睡眠時間は2~3時間…大学4年生で掴んだ成功体験
学芸大学駅から徒歩2分、東口商店街から一本入り人気飲食店が軒を連ねる路地裏の「学大十字街」エリアの一角に位置する「ユメキュウ」。5月1日にリニューアルオープンを迎えた、月ごとに入れ替わる創作料理を楽しめる「大人の遊び場」だ。
運営のワイ・エム・ティ・ケイ代表の宮内竜輔氏は現在27歳、飲食をはじめ複数事業を展開する経営者の父の背中を見て育った。大学在学中に楽コーポレーション創業メンバーの中村喜朗氏が設立したリバースコーポレーションでアルバイトし、飲食の仕事に魅了される。飲食業の厳しさを知る父からは反対されながらも本格的にその道を志す。同社運営の新宿の肉バルではアルバイトながら店長まで務め、2020年、同店が野菜串巻きをコンセプトとした「ユメノキュウサク」へ業態転換する際も、積極的に店舗運営に関わり、経験を積んだ。
その後、コロナ禍により店舗運営にさまざまな課題が生じる中、宮内氏は再び店長職を打診されたが、「自分の裁量で店をやりたい」と、雇われではなく業務委託で運営を引き受ける。採用、販促、運営をすべて自身で行い、30席の店舗を1日50人の予約が入る繁盛店へと成長させた。驚くべきは当時大学4年生だった宮内氏は店舗運営のかたわら学業もきちんと両立。ちょうどコロナ禍で講義をリモートで受けることができたため無事に卒業できたという。その裏では睡眠時間を1日2~3時間に削っていたといい、店舗と自身の成長のため努力を惜しまない姿勢がその後の店舗運営にも大きく影響していく。
新宿「ユメノキュウサク」の成功を経て、リバースコーポレーションで同業態の2店舗目の展開の話が持ちあがると、宮内氏は独立を選択した。中村氏の後押しもあり、2023年6月、「ユメノキュウサク 学芸大学店」を自身の手で開業。独立後は新宿店と合わせて2店舗の運営を会社として進めたが、より高みを目指すため、2024年、新宿店の閉店を決断する。宮内氏は「新宿店は予約が埋まるようになったが、これ以上の成長が見込めないと感じた。一方、学芸大学エリアという人気飲食店が多く競争の激しい環境で、一から店舗運営に挑むことで、より大きな成長が得られると判断した」と振り返る。

学芸大学駅東口から徒歩2分、人気飲食店が連なる路地裏に立地。藍色の暖簾がかかったガラス張りのドア越しに、店内の活気が伝わる
店舗データ
店名 | ユメキュウ |
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住所 | 東京都目黒区鷹番2-20-19 学芸大学W 1F A |
アクセス | 学芸大学駅から徒歩2分 |
電話 | 03-6303-0717 |
営業時間 | 18:00~27:00(LO 料理26:00、ドリンク26:30) |
定休日 | 月曜 |
坪数客数 | 11坪24席 |
客単価 | 4000円 |
運営会社 | 有限会社ワイ・エム・ティ・ケイ |
オープン日 | 2025年5月1日(リニューアルオープン) |
関連リンク | ユメキュウ(Instagram) |