二子玉川に「ニッポンドウ」が開業。楽出身オーナーの「一本堂」に続く2店舗目、「“ニッポンに産まれて良かったなあ”と思える店」をコンセプトに引き算の美学が生かされた店づくりに注目

広げるより、深める。100年続く店づくりへ

オープンから1か月半、「一本堂」の存在もあり、認知は着実に広がりを見せている。外部から来る若年層が多い「一本堂」に対し、新店は狙い通り地元の大人の層を中心に集客し、手応えは上々とのこと。「ふらっと立ち寄るお客さんも多く、路面店の強みを感じている。初めての方は試しながら利用されることも多いので、少しずつ店のスタイルに馴染んでもらえるよう、着実に地域に根付かせていきたい」と話す。目指す客単価は7000円だ。

今後については「積極的な店舗展開よりも、現在の店舗を深く堀り下げ、100年続く店をつくりたい」と語る。一方で、優秀な若手スタッフの増加を受け、「彼らの個性を活かせる店を出せる機会と縁があれば、店舗展開も視野に入れたい」と意欲を見せている。

写真右からオーナーの萩原裕介氏、「一本堂」開業時から勤務するアフロ店主こと藤田快士氏、そして「一本堂」スタッフのみなさん

（取材＝吉田真琴）

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