「居酒場IGOR COSY（イゴールコージー） 代々木上原」がオープン。ブラボー・ピープルズ×シェルシュ丸山智博氏の「居たくなる酒場」

氷とシェイクしてワイングラスに注ぐ――焼酎の新しい飲み方を提案

同店の店づくりでとりわけ注目したいのが焼酎だ。丸山氏は焼酎にこだわる理由をこう説明する。「焼酎と言えば20年ほど前にブームがありました。その当時、私はフレンチの料理人としてキャリアをスタートしたこともありワインを中心に扱っていた。しかし、今また焼酎の魅力が見直されている。近年、焼酎の世代交代が進み、僕と同世代の造り手たちが次々に新しい焼酎を造っている。彼らと交流する中でその思いに共感し、意気投合しました。この店を通じて、新しい焼酎の魅力を発信したい」。同店で扱う焼酎の多くは、蔵とのつながりのあるものだという。

同店の本格焼酎はメニューに記載がないもの含め70品（680円～）。飲み方にも丸山氏なりの提案を加えている。水割りもしくはソーダ割の場合は、まずはシェイカーで焼酎を氷と合わせる。これにより温度を下げるとともに程よい加水をし、それを水もしくはソーダとワイングラスに注いで提供。「グラスには氷を入れないので薄まることなく、ワインと同じように時間とともに温度が上がることで香りの変化も楽しめる。焼酎を飲みなれない人にも親しみやすいようにと考えた飲み方です」と丸山氏。それ以外にもお湯割りやお茶割りなど多彩な飲み方を用意している。その他ドリンクは「プレミアムモルツ 生ビール」（700円）、「生レモンサワー」（670円）、「ホッピー」（650円）など。

料理は焼酎との相性を考えた品々を30品ほどに季節のオススメ数品が加わる。名物「雲丹のせ豚焼売 ライムリーフの香り」（1320円）や、「宮崎直送 黒岩土鶏のたたき」（968円）といった渋谷本店でも人気の品々に加え、「半熟玉子のさつま揚げ」（880円）、「桜海老と尾鈴山クレソンのせいろごはん」（1320円）など新しい品も交えながら構成する。

写真左の品が、渋谷本店でも人気の「雲丹のせ豚焼売 ライムリーフの香り」。ライムリーフのほのかな香りで異国情緒を加えた一品。写真右の品は「半熟玉子のさつま揚げ」。焼酎のつまみと言えばさつま揚げ、と今回新たにラインナップした。スコッチエッグのように、自家製のさつま揚げ生地で半熟のゆで卵を包んだ創作的な品

こちらも新メニューの「桜海老と尾鈴山クレソンのせいろごはん」。出汁で炊いたごはんをせいろで蒸して仕上げる

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