飲食店での独立開業を目指し、フリーターから猿屋一家へ
国分寺を中心に居酒屋など多数の飲食店を展開し、“35歳定年制”を提唱しつつ独立支援に力を入れている猿屋一家(東京都国分寺市、代表取締役:藤野裕章氏)。「ユニバーサルスタンド コシカケ」の代表・鈴木氏も同社から社内独立した若手経営者の一人だ。
大学生時代、居酒屋チェーンでのアルバイト経験を機に飲食業に興味を持った鈴木氏。金融業界を志望し就職活動をしていた時期もあったが、元来の“人見知り”が災いしてか苦戦し、卒業後はフリーターに。個人が経営する飲食店で修行をし、いつか独立したいと思い描き、国分寺を開拓していた際に、お客として「肉バル がぶ飲みワイン サルノコシカケ」に訪れたのが猿屋一家との出会いだった。
「縁あって『独立を考えているなら、ここで働いてみたら』と声をかけていただき、そのまま入社しました。チェーン店で働いていた頃はそれなりに上の地位にいたこともあり、“天狗”になっていたのですが、現実は相当厳しくて…。負けず嫌いだったので、とにかく悔しくて、『絶対に見返してやるんだ』と思っていましたね。とにかく生意気でした」と鈴木氏は苦笑。その後もグループ内各店舗で働く中では共に働くスタッフとの衝突や、初めて店長を任された店舗での失敗など、挫折を味わうことは多かったというが、その度に自身の言動を謙虚に改め、30歳で独立を目指してコツコツと貯金を続けてきた。
そしてこの度、「肉バル がぶ飲みワイン サルノコシカケ」を引き継ぐことが決まり、27歳で独立を果たした。前店舗はコの字カウンターがメインだったが、内装を大きくリニューアルし、キッチンとドリンクでカウンターを分け、テーブル席を設置。「コの字カウンターの場合、カウンターに立つスタッフは1人でお客様全体を見る力が求められます。店舗展開することも視野に入れているため、カウンターを任せられるスタッフを育てることよりも、経験が少ないスタッフでも働きやすいオペレーションにしたいと考えました」と鈴木氏。
また、多様なスタイルの客席を用意することで、食事と酒を楽しみたい人はキッチン側、料理よりも酒をメインに楽しみたい人はドリンク側、会話を楽しみたいグループ客はテーブル席でというように、シチュエーションに合わせた過ごし方を提案したいという。
店舗データ
店名 | ユニバーサルスタンド コシカケ |
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住所 | 東京都国分寺市本町3-10-17 田中ビル1F |
アクセス | 国分寺駅から徒歩5分 |
電話 | 042-324-5599 |
営業時間 | 16:00~24:00(料理23:00LO、ドリンク23:30LO) |
定休日 | なし |
坪数客数 | 約12坪30席 |
客単価 | 3000~5000円 |
運営会社 | 株式会社猿屋一家(同社から鈴木雄斗氏が業務委託を受けて運営) |
オープン日 | 2023年6月9日 |
関連リンク | ユニバーサルスタンド コシカケ(Instagram) |