焼鳥39円、FCで全国30店超に急拡大「やきとりさんきゅう」の新業態が登場。「牛たん酒場たんと」が亀戸に開業。牛たん焼きが4切れ390円～、バイトのみで運営可能

属人性の高い店で多店舗化できず…かつては悩んだ過去も

「やきとりさんきゅう」は阿久津氏の過去の経験から生み出された業態だ。現在の華々しい成功を収め前には少なからず苦労があった。阿久津氏は「やきとりさんきゅう」を始める以前、もともとは2015年に渋谷で居酒屋を開業し独立している。ところが、その店ではお客は酒や料理を楽しみに来るよりも、阿久津氏含めスタッフに会いに来るような属人性の高い店になっていった。自分がなかなか現場を離れられないこと、多店舗化につながらないことなどに悩み、３年ほど営業を続けた末に閉店。そこから３年、資金を貯めながらアイディアを練り、起死回生の策として開業したのが「やきとりさんきゅう」だ。渋谷の店では属人性がネックになったことから、「やきとりさんきゅう」はその真逆の店づくりをいった。徹底的な仕組み化によるアルバイトでも回せるオペレーション。これが当たり多店舗化に成功。オーナーが現場に張り付かなくてよいことから加盟店には飲食業とは異業種のオーナーも少なくない。

ここに「牛たん酒場たんと」が加わり、さらなる展開を見据える阿久津氏。目指すはグループ全体で100店舗体制だ。

リンク、To-U（「やきとりさんきゅう」運営会社）の2社の代表を務める阿久津 優氏。かつては自身が加盟できるＦＣブランドを探していた時もあったが、納得するものに出合えなかったという。「自分がほしかったブランドをつくった」と語る

（取材＝大関まなみ）

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