ワインやクラフトビールの高価格ドリンクで単価アップを図る
元とんかつ店だった8坪のコンパクトな店内。店の中心にオープンカウンターをぐるりと配置。当初はオールスタンディングも検討したが「やはり、ゆっくり座って楽しんでほしい」とスツールを10席置き、入口付近を5~6人ほどの立ち飲みスペースとした。入口の間口は大きく取り、中の様子がよく見えて入りやすい雰囲気に。カラフルなステンドグラスが目を引くファザードとなった。隠し扉から入るトイレの空間演出もこだわったポイントで「来店時にはぜひ注目してほしい」(坂野氏)ということだ。
「渋谷の好立地、かつ路面ゆえ家賃は安くない。『渋谷きときと』と比べて狭く多くのお客様を収容できないため、単価を上げたかった。ワインやクラフトビールといった1杯の価格が大きいドリンクを強く打ち出しています」(坂野氏)と、ドリンクのメニュー表の先頭にはワインを記載。赤・白・ロゼ・オレンジがグラスは各1000円~、その時々の銘柄を用意しており、お客のリクエストに応じて開栓もする。ボトルは6000円~で、40種類ほどをストックする。次に打ち出すのが缶のクラフトビールで、常時5品で1000円~。生ビールはアサヒスーパードライで880円。クラフトジンは多彩なフレーバーを7品取り揃え800円~、本格焼酎は芋を中心に7品700円~。「マスカットサワー」「いちごサワー」(各740円)などのフルーツサワーは酒粕焼酎を、「緑茶ハイ」(720円)などのお茶割りは緑茶焼酎を使用しており、甲類焼酎は使用していないのもこだわりだ。さらに、杏露酒を無糖紅茶で割った「クーニャン」(720円)は女性人気の高い1杯だ。
フードは「ワインに合う」をテーマにバラエティ豊かに用意。「渋谷きときと」ではユッケとして使用している富山県産の氷見牛は、同店では「富山県産氷見牛のローストビーフ」(1980円)としてラインナップ。「ブイヤベース」(2480円)から「やきなすのアラビアータ」(980円)、「林SPF焼売」(500円)、「10時間煮込んだ氷見の牛すじカレー」(1080円)まで多彩なジャンルの料理がバラエティ豊かに揃う。「カウンターのカジュアルな雰囲気の店なので、仕込みに時間をかけて提供時は手間をかけず出せるものを、と考えていましたが、結果、手をかけた品が多くなってしまいました。自分が食べたいものを揃えていったら品数も多くなってしまって、これでも減らしたんです」と坂野氏は笑う。器も坂野氏のこだわりが詰まっており、神泉の食器店「器まるかく」で料理の一品一品ごとに合わせて厳選したという。
店舗データ
店名 | 渋谷ぴーくる |
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住所 | 東京都渋谷区円山町5-18 道玄坂スクエア 1F |
アクセス | 渋谷駅から徒歩5分、神泉駅から徒歩3分 |
電話 | 03-6416-1271 |
営業時間 | 17:00~26:00(LO 25:00) |
定休日 | 不定休 |
坪数客数 | 8坪10席+立ち飲み5~6人 |
客単価 | 5000~6000円 |
運営会社 | 株式会社HENRY |
オープン日 | 2024年10月16日 |
関連リンク | 渋谷きときと(記事) |
関連リンク | 渋谷ぴーくる(Instagram) |