北千住に「千住 かたすみ」オープン。ベイシックスの系譜を継ぐ博多串焼きと自然派ワインで、のん兵衛の街・北千住に挑む

次の目標は北千住を拠点にドミナント展開。地元で長く愛される店を目指す

店を運営する上で桶本氏が何よりも大切にしているのは、スタッフ同士の連携だ。「店ってチームなんですよね。ひとりだけすごくできる人間がいても、店は回りません。スタッフ全員で連携を取りながら、みんなで店の雰囲気を作っていく。この重要さをベイシックスで学びました」。現在は奥様とアルバイトスタッフ数名で運営。すでに週末などは満席で断らざるを得ない日もあるといい、「北千住を拠点にドミナント展開も考えている」と桶本氏は話す。「この店がこんなに駅から離れているんだから、次は西側の“かたすみ”にもう一店舗つくっても面白いんじゃないかと思っているんです（笑）。野菜巻きなら1か所で仕込みもできるし、東側とは違う層のお客さんも来てくださるんじゃないかと思っていて。それから、昔ながらの雰囲気の大衆酒場や炉端焼き業態にも興味があります」。

そんな桶本氏が目指すのは、この街に根ざし、地域の人に愛される店。「子ども連れの方にも、安心して来ていただけるようなお店になれたらいいなと思っています。長く地元の方に愛される店に成長して、お子さんの成長を一緒に見守っていけたら嬉しいですね」。

ベイシックスで10年間の修業を経て独立したオーナーの桶本守氏。串焼きをデザインしたロゴはベイシックス時代の同僚が手がけたという

（取材＝河西みのり）

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