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立川の「春巻夜市」が好スタート。台湾屋台イメージした店舗ビジュアルに春巻が名物と、キャッチーさ全開の業態で多店舗展開を目指す

3月6日、立川のWINS通り沿いに「春巻夜市」がオープンした。運営はエンターテイメント事業などを展開するAZism。春巻を主軸に据えた台湾料理居酒屋で、業態開発にあたっては繁盛店「アガリコ」などを生み出したヒットメーカーの大林芳彰氏をアドバイザーに迎えた。スナック感覚で食べられる春巻と台湾屋台をイメージした店舗ビジュアルがオープン当初から話題となっており、現在はテイクアウト需要もうまくキャッチしている。

WINS通りを進んだ十字路に立地。黄色いファサードと煌々と光るランタンが通行人の目を引く。人通りも多い好立地で、どんな業態をやろうかと半年以上温めてきたという
テーブル、椅子、装飾なども台湾屋台をイメージし、写真映えも抜群。厨房をコの字でぐるりと囲うカウンター席は10席あり、一人や少人数の客にも対応。台湾屋台さながらの賑わいを見せる日も
「揚春巻4種盛り」(899円)。右上から時計回りに「おふくろ直伝 台湾揚春」、「エビと大葉の揚春」、「納豆とキムチのスタミナ揚春」、「生ハムとモッツアレラチーズ揚春」。「おふくろ直伝 台湾揚春」は、刻んだ台湾腸詰、紫キャベツのおしんこ辣白菜などが入っており、さっぱりとした後味で「何本でもイケる」と評判だ
五香粉が味の決め手となっている「台湾屋台名物 鶏排(ジーパイ)」。ビッグサイズなので、ハサミを使って切り分ける
左端がプロデュースを担当した大林芳彰氏、右端が代表の和田敏典氏

温めてきた物件で、肝いりの新業態立ち上げ

運営のAZism(東京都八王子市、代表:和田敏典氏)は八王子のレンタルビデオ店としてはじまり、創業35年目。東京都内を中心にサバイバルゲームの遊技場、自社業態のラーメン店などを展開し、手がける事業はエンターテイメント、フィットネス、飲食など多岐にわたる。現在は居酒屋事業においてはオリジナルの飲食業態がなく、今回はその第一歩。同社では「半年以上温めてきた物件で新業態を」と熱のこもった社内プレゼンが行われ、勝ち進んだ社員が一丸となり新業態立ち上げのチームを結成。同時に代表の和田氏と以前から交流のあったBig Belly(東京都豊島区)代表の大林芳彰氏にサポートを依頼し、店舗立ち上げの体制を整えた。

おふくろの味、春巻をベースに肉付け。女性が行きたくなる台湾料理居酒屋へと昇華

春巻を名物にした居酒屋業態は、台湾出身の母をもつチームスタッフから「おふくろの味、春巻を店で出したい」との提案から生まれた。「揚げ春巻の場合、最終工程は揚げるだけなので、オペレーション次第では職人を入れずに店舗展開も可能。また、春巻は都内に専門店が少なく、ヒットが見込めるのでは」と大林氏も賛成。ここに台湾屋台の要素を膨らませ、台湾料理居酒屋の業態が完成。店名も同スタッフが「春巻夜市」と名付けた。

店舗デザインは、スパイスワークスホールディングス(東京都台東区、代表取締役:下遠野 亘氏)が担当し、元生花店の物件を丸ごと改装。看板やランタンを配し、台湾の屋台をイメージしたトレンド感のある店に仕上げた。「WINS通りはホルモン焼肉店や大衆居酒屋など、女性の入りにくい店が多い。他店との差別化を図るため、周辺にはない女性がわざわざ行きたくなる店作りを意識しました」と和田氏は話す。

名物級のメニューが目白押し。ラーメン店経営で培った技術も活用

フードメニューは春巻のほか、現地でのリサーチを経て開発した酒に合う台湾料理を揃え、〆料理には丼ものと麺類も用意する。春巻の一番人気は、おふくろの味をアレンジした「おふくろ直伝 台湾揚春」(199円)。他にも「生ハムとモッツアレラチーズ揚春」(249円)、「サーモンとアボカドの生春」(349円)、「豚肉と蓮根のつくね蒸春」(499円)など、揚げ・生・蒸しの3つの調理法で全10種類を揃える。「生・揚・蒸の春巻き3種盛り」(999円)などの盛り合わせも用意し、多くのお客が1人2、3本以上は注文するという。その他にも、名物と言われてもおかしくないメニューが充実。溢れんばかりに紹興酒漬けのいくらがのった「ポテサラ夜市いくら紹興酒漬け」(599円)や、台湾風フライドチキン「台湾屋台名物 鶏排(ジーパイ)」(フルサイズ599円、ハーフサイズ399円)は、グループ客にも好評。その他、「豚しゃぶと発酵キャベツ蒸し」(589円)、「青島ピータン酢豆腐」(459円)などの一品料理も多数揃える。また、〆には「魯肉飯」(399円)や「鶏排飯」(489円)、同社がラーメン店経営で培った製麺技術を活用した「台湾ラーメン」や「台湾まぜそば」(各699円)を用意する。「人気メニュー第3位に食い込む『台湾まぜそば』は太麺にこだわり、かなりの自信作に仕上がっています」と和田氏。

飲み物は台湾をイメージしたドリンクと居酒屋の定番ドリンクをバランスよくラインナップ。「マンゴービール」(499円)や「台湾ビール 小」(599円)、紹興酒がベースの「ドラゴンハイボール」(449円)などが人気で、八角を漬け込んだ焼酎をバイスで割った「八角焼酎バイス」(599円)、茶葉を漬け込んだリキュール使用の「烏龍コアントロートニック」などのオリジナルカクテルも用意。「レモンサワー」や「梅干しサワー」などの酎ハイ類は各399円均一で提供する。

自宅で作るのに手間のかかる春巻はテイクアウトでも好調。今後は店舗拡大も

現在の客単価は2200円ほど、男女比率は4:6で20代〜30代女性が多く来店するという。また、コロナの影響でテイクアウトの売り上げが好調で、自宅で作ると手間のかかる春巻や「台湾屋台名物 鶏排(ジーパイ)」、ディナーのがっつり飯として「台湾まぜそば」も人気で、周辺の店にはないメニューが食べられることも地域住民に受けている要因だという。「今後はコロナ需要に応えつつ、認知拡大を狙うため、お客様に喜んでもらえるようなテイクアウトランチを安価で提供する予定です」と和田氏は話す。

同社としては、オペレーションもブラッシュアップし同業態の店舗展開を目標としている。同氏は「『〇〇夜市』のように、春巻き以外の姉妹業態も面白いのではないか」とも話し、新業態への期待が見えた。

(取材=福井 晶)

店舗データ

店名 春巻夜市(はるまきよいち)
住所 東京都立川市錦町1-2-13 中島ビル 1F
アクセス 立川駅から徒歩7分
電話 042-512-7283
営業時間 平日11:30~15:00、17:00~24:00、土日祝 11:00~24:00
定休日 無休
坪数客数 15坪30席
客単価 2200円
運営会社 株式会社AZism
オープン日 2020年3月6日
関連リンク 春巻夜市(Twitter)
関連リンク 春巻夜市(Instagram)
関連リンク 春巻夜市(FB)
※店舗情報は取材当時の情報です。最新の情報は店舗にご確認ください。

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