不動産業から一転、バカワライのDNAを継いで鉄板酒場をオープン
南阿佐ヶ谷駅から青梅街道沿いに徒歩3分。趣あるすずらん通り商店街の入口の傍らに、8月8日、活気溢れる鉄板酒場「呑輝」がオープンした。吉祥寺の鉄板酒場「じゅん粋」、西荻窪の海鮮酒場「すっぴん」、アジアン酒場「サイコロ」などの繁盛居酒屋を展開するバカワライで研鑽を積んだ杉本大輝氏の独立店だ。
バカワライの代表・小林淳氏は楽コーポレーション出身。お馴染みのお客とスタッフが一体化し楽しむ店づくりのイズムは「呑輝」にも受け継がれている。「よいしょ!」と威勢の良い掛け声で「豚平焼き」を作るのが定番スタイル。その理由を杉本氏は「気合と根性と愛嬌を大切にしています。加えて、新規のお客さんにどうリピーターになってもらうか。黙っていると普通の居酒屋になってしまうので、差別化を図るために積極的にコミュニケーションをとるよう常に意識しています」と明かす。
前職では10年以上不動産業に従事していた杉本氏。「いつか沖縄に住みたい」という夢の実現に向け、どんな場所でも通用するスキルを身に付けるため、33歳にして心機一転、バカワライの門戸を叩いた。
バカワライとの出会いは、前職上司がとっておきの居酒屋として、「じゅん粋」を紹介したこと。杉本氏は「にぎやかで明るい接客で、居酒屋の概念が変わりました」と話し、週5日も通うほどどっぷりハマった。そんな酒場を切り盛りしていた小林氏の姿は、杉本氏にとって憧れでもあった。
夢と憧れを抱いて小林氏のもとに弟子入りしたものの、初めての飲食業界では厳しさも感じた。杉本氏は「包丁を握ったこともなかったため、最初は九条ネギを1本切るのに1時間もかけていました。家で必死に練習しましたよ」と当時を振り返る。折れずに努力を重ね、着実に腕を磨いた結果、入社2年目の「サイコロ」のオープン時には店長を務めるまでに。
「じゅん粋」、「すっぴん」、「サイコロ」と籍を移しながら、バカワライのDNAをしっかり継承した5年間。なかでも「じゅん粋」で、売上を過去最高まで押し上げた経験は大きな自信となり、30代のうちに独立したいという思いにも後押しされ、「呑輝」のオープンに至った。
店舗データ
店名 | 呑輝(のんき) |
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住所 | 東京都杉並区阿佐谷南1-11-2 WINGS 1F |
アクセス | 丸ノ内線 南阿佐ヶ谷駅から徒歩3分、JR 阿佐ヶ谷駅から徒歩12分 |
電話 | 03-5913-7278 |
営業時間 | 17:00~23:00 |
定休日 | 木曜 |
坪数客数 | 19坪35席 |
客単価 | 4000~5000円 |
運営会社 | 株式会社達輝商店 |
オープン日 | 2024年8月8日 |
関連リンク | 呑輝(Instagram) |