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千歳烏山に「食堂居場所」が開業。店主はてっぺん、キープ・ウィルダイニング出身。エリアのニーズやターゲットを的確に捉えた地元住民の拠り所

5月1日、千歳烏山に「食堂居場所」がオープンした。店主の隅田純氏は、てっぺん(東京都渋谷区、代表取締役:和田裕直氏)やキープ・ウィルダイニング(東京都町田市、代表取締役社長:保志真人氏)などを経て独立。おばんざいや焼売など、奇をてらいすぎず、ひと手間かけた料理を揃え、地域の人々がホッと一息つける“居場所”を目指す。


前職の経験をフルに生かし、地域のニーズに合わせた店作り

世田谷区の中でも北部に位置する千歳烏山は下町のようなローカル感がありながら、都心までアクセスが良く人気のエリア。ひとり暮らしの学生からファミリーまで、幅広い層が生活していることに加え、近い将来、駅前再開発も予定されており「可能性を感じた」と隅田氏は言う。

高校卒業後、百貨店什器レンタルを行う山元で社員として働く傍ら、家計を支えるためにアルバイトしていたマクドナルドで飲食店業態に魅力を感じた隅田氏は、個性的な朝礼研修で知られたてっぺんへ入社。勤務期間は3年間ながら店長職も務め、マネジメントも含め、飲食業における基礎を身につけた。転職したキープ・ウィルダイニングではカフェやバルなど洋食業態の立ち上げや運営など、様々な業務に携わったという。勤続10年の節目を迎えた2020年に退職し、独立を試みるがコロナ禍の影響を受けて予想以上に難航。警備会社で働きながら物件を探し続け、ようやく開業にこぎつけた。

これまでの経験から業態開発やマネジメントには自信があり、「広さや賃料、駅からの距離など、条件が合えばどこでも良かった」のだとか。

自身がデザインしたという内装は、1名利用から宴会までシーンによって使い分けできるよう、カウンター、高さの異なるテーブル席、ボックスシートの4タイプの客席を用意。界隈には1人で飲み歩く層が多いことから、カウンター席を増設することも視野に入れているという。「メインターゲットは、30代以上の女性。内装デザインは、カフェと居酒屋の中間のような、女性1人でも気軽に入りやすい空間をイメージしました。図面を引く際に大切にしたのは、どの客席に座ってもカウンターのスタッフ目が合うこと。カウンター席を敬遠する女性が多いことから、入口側のテーブルは1名利用でも違和感のない広さに設計し、座りやすさを考慮してソファ席を設置しています」。

最寄りの出口から徒歩2分の好立地。表通りからは見づらいのが難点だが、近隣には繁盛店も多く、ハシゴ酒には最適のエリアでもある

カフェと居酒屋の中間を意識したという内装。他者の目が気にならず、サービスは温かみがあり、“ほどよくちょうどいい”空間

店舗データ

店名 食堂居場所(しょくどういばしょ)
住所 東京都世田谷区南烏山6-5-7 明光ビル新館 1F

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アクセス 千歳烏山駅から徒歩5分
電話 03-5314-9992
営業時間 17:00~23:30(フード22:30LO、ドリンク23:00LO)
定休日 月曜
坪数客数 13坪34席
客単価 3500~4000円
オープン日 2023年5月1日
関連リンク 食堂居場所(Instagram)
※店舗情報は取材当時の情報です。最新の情報は店舗にご確認ください。

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