飲食店・レストランの“トレンド”を配信するフードビジネスニュースサイト「フードスタジアム」

ヘッドライン

立ち飲み「ikuru(イクル)」が原宿の商業施設「JINGUMAE COMICHI」内に開業。アパレル出身のオーナーが持つ斬新かつ柔軟な発想と戦略で、界隈の新たなランドマーク店舗を目指す

9月11日、原宿に「ikuru」がオープンした。同店は、同日に開業の飲食特化型商業施設「JINGUMAE COMICHI」内での出店だ。共同オーナーの堀内章平氏と中野晃一氏は、アパレル会社のDADDY&SON(東京都渋谷区)を経営しているが、今回は兼ねてからの夢であった飲食店での初出店を叶えた。アパレル業で培った目線を活かし、女性でも気軽に入れるカジュアルな立ち飲みをコンセプトとしている。

施設1階の中心部という立地にこだわり、各店舗とのハブの役割を担うことも視野に。のれんやテーブル、店舗のロゴなど、「魅せ方」に工夫を凝らしている。テラス的テーブルにはイスを用意し着席で楽しむこともできる
U字型の立ち飲みカウンター。料理を作る場面にも臨場感を持たせるため、蒸し器を目の前に設置している
蒸し料理とおばんざいが、フードメニューの看板だ。提供スピードを高めるために効率重視であるが、見目麗しさも兼ねることを忘れない
ドリンクは日本酒とオリジナルのレモンサワー、ワインを前面に押し出す。特に日本酒は注文へのハードルを下げられるようグラス500円~と、比較的低めの価格設定に
右からオーナーの堀内章平氏、中野晃一氏、店長の永柳慎介氏、スタッフの石田潤吾氏。永柳氏は、今回の出店にあたって立ち上げた飲食事業の会社KOTONA(東京都渋谷区)の代表も務める

アパレル業の知見を活かしたコンセプトメイキングで、商業施設での出店を獲得

堀内章平氏と中野晃一氏は、2010年にアパレル会社のDADDY&SONを立ち上げた。互いに飲み歩きが大好きな二人は、会社のある原宿界隈を散策していたが、カジュアルな居酒屋が少ないことで、どこか満足できない気持ちを抱いていた。「仕事帰りにちょっと一杯、というような、サードプレイスにできるお店がほしいなと感じたんです」と、堀内氏。「周りに店がない中でも、人との距離の近さや活気ある雰囲気が好きで、立ち飲みにはよく通っていました。自分たちが欲しい店が原宿にないなら、作ってしまおう!」と、いつしか出店を考え始めたという。

いざ、出店計画を立て始め、ふたりが悩んだのは出店場所だ。「漠然と原宿界隈で探していたのですが、飲食未経験の僕たちはどこで出せば集客が望めるのか、全くわからなかったんです」と、中野氏。そうして物件探しに苦慮しながら過ごしていた2019年の春先。翌年に開業予定の商業施設「JINGUMAE COMICHI」がテナント募集をしていることを知り、応募。当初は飲食未経験ということもありデベロッパーに難色を示されたが、打ち出していた「立ち飲み」という業態が施設のコンセプトである「横丁」とマッチすること。また、アパレル業界の視点から、小洒落た店づくりを提案したこと。それに加えてふたりの「原宿のランドマークになるような店にする!」という気概も買われ、1階の中心部という好立地での出店を勝ち取った。

また、店づくりでは様々な立ち飲み店を徹底的にリサーチして特長を取り入れつつ、そこに自分たちの強みであるアパレル業の知見を融合。アパレルで使用する什器をテーブルに、のれんはデニム生地で作るなど、異業種からの参入だからこその視点でカジュアルに仕上げ、「若い女性でも気軽に通うことができる立ち飲み店」をテーマに掲げる。

品書きには、遊び心溢れるユニークなメニューがズラリと並ぶ

フードの看板は「ジュワゴロ肉肉 ニク焼売(三個)」、「プリプリほぼ海老 エビ焼売(三個)」、「塩麹マリネ鶏のさっぱりレモンダレ」(各690円)といった「ikuruの蒸し料理」だ。カウンター内に置かれた蒸気立ち込める蒸し器から出来立てを提供することで、ライブ感を演出するという狙いも。また、自家製の「ikuruのおばんざい」(1品490円、おまかせ3品980円、おまかせ5品1580円)も推しの品。「ナスの浅漬けならぬ『今漬け』」や「カレー風味のお酒がすすむポテサラ」、「タコとキュウリの体にやさしい酢の物」といった遊び心溢れる品々が並ぶ。そのほか、「若鶏のまん丸ジュワっとモモ唐揚げ」(590円)や「カニonカニのヘルシーカニクリームコロッケ」(690円)といった揚げ物、「焦げまで愛して 炙りエイヒレ」(390円)、「じっくり燻製の三種盛り」(690円)などの軽いつまみと、ラインナップも充実。オペレーションの効率化とお客の満足度を両立させるため、料理は全て提供スピードを意識したメニューで構成している。

ドリンクの目玉は「日本酒」(レギュラー:グラス500円~、プレミアム:800円~)だ。店内ショーケースからお客が好きな瓶を選んで注文し、スタッフに注いでもらうというスタイル。常時10種ほど揃えており、炭酸割のような変わった飲み方も。「お客さんに好きなように飲んでもらうことで、日本酒へのハードルを下げられれば」と、中野氏。また、「ビオワイン」(グラス490円、ボトル3900円)もワイングラスではなく、木村硝子から販売されているイタリア製の厚口グラスで提供。オリジナルロゴをあしらうことでカジュアルさも演出している。ほか、「エース(スタンダードなレモンサワー)」(450円)や「ジャック(構想入りの爽やかなレモンサワー)」(500円)など、4種のオリジナルレモンサワー。「白」「黒」(各セット500円)だけでなく「茶(コーヒー&白)」、「漆黒(コーヒー&黒)」(セット600円)といった変わり種のホッピーなど、ドリンクにもお客を楽しませる工夫が目白押しだ。もちろん、「生ビール」(500円)や「サッポロ赤星大瓶」(600円)、「デュワーズハイボール」(500円)、「烏龍ハイ」、「緑茶ハイ」(各450円)など、スタンダードなドリンクも取り揃えている。

人と人の出会いの場を提供するべく、店舗展開も視野に入れる

アパレルから飲食に飛び込んだ堀内氏と中野氏だが、「商売をする上で大事なことは同じ」だという。「あくまで僕たちが作りたいのは人々にとってのサードプレイス。料理がおいしいのはもちろんのこと、そこで人々が出会い、隣同士で仲良くなる。そういった空間づくりをしていきたいんです」と、語る。今後、店舗展開していく中でも「場所づくり」に重きを置いて様々な業態に挑戦していく考えだ。また、アパレル業界でのつながりも駆使し、コラボレーションなども考えていると言う。

(取材=高橋 健太)

店舗データ

店名 ikuru(イクル)
住所 東京都渋谷区神宮前1丁目23-26神宮前123ビル COMICHI 1F
アクセス JR山手線原宿駅東口から徒歩5分
電話 03-6455-5526
営業時間 ランチ【月~金】11:30〜14:00、ディナー17:00~23:30、【土日祝】14:00~23:30
定休日 無休
坪数客数 7坪 立ち飲み約15名+12席
客単価 3000円
運営会社 株式会社KOTONA
オープン日 2020年9月11日
関連リンク Ikuru(Instagram)
※店舗情報は取材当時の情報です。最新の情報は店舗にご確認ください。

 >> 大きな地図を見る

ヘッドライン一覧トップへ

食べログ掲載店募集中

飲食施設の分煙環境整備補助金の取り組み
Copyright © 2014 FOOD STADIUM INC. All Rights Reserved.