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オープン直後からはやくも12坪で月商700万円を売り上げる大繁盛店の西荻窪「サイコロ」。楽しませることに徹した店造りで多くの客の心を掴むバカワライの小林淳氏の期待の3店鋪目

JR西荻窪駅高架下商業施設「西荻マイロード商店街」にアジアン酒場「サイコロ」が6月5日にオープンした。大繁盛する酒場造りの実力経営者として手腕をふるうバカワライ(東京都杉並区)の代表の小林淳氏の3店鋪目。オープン直後からすでに12坪で月商700万円を売る。

木製のアンティークの扉が東南アジアの雰囲気を際立てる。ウィズコロナの今、ほぼ全面がオープンとなるファサードは心強い
店の顔であり看板の銅製のレンジフード。圧倒的な存在感だ
手前:名物の「ホルモン煮込み」。右のプリッキーヌで辛みをプラス。奥:オーダー毎に手造りする「ヤムウンセン」。隣が調理器具の「クロック」
名物の一つの「鶏焼売」。毎日、手造りで仕込むため売り切れ御免だ
手前左より「モヒート」。「寿司サワー」。「パンティむとうさん」。隣の手錠はお店に行ってのお楽しみ。奥:「コロナビール」
中央:小林淳氏。左:杉本大輝氏。右:新入社員の溝田翔真氏

「賽子」の電飾文字を施したレンジフードは同店の象徴であり顔となる看板

縁起の良い事柄に通じる反面、ブラックな危うさに繋がる両極端な性質のサイコロを「いやらしい」存在と位置づける小林氏。そんな「サイコロ」をあえて店名にしたアジアン酒場は東南アジアの熱気とカオスの風を西荻窪に運んでいるという。4メートルの高さがある天井から厨房まで下げた店の中央を占める大きな銅板製レンジフード。正面に「賽子」の電飾文字を施したこのレンジフードは同店の象徴であり、顔となる看板だという。アンティークの大きな木の扉を開けると想定外の驚きを楽しませる。「開けたら凄い!」となる仕掛けだ。店内はレンジフードが下がる厨房を囲むようにカウンター席と立ち呑み席、さらに桟敷のような2階の席を設けている。またカーブミラーの設置や壁面を鏡仕上げにしてキッチンサイドからも席全体が見渡せるようにしている。客とスタッフが一体化し楽しむ店造りをモットーにする小林氏の理念が反映された空間だ。内装を手掛けるのは1号店から依頼するデザイナーの秋本純一氏(A-SWITCH)。

2012年に吉祥寺に鉄板酒場「じゅん粋」を立ち上げ、2016年に2号店の海鮮酒場「すっぴん」を西荻窪に開業した小林氏。飽きさせない接客と鮮魚の刺身や原始焼で瞬く間に大繁盛店にした。そして3年目を迎えた2019年の11月にJR西荻窪駅高架下施設の「西荻マイロード商店街」を管理するジェイアール東日本都市開発から誘致をされたことで3店鋪目の出店を決めた。常に満席状態の「すっぴん」からわずか1分の距離の立地は魅力的だったという。満席状態の緩和と2店鋪でのスタッフ共有による効率化がある。そしてなによりも新規客の開拓と獲得が出来ることだ。そこで小林氏はすでに海鮮酒場としてポジションを築いている「すっぴん」とあえて使い分け出来る業態にすることを決めた。顧客の利用頻度をアップし、西荻窪の酒場マーケットをさらに盛り上げる新しい酒場だ。

アジア料理は本場の味を再現するために食材や調味料はアジア専門業者から仕入れる

名物は「鶏焼売」(4個500円)と塩味の「ホルモン煮込み」(390円)の二つ。具材を混ぜることから皮に包むまでを毎日手造りで仕込んだ「鶏焼売」はおすすめの蒸し料理の一つ。実は大型レンジフードの下は大型の蒸器が設置してあり、上には蒸し料理のための小さな蒸籠が重なる。ほかに「ブルーチーズと酒盗の茶碗蒸し」(500円)などを用意する。「ホルモン煮込み」はお通しのない同店では一人一つのオーダーをお願いしている。塩味で十分に美味しいがタイの唐辛子「プリッキーヌ」を入れて本場のリアルな辛味を楽しませる。オーダーが入ってから造るタイを代表する「ヤムウンセン」(780円)。タイの家庭には必ず一台はあるという「クロック」でガーリック、プリッキーヌ、パクチーの根をつぶしてから春雨などの具材を合わせる本場のレシピだ。アジア料理は本場の味を再現するために食材や調味料をアジア専門業者から仕入れている。ほかに「馬刺し」(980円)や「トリッパアラビアータ」(680円)なども揃う。キッチンは経験のないオール電化だったが想像以上の加熱能力もあり、店内に煙が立たない事が良いという。

ドリンクは紹興酒、割もの、日本酒、焼酎、ワインなどまで幅広いそろえで選択肢のある構成となっている。そんなメニューのなかで目を引くのが「ブラジャー」(Aカップ500円Bカップ〜600円)。「パンティ」(かとうさん、むとうさん各500円)。内容はスタッフに聞いてほしくてあえて詳細は記載しない。常時20種類揃える日本酒は立ち呑み席脇に下げられた銘柄の札を見て選ぶスタイル。遠くて見えない席では客自らか、もしくはスタッフが携帯で写し、それを見てオーダーする「すっぴん」でおなじみのシステム。ショットポイントの床には自身の子供3人の可愛い足跡マークがあるのも小林氏らしい演出だ。

大人のお祭り、大人の酒場を理念にする小林氏らしい所以だ

フードとドリンクメニューには読んだだけでは想像のつかない本場のネーミングやユニークなネーミングが載る。小林氏は「お客さんとのコミュニケーションのきっかけつくりです。お客さんを楽しませ、お客さんと共に楽しむ酒場なので」という。残すはトマトを切るぐらいまでしっかりと仕込みを行い、開店後は一人一人の客と向き合うことに徹底する。それはファンを作り、信頼感を得る事に繋がるからだ。実際に「すっぴん」と「サイコロ」の間の行き来を楽しむ顧客も多く、なかにはネーム入りのグラスをそのまま持って行く客もいるという。大人のお祭り、大人の酒場を理念にする小林氏らしい所以である。

(取材=にしやま とみ子)

店舗データ

店名 サイコロ
住所 東京都杉並区西荻南3-24-1西荻マイロード内
アクセス 西荻窪駅から徒歩1分
電話 03-6915-0319
営業時間 16:00〜24:00(LO.23:00)
定休日 不定休
坪数客数 12坪50席(テラス席含む)
客単価 3800円
運営会社 株式会社バカワライ
オープン日 2020年6月5日
※店舗情報は取材当時の情報です。最新の情報は店舗にご確認ください。

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