寿司とイタリアンのシナジーから生まれる“型にはまらない中華”
「TARO’s」のコンセプトは、海鮮創作中華とワイン。御旅屋氏は「1年ほど『おたや』を営むなかで、”気軽にワインをグラスで飲みたい”、“高くてもいいから美味しいもの食べたい”というお客様が一定数いるとわかったんです。野方に町中華や中華居酒屋はいくつかありますが、ワインと楽しめるこじゃれた中華のお店はほぼありません。野方に新しいお店を作りたい思いもあり、そこを攻めようと思いました」と確かな需要から挑戦に踏み切ったことを明かす。
すし店で研鑽を積んできた御旅屋氏と、イタリアン、フレンチなどで10年間働いてきた田立氏。メニューは主にこの2人で開発。ジャンルは全く異なるが、それぞれが得た経験と知識、センスをかけ合わせ、「型にはまらない中華」に昇華させた。田立氏は「洋食とすしのシナジーから、創作中華という未知の領域に飛び込んでいくサバイバル感が楽しいし面白いです」と語る。
フードは、「焼売」(1個380円)や「小籠包」(1個330円)、「油淋鶏」(880円)、「四川麻婆豆腐」(1100円)などの中華の定番は据えつつ、「春巻き 日替り」(ASK)や、「天然まぐろ紅油掛け」(1100円)、「鮮魚のカルパッチョ」(1100円)など、御旅屋氏がその日に仕入れた鮮度の良い魚を使って中華風に仕立てた創作メニューも提供している。「王道は崩さず、強みである魚を使ったメニューは尖らせる構成にしています」と田立氏。
ドリンクは「生ビール(マスターズドリーム)」(680円)や、「ハイボール(角)」(550円)、「濃い緑茶ハイ」(550円)をはじめとした割りもの、グラス・ボトルワインまで幅広く用意。特にグラスワインは、ヨーロッパ産からニューワールド産まで、スパークリング・赤・白・ロゼ・オレンジと常時10種類以上のラインアップを揃える。なかでも目を惹くのは、田立氏が前職時代につながりのあった中国ワイン専門のインポーターから仕入れる「中国ワイン」だ。取り入れた理由について、「中国ワインを提供しているお店は少ないので、お客様が来店したくなるフックの一つになればと考えました」と話す。
店舗データ
店名 | TARO's(タローズ) |
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住所 | 東京都中野区丸山2-20-1 笹生ビル 1F |
アクセス | 西武新宿線 野方駅から徒歩5分 |
電話 | 03-6383-0953 |
営業時間 | 18:00~26:00(LO料理25:00、ドリンク25:30) |
定休日 | 不定休 |
坪数客数 | 5坪10席 |
客単価 | 4000~5000円 |
運営会社 | 株式会社おたやHD |
オープン日 | 2024年8月17日 |
関連リンク | TARO's(Instagram) |