒を楽しんでもらえると思いました」と稲川氏は話す。

ただし、あらかじめ酒類を混ぜ合わせるタップカクテルの製造は酒造事業にあたり、酒税法にのっとったリキュールの製造免許が必要だった。「日本でタップカクテルが広がっていないのはこの免許がハードルを上げているようでした。僕がかつてクラフトサケの製造免許を得ようとした際も、周囲は『無理だ』と思い込んでいましたが、実現できた。この経験から、一見すると無理だと思うことも情熱次第で実現できると知っていた。今回も免許の取得に挑戦しました」と稲川氏。

渋谷の物件を取得すると、店内奥にカクテルの製造室を設え、必要な設備を整えていった。製造責任者には、焼酎や日本酒の酒造りの豊富な経験を持つ黒瀬創一郎氏を据えた。役所など関係機関との調整を重ね、ついにリキュール製造免許の取得に成功。こうして10月、「SummerFall Tap Cocktails」をオープンした。

「SummerFall Tap Cocktails」の店内。枯山水をイメージした模様をあしらった壁に、カウンターにはステンレス製のタップがずらり。クールさとあたたかみが同居した空間だ

店舗データ

店名 SummerFall Tap Cocktails(サマーフォールタップカクテルズ)
住所 東京都渋谷区宇田川町42-4

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アクセス 渋谷駅から徒歩9分、神泉駅から徒歩12分
営業時間 17:00~0:00(金のみ~翌1:00)
定休日
坪数客数 17坪20~30人
客単価 2000~3000円
運営会社 株式会社WAKAZE
オープン日 2025年10月30日
関連リンク SummerFall Tap Cocktails(Instagram)
関連リンク WAKAZE(HP)
※店舗情報は取材当時の情報です。最新の情報は店舗にご確認ください。

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