阿佐ヶ谷駅徒歩15分の住宅街に「サカバ ハレルヤ」がオープン。ワンサード出身オーナーの独立店、醬油のいらない創作刺身と鉄板焼きを打ち出した居酒屋で、日常使いできる地域密着店を目指す

人を大切にする組織づくりの先に、店舗展開も

オープンして1か月ほどだが、すでに2～3回来店するリピーターがいるなど、順調な滑り出しだ。目指す客単価は4000円。子ども連れのファミリーや、近隣に住む若いカップル、仕事帰りのサラリーマン、主婦、70～80代の年配客まで多様な客層が訪れる。

実は改装工事が長引いたことでオープンが予定より遅れたそうだが、それがかえって「新しく何の店ができるんだろう？」と近隣住民の興味を引き、図らずも来店のきっかけになったという。「ありがたいことに、“こんな居酒屋がほしかった！”という声を多くいただいています」と平本氏。老舗店も多いこのエリアにおいて、小洒落た明るい雰囲気と丁寧で温かみのある接客、美味しい料理が揃った、誰もが気軽に利用できる居酒屋は求められていたのかもしれない。

今後について、平本氏は「店舗展開していきたいですね。ただし、都心で不特定多数を対象とする店舗よりも、今後も『サカバ ハレルヤ』のような地域に根付いた店を展開していきたいと考えています」と語る。また、ワンサードから受け継いだ人材育成の理念も変わらず大切にしており、「オープニングスタッフとして参加してくれている人はもちろん、今後加わるスタッフも、関わる以上は、社会に出た際に良い人間として評価される存在であってほしい。そのため、スタッフとの縁を大切にできる組織づくりを目指しています。お店が運営できるのも、スタッフのおかげですから」と話している。

オーナーの平本龍太氏。地元の友人からもらったというダルマと

（取材＝吉田真琴）

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