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竹芝に「CIELITO LINDO BAR AND GRILL(シエリートリンド グリルアンドバー)」が開業。グローバルダイニング出身者の2店舗目、元メキシコ大使館公邸料理人が腕をふるう

9月14日、竹芝駅から徒歩1分のオフィスビル、東京ポートシティ竹芝にメキシコ料理店「CIELITO LINDO BAR AND GRILL」がオープンした。グローバルダイニング出身の増子昌治氏が代表のマルシエロ(東京都荒川区) による、三田の「MODERN MEXICAN CABOS(モダンメキシカン カボス)」に次ぐ2店舗目だ。料理は元メキシコ大使館の公邸料理人、ドリンクはミクソロジーを得意とする世界的バーテンダーが手がけるなど、それぞれのスペシャリストが集結。伝統とモダンを両立したメキシコ料理を表現する。

共有のオープンデッキに面した立地。晴れた日はデッキにあるテーブル席でも食事ができる
「アーバンボタニカルガーデン」がテーマの洗練された内装。「デザイナーには、内装に口を出さないので自身の最高のメキシカンを、と依頼しました」と増子氏
料理は、食事の最初から最後までをメキシコの料理で楽しめるようラインナップする
看板ドリンクの一つであるパローマ「No.4」。テキーラのサウザブルー、ミント、シトラス、バタフライピーソーダを使用
左から、マルシエロ代表の増子昌治氏、料理人のビクトル・バスケス氏、バーテンダーの大竹直哉氏

急遽参加したコンペで選ばれ、東京ポートシティ竹芝に出店

増子氏は、学生時代にグローバルダイニングでアルバイトを経験。その後、ヒュージ(東京都渋谷区、代表:新川義弘氏)をはじめ、複数の飲食企業で経験を積んだ。グローバルダイニングの本部での仕事を学びたいという想いから社員として再び入社。バーテンダーの経験もあった増子氏は、その経験を活かしビバレッジディレクターとして、全店のドリンク統括を担当し、3年半働いた。

「CIELITO LINDO BAR AND GRILL」の開業は独立を考えていたタイミングで、東京ポートシティ竹芝のコンペの紹介を受けたことがきっかけだ。「知人の仲介で急遽コンペに参加させていただきました。大手飲食企業が分厚い資料を持って臨む中、私は手ぶらでトーク一本。プレゼンでは私たちだからこそできることを、思う存分話しました。半ば諦めていたのですが、思いがけず嬉しいお返事をいただけました。後から聞くと、大手の既存業態にはない新鮮さが発揮できて、フットワーク軽くビルのコンセプトとマッチした店を展開できる人材を探していたとのことで。年齢も若く、かつ、グローバルダイニングの経験が実績として評価されたようです」と同氏。9月にオープンしたばかりの東京ポートシティ竹芝は「スマートビル」がコンセプトで、東急不動産とソフトバンクが手を組みIoTに特化している。ビル全体では来年の1月から混み具合のシェアやモバイルオーダーも順次はじまる予定で、同店もランチタイムのキャッシュオン対応などの取り組みに積極的に参加していくという。

懇意にしていた輸入商社が料理人と出会うきっかけに

同社が1店舗目を立ち上げたのは、東京ポートシティ竹芝への出店が決まったあと。「竹芝での出店は決まって会社を立ち上げたものの、ビルが建つのに1年かかります。何かはじめなければと考えていたところ、撤退するメキシコ料理店の物件を引き継ぐお話をいただきました」と増子氏。一階の路面店の立地や造作譲渡料が抑えられる点など好条件だった為、即決。物件取得の1ヶ月後の2019年10月18日、飲食ビルGEMS田町に「MODERN MEXICAN CABOS」を先にオープンさせ、現在も順調に収益を上げている。

同社が事業の軸にメキシコ料理をおいたのは、増子氏がグローバルダイニングでメキシコ料理を提供する「ゼスト」や「タコファナティコ」などのドリンク開発を担当していたことにはじまる。「在籍中からメキシコ料理にとても可能性を感じていました。現地の酒や食材を扱う輸入商社の方とも懇意にさせていただいており、独立のタイミングで料理人を紹介していただきました」と同氏。そこで出会ったのが、メキシコ大使館で総料理長を務めていた料理人のビクトル・バスケス氏。ちょうど任期終了の時期がきていたことから、両者の想いが一致し、メキシコ料理を軸とした事業を構想した。ここに増子氏とバーテンダー時代から親交のあった、バーテンダーの大竹直哉氏が参画。スペシャリストが集結し、店づくりが動き出した。1店舗目の「MODERN MEXICAN CABOS」が家族利用もしやすいカジュアルさを追求した店であるのに対して、2店舗目の「CIELITO LINDO BAR AND GRILL」は価格帯を少し高く設定。洗練されたイメージを意識したという。

日本で認知度の低い伝統的なメキシコ料理も積極的に展開

料理は、伝統的なスタイルとモダンスタイルの2軸で展開する。名物はメキシコの伝統的な鍋「モルカヘテ」で、「ビーフステーキのモルカヘテ」や「チキンのモルカヘテ」など4種類を各2500円で用意。メキシコから直輸入した溶岩の石臼鍋で提供される。タコスは「カルニータス」や「コチニータ」(各450円)などの伝統的なものから、トルティージャで具材を包んで揚げる「チキンフラウタス」、「ビーフフラウタス」など、モダン寄りのメニューも揃える。また、お客自身が焼き石を使ってタコスを手作りするオリジナルメニュー「ビーフショートリブのビリア」(7800円)や、「牛タン&アボカド」(1500円)なども用意。その他、メキシコ定番の「フレッシュワカモレ」(S800円、L1200円)、辛味のあるメキシコ風のセビーチェ「アグアチレ」(1000円)に加え、「トルティージャスープ」、「チポトレとショートパスタのドライスープ」(各900円)など、日本ではまだ認知度の低い伝統的なスープ料理も揃える。

ドリンクは、「カジュアル過ぎず、付加価値をつけたラインナップ」を意識。バーテンダーの大竹氏が表現したいものをとことん追求したカクテルがメインとなっている。名物は、メキシコのカクテルパローマをアレンジした6種類のカクテルで、定番のテキーラとピンクグレープフルーツを使用した「No.1」や、サウザブルーにバジル、クラウディアップル、トニックウォーターを加えた「No.2」などを各1000円で用意。音楽をテーマにしたカクテルや、独自のレシピで果物からエッセンスを抽出した「和梨」、「西洋梨」「Banana」(各1000円)などのミクソロジーカクテルも展開する。加えて、東急不動産と取り組んでいるビル屋上のハーブ園で栽培したハーブを使用したカクテルも提供。カクテルの他にもモクテルやメキシコ産のビールなども揃え、メスカル、テキーラは食事に合わせて楽しめるものを中心に60種類ほどを用意する。

タコス、ブリトーに可能性を見出し、専門業態を構想中

現在の客層は、平日はオフィスワーカーのランチやディナーでの利用が中心。休日は予想していた以上に近隣に住む感度の高いファミリー層が訪れるという。来年1月には同ビルにソフトバンク本社が移転する予定もあり、今後の平日の客足が増えることも期待されている。

同社は今後、同じ竹芝で再開発が待っているエリアでのリーシングを検討中とのことで、新たな展開にも目が離せない。増子氏は「タコスは今後もっと日本に浸透していく可能性があると考えており、住宅街に展開してコミュニティになる小規模なショップ、都心に展開して若い世代に訴求するショップの2つの方向性で、タコス、ブリトーに特化した業態を構想しています。お客様にシーザーサラダがメキシコ発祥だとお伝えするとよく驚かれるのですが、日本ではまだまだメキシコ料理が誤解されている部分があります。これから私たちのお店を通して、本当のメキシコ料理をもっと広めていきたいですね」と話した。

(取材=福井 晶)

店舗データ

店名 CIELITO LINDO BAR AND GRILL(シエリートリンド グリルアンドバー)
住所 東京都港区海岸1-7-1 東京ポートシティ竹芝 オフィスタワー 3F

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アクセス 竹芝駅徒歩1分
電話 050-3138-3757
営業時間 ランチ11:00~17:00、ディナー17:00~23:00
定休日 無休
坪数客数 62坪90席
客単価 ランチ1000円、ディナー6000円
運営会社 株式会社マルシエロ
オープン日 2020年9月14日
関連リンク CIELITO LINDO BAR AND GRILL(HP)
関連リンク CIELITO LINDO BAR AND GRILL(Instagram)
※店舗情報は取材当時の情報です。最新の情報は店舗にご確認ください。

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