国分寺の人気店「猿乃拳」の奥、知る人ぞ知る10坪の部屋
国分寺の居酒屋「猿乃拳」。2022年にオープンし、今や人気店となったが、その店内の奥に、10坪ほどの別室があるのを知っている人はそう多くない。そこに、8月、新たにオープンしたのが「near」だ。運営はRoman。現在30歳の栗原 遼こと栗原RYO(アールワイオー)氏が率いる同社は、現在、国分寺で「猿酔家(サスケ)」「ワインと中華Salvador(サルバドール)」を展開する。
この場所ではもともと別店主が日本酒バー「隠れ居酒屋 烏兎(うと)」を運営していたが、都合により7月で閉店となった。そこで次はRomanが何か新しい店舗を立ち上げることになったという。
「難しいロケーションなのでどういう店にするか悩みました。知らなければ絶対にたどり着けない場所で、一見さんは来ない。逆にそれがこの場所の強みでもあり、興味を持たれれば絶対に来店してくれる」と栗原氏は話す。
同フロアの「猿乃拳」や、すぐ隣にある系列の「猿酔家」は、しっかりと料理を揃えた居酒屋だ。そこで、この別室ではそれらの店で一次会を楽しんだあと、二次会に使える店としてイメージを膨らませていった。「『猿乃拳』と『猿酔家』で月間3000人の来店がある。そのうちの数パーセントでも来てくれれば成り立つ」と栗原氏。
また「『烏兎』のときは、料理や酒というよりも店主に会いに来店するお客様が多かった。そうした“人ありき”の来店動機だけでなく、料理や飲み物が来店動機になるような店にして、幅広く集客したいと考えました」とも話す。
そうして生まれたアウトプットが「喫茶店をBAR使いして、〆に蕎麦、スイーツを愉しむ」だ。二次会、三次会需要をにらみ、営業は20時からスタートし、深夜4時まで。夜更けのひと時、バーのようにお酒を嗜んでもいいし、飲んだ〆にそばもある。はたまた、食後のデザートとして喫茶店のようにお茶やスイーツも楽しめるというものだ。独創的なスタイルになるが、「これまでの店舗は、独立支援をしてくれた猿屋一家から受け継いだものだけど、今回はRomanとしてイチから業態づくりをやるので、少し尖ったものにチャレンジしたいと思いました」と栗原氏は意気込む。

「猿乃拳」の奥にある入口。白いのれんが目印だ。隠れ家的ロケーションだが、だれでも入店できる

前店舗から造作は加えていないが、椅子は鮮やかな赤色の革張りのものに変更。どこか昭和レトロな雰囲気に
店舗データ
店名 | near(ニア) |
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住所 | 東京都国分寺市本町4-1-10 国分寺シティハイツ B1F |
アクセス | 国分寺駅北口から徒歩3分 |
営業時間 | 20:00~翌4:00 |
定休日 | 不定休 |
坪数客数 | 10坪20席 |
客単価 | 2000~3000円 |
運営会社 | 株式会社Roman |
オープン日 | 2025年8月8日 |
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