「引き算」で魅せる!日本酒と手の込んだあてを楽しむ大人の酒場
店のテーマは「“ニッポンに産まれて良かったなあ”と思える店」。日本酒と合う気の利いた大人の酒肴を豊富に揃える。名物は「和牛すじの煮込み」(800円)、薩摩軍鶏と宝玉卵を使った「究極の親子丼アタマ」(1300円)、宮崎牛を使用し、タレを某牛丼チェーン風に仕上げたという「至高の牛皿」(1500円)の3つだ。
そのほか、蟹味噌を惜しみなく使い、ポテトの存在を忘れるほど濃厚に仕上げた「蟹味噌のポテトサラダ」(800円)や「鯛出汁の煮こごり」(800円)、「鴨わさ」(800円)など、丹念に仕上げた本格派の「あて」を揃え、川崎北部市場から買い付ける鮮魚の「刺身」や「逸品」も充実。「〆のもの」には名物煮込みを丼に仕立てた「究極の親子丼」(1500円)や「至高の牛丼」(1700円)、さらに富士吉田名物の「吉田のざるうどん」(1000円)など、多彩なラインナップとなっている。
料理はどれも素材の良さを引き出す味付けを徹底し、「引き算」を意識したと萩原氏。「1店舗目ではSNS映えやキャッチーさを重視した部分もあるが、新店ではコンセプトとも合わせ、洗練された大人の雰囲気を追求。今回は変化球すぎるものは抑え、奇をてらわずとも手間を惜しまない正統派の一品を多く揃えました」。
ドリンクの目玉は、店主の藤田快士氏が全国各地から厳選する日本酒(1杯120cc、700円~)。「華」「爽」「和」などと飲み口別に分類し、常時20種ほどを揃える。「絵柄の異なるおちょこを選ぶ楽しみを提供する居酒屋もありますが、うちではシンプルなものに統一。選択肢を絞ることで、お客さんが迷わずに日本酒そのものを堪能できるよう配慮しました」と萩原氏。こういった方針にも、店全体に通じる「引き算」の美学が息づいている。
また、「群緑」(700円)「AKAYANE山椒」(900円)など、国産ジンも豊富に用意。カテゴリ名を「ニッポン・ジン」とし、萩原氏らしいユーモアを効かせているが、これをきっかけに注文する客も少なくない。そのほか、生ビールは「サントリー マスターズドリーム」(700円)、各種ウイスキー(600円~)、各種サワー(600円~)など、充実したラインナップだ。

名物「究極の親子丼のアタマ」。埼玉県深谷産のコク深い宝玉卵と、旨味と歯ごたえが際立つ薩摩軍鶏を使用し、日本酒に寄り添う味わいに仕上げた

「鯛出汁の煮こごり」。「クラシックながら提供する店が少ない。日本酒に寄り添う大人の嗜み」(萩原氏)としてメニューに導入した

〆の「吉田の肉汁つけうどん」(1200円)。萩原氏が趣味のツーリングで山梨・富士吉田を訪れた際に出会い、取り寄せを決めたという。力強いコシのある麺が特徴で評判の高い一品
店舗データ
店名 | ニッポンドウ |
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住所 | 東京都世田谷区玉川3-15-12 玉川三丁目マンション106 |
アクセス | 二子玉川駅から徒歩4分 |
電話 | 03-6447-9080 |
営業時間 | 17:00~23:00 |
定休日 | 不定休 |
坪数客数 | 10坪24席 |
客単価 | 7000円 |
オープン日 | 2025年4月24日 |
関連リンク | ニッポンドウ(Instagram) |
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