長崎の郷土料理から、和食、イタリアンまで揃うメニュー構成
メニューにはフレンチやイタリアンの品から、和のおばんざいまで。中村氏がこれまでのキャリアで培ってきた技術を詰め込んだ「ごちゃまぜ」な構成だ。
「長崎時代も含めて先輩たちから教わったことを、ここで大切に表現していきたい」と中村氏。例えば「じゃがいものニョッキ」(1300円)は、長崎時代にとあるレストランで食べたニョッキに感動し、その店に研修を頼みこみ教わったレシピだ。
学びを生かしながらも、中村氏なりのアレンジを加えた料理も光る。「豚の角煮ウフマヨ」(1300円)は、長崎でよく食べられる豚の角煮だが、付け合わせのゆで卵をウフマヨに進化させた逸品。マヨネーズソースにからしを利かせることで、角煮とのつながりを意識している。
それ以外にも刺身や生牡蠣、和食ベースのおばんざい、一方でフレンチやイタリアンのアテ、〆のパスタまで幅広くそろえる。長崎の郷土料理「ハトシ」(500円)もオススメの一品だ。
料理の品数は定番メニューで約20品と、加えて日替わりの黒板メニューが入れ替わりで常時20品ほど用意される。12席の店内に対して計40品超と豊富な品揃えだ。しかもどれも丁寧に仕込みを行っており、それらすべて中村氏一人でこなしている。「大変だけど妥協はしたくないので」と中村氏はさらりと言う。「一品のポーションは大きくないですが、この料理がこの値段で食べられるんだ、と思ってもらいたい」とも。
ドリンクも幅広いラインナップ。生ビールは「サッポロ黒ラベル」(650円)、「ハイボール」(600円)、「茶割」(各種500円)、「レモンサワー」(600円)、焼酎(各種600円~)、日本酒(各種グラス700円~)、ワインまで。「この店では『この料理にはこのお酒を合わせて…』といった小難しいことは言いません。各々が好きなものを食べて、好きなものを飲んでもらえたら」と中村氏は話す。

長崎の郷土料理「ハトシ」を同店流にアレンジ。エビのすり身をパンに塗って揚げたもの。多くは食パンが使われるが、同店ではバゲットに。さらにタルタルソースと合わせて酒のつまみとして食べ応えある一品に仕上げた

「じゃがいものニョッキ」。中村氏が「人生で一番美味しいニョッキ」と感動した店から教わったレシピでつくる。小麦粉の量を極限まで減らし、じゃがいものトロッとした食感がキモだという

24時以降限定の「ボロネーゼ」(1200円)。遅い時間もしっかりとした食事が楽しめる
店舗データ
店名 | たるたる |
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住所 | 東京都目黒区中央町2-35-15 |
アクセス | 学芸大学駅から徒歩5分 |
電話 | 03-4334-2010 |
営業時間 | 18:00~27:00、日月のみ18:00~24:00 |
定休日 | 水曜(祝日の場合は営業) |
坪数客数 | 15坪弱12席 |
客単価 | 5000円 |
運営会社 | 2025年7月5日 |
オープン日 | たるたる(Instagram) |
関連リンク | https://www.instagram.com/tarutaru_gakudai/ |