渋谷に「Cherry Pick Hills（チェリーピックヒルズ）」がオープン。「大人気」「嚔」の砂田兄弟による3店舗目はカフェダイニング

スタッフが長く働ける環境を目指し、昼業態に挑戦

「Cherry Pick Hills」がオープンしたのは渋谷の中でも閑静なエリアである桜丘。高級マンションが多く立ち並び、通りがかる人もどこか余裕があり上品な雰囲気だ。渋谷で「大人気」、「嚔」と夜メインの酒場を展開してきた兄の砂田健太氏と弟の康太氏だが、今回は一転、ここでオールデイのカフェダイニングに挑戦する。

経緯について康太氏はこう話す。「きっかけはあるスタッフが『昼型の生活がしたい』という理由で退職を考えていると相談があったことです。うちは夜がメインの酒場ですから、彼女の希望に合う環境を提供できない。それが悔しくて、昼の業態を模索し始めました」。

渋谷に限らず様々な物件を見る中で、自動車整備工場だった物件を見た時にインスピレーションを得たという。「天井も高くて開放的。このガレージのような空間で、カフェがやりたい！と思いました。カフェであれば1日を通じて営業できる。結局その物件は取得には至らなかったものの、それを機に具体的なイメージが膨らんでいきました」と康太氏。

その後、渋谷桜丘の同物件に巡り合った。20～30坪程度の広さを想定していたものの、同物件は13坪とテラス部分が3坪ほどと想定よりやや狭い。決め手について聞くと「ここは気がいい」とは健太氏。角地にある路面で視認性がよく、窓が二面ある抜け感ある構造が気に入ったという。康太氏は「思ったより小さい物件で、その中に僕らの酒場ノウハウをどれだけ詰め込めるか。酒場は狭いところに色々なモノや人が詰まっているほど“色気”がありますが、今回はカフェならではの余白も入れなくてはならない。そのバランスを考えながら空間づくりをしました」と話す。

ピンク色をキーカラーに、存在感あるロゴを掲げた外観。テラス席も広々としており気持ちがいい

店舗データ