飲食店・レストランの“トレンド”を配信するフードビジネスニュースサイト「フードスタジアム」

ヘッドライン

代替肉ハンバーガーのゴーストレストランブランド「The Vegetarian Butcher(ザ ベジタリアンブッチャー)」の実店舗が池袋に開業!「肉屋」として代替肉の小売コーナーも設置

8月26日、池袋に「The Vegetarian Butcher」がオープンした。プランドベースドミート(植物由来代替肉)を使用したハンバーガーをデリバリーのみで販売する同名ブランド初の実店舗だ。同店では、ハンバーガーのイートイン・テイクアウトに加え、食材としてのプランドベースドミートを小売りする「肉屋」としても営業。プランドベースドミートを普及させ、サスティナブルな社会を実現するためのショールーム的店舗として開業した。

池袋駅西口方面、地下1階に立地。以前は「BUTAMAJIN 池袋店」だった場所を全面改装し、明るい雰囲気の店内
入口すぐのショーケースには、食材としてのプランドベースドミートが7品ほど並ぶ。グラム単位で購入が可能
牛肉風のパティを野菜とともにバンズにはさんだ「Holy Cow Burger」。実際の肉と遜色ない味わい・食感だ。ハンバーガーの付け合わせは、フレンチフライ、ブロッコリー、キャロットから選べる(写真はキャロット)
砂糖不使用の「低糖質レアチーズケーキ」など、低糖質スイーツも用意
サスティナブルな社会の実現に向けた取り組みのひとつ、「フードシェアリングフリッジ」。店内に設置した冷蔵ケースに余った食材を入れておき、誰でも無料で持ち帰ることができるというもの
ベジタリアンブッチャージャパン代表の村谷幸彦氏。都内のしゃぶしゃぶ店や韓国料理店、アメリカでホテルでのサービスマンを経て、2016年8月に「BUTAMAJIN 池袋店」をオープン。2017年8月、同社を設立しプランドベースドミートの普及に努める

未来の食材、プランドベースドミートのハンバーガーをゴーストレストランで展開

近年、世界で注目を集めているプランドベースドミート。大豆たんぱくを主原料とする植物由来の素材で作られる代替肉で、ベジタリアンはもちろん、栄養価の面からアスリートにも支持されている。加えて、リアルな食肉を生産するよりも環境負荷が低いことから、サスティナブル社会の実現にも一役買うと期待されている食材だ。

2011年、オランダで設立されたThe Vegetarian Butcherは、プランドベースドミートを扱うベンチャー企業。2018年12月、食品・日用品大手の英蘭ユニリーバが、市場の拡大を見越して同社を買収したことで注目を集めた。2019年には世界的ハンバーガーチェーンのBurger Kingとコラボをしてヨーロッパ25ヵ国でプランドベースドミートを使った「REBEL WAPPER」の発売をスタートし、現在世界30ヵ国の15,000店舗で販売している。

日本では、村谷幸彦氏が販売権を得て、ベジタリアンブッチャージャパンを設立した。同社ではプランドベースドミートを業務用卸として販売するほか、2019年9月から、プラントベースドミートを使ったハンバーガーのゴーストレストランブランド「The Vegetarian Butcher Derivary」を立ち上げた。村谷氏が経営する焼肉店「BUTAMAJIN 池袋店」はじめ都内10の加盟店で販売。ニッチな需要にこたえる品としてじわじわと売上を伸ばしていったという。

今回は、「BUTAMAJIN 池袋店」だった物件を使って初の実店舗の開業するに踏み切った。その理由について、村谷氏はこう話す。「ゴーストレストランを通じてプランドベースドミートの認知度は徐々に上がっていましたが、まだまだ馴染みの薄い食材で、言葉で説明しても理解しづらい部分もありました。加盟店が増えて利益を出す下地ができつつあることから、ブランドの世界観を体験してもらう場を作り、プランドベースドミートの理解を深め、さらなる普及を目指そうと思ったんです」。

月額580円のサブスク会員の獲得にも注力

メニューは、ゴーストレストランの「The Vegetarian Butcher Derivary」で販売していたハンバーガーをバージョンアップ。牛肉風のパティを使ったものは、「Holy Cow Burger」(1080円)など6品、鶏肉風パティは「Chickened out Burger」(1080円)など5品。加えて、フィッシュバーガー風の「No Fish Burger」(1180円)、たんぱく質を多く含む食材を使った「Plant Based Chicken&Broccoli Burger(チキンとブロッコリーバーガー)」や、バンズ不使用の「Super Healthy Lettuce Burger(スーパーヘルシーレタスバーガー)」(1480円)など、高たんぱく・低脂質でアスリートに訴求する品も。さらに砂糖不使用の「低糖質レアチーズケーキ」「低糖質ティラミス」(各480円)など低糖質デザートもラインナップする。これらではイートインはもちろんテイクアウト、デリバリーも対応。さらに力を入れたいと考えているのが、月額580円のサブスクリプションだ。店内利用の食事代やECの割引や、プランドベースドミートやサスティナブルに関する動画や読み物の配信といった5つの特典があり、将来的には数千人規模の会員を獲得したいという。

プランドベースドミートの「肉屋」としても利用可能!無料ワインも用意

「肉屋」としての顔も特徴だ。店に入ってすぐに設置した大きなショーケースには、食材としてのプラントベースドミートが常時7~8品がずらりと並び、グラム単位で購入が可能だ。その横にはウェルカムワインを用意し、お客は商品を選びながらワインが無料で楽しめる。「ワインを嗜みながら献立を考えてほしい」という狙いだ。

サスティナブルな社会の実現や、ヘルシー&パフォームベターな食文化の発信が使命

「当社では、単にプラントベースドミートを売るのではなく、プラントベースドミートを通じてサスティナブルな社会の実現やヘルシー&パフォームベターな食文化を発信していきたい。この店がその足掛かりとなれれば」と村谷氏。飲食店で余った食材や商品を入れる冷蔵ケースを店内に設置し、そこから誰でも無償で持ち帰れる「フードシェアリングフリッジ」や、プラスチック製品不使用、売上の一部をNPO法人に寄付するなどの取り組みを行っている。今後はプラントベースミートの業務用卸の拡大にも注力。「プランドベースドミートは大衆向けの商品ではありませんが、一部の人たちには確実なニーズがあるとゴーストレストランをやっていく中で手ごたえを感じています。日本ではまだまだ馴染みがないですが、影響力のある大手飲食店と組むなどして広めていきたい」と村谷氏は話す。

(取材=大関 まなみ)

店舗データ

店名 The Vegetarian Butcher(ザ ベジタリアンブッチャー)
住所 東京都豊島区西池袋3-29-9 C3ビル B1F
アクセス 池袋駅西口から徒歩5分
電話 03-6903-1211
営業時間 11:00~22:00(LO21:30)
定休日 火曜
坪数客数 17坪26席
客単価 1000~1500円
運営会社 株式会社ベジタリアンブッチャージャパン
オープン日 2020年8月26日
関連リンク The Vegetarian Butcher(HP)
※店舗情報は取材当時の情報です。最新の情報は店舗にご確認ください。

 >> 大きな地図を見る

ヘッドライン一覧トップへ

食べログ掲載店募集中

飲食施設の分煙環境整備補助金の取り組み
Copyright © 2014 FOOD STADIUM INC. All Rights Reserved.