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日本橋室町に「立ち呑み みるくばー」がオープン。大阪出身の市村兄弟&韓国出身の趙氏の野心家男子3人組が目指すはオーストラリア出店!

三越前にオープンした「立ち呑み みるくばー」は、朝挽き大山鶏の焼鳥やおでんを用意し、「ちょっと1杯」のニーズにこたえる気軽な立ち飲み酒場だ。運営はJ&K(大阪市福島区)、CEOの市村一人氏を中心に、市村一起氏と趙 大衍氏2人のCOOの計3人で運営する。オーストラリア出店を最終目標に、その第一歩を踏み出したばかりだ。

細い路地の先に佇む。縄のれんや提灯など酒場情緒たっぷりのファサード。「みるくばー」という変わった店名に興味を引かれて入店する人も多いという
1階はカウンター。別々のお客同士で会話が盛り上げることも多い
2階も立ち飲みスタイル。お客の入りが少なければ折り畳みイスの使用も可
焼鳥やおでんなど立ち飲みらしいラインナップ。写真右がおでんの「大根」と「はんぺん」、左が朝挽き大山鶏の「ももあぶり焼き」
「手作りポテトサラダ」(350円)も人気の一品。トッピングされたフライドオニオンが食感のアクセントに
写真左からCEOの市村一人氏、COOの趙 大衍氏、市村一起氏。店舗展開を見据え新スタッフも募集中とのこと

オーストラリア滞在中に飲食店開業を志し、大阪の繁盛焼鳥店で修業を開始

「立ち呑み みるくばー」は、8月12日、商業施設「コレド室町3」裏の通称“ムロホンエリア”にある細い路地の先にオープン。提灯に縄のれんが下り酒場の情緒を醸しつつも、「みるくばー」という一風変わった店名の看板が目を引く。同店は、30代半ばの男性3人組で運営。代表を務めるのは大阪出身の市村一人(かずひと)氏。加えて市村氏の双子の弟の市村一起(かずき)氏と、友人で韓国出身の趙 大衍(ジョー デヨン)氏だ。

一人氏が飲食店の開業を志したのは今から6年前の30歳のとき、ワーキングホリデーで訪れていたオーストラリア滞在中だという。「メルボルンで中国人が経営するジャパニーズレストランがあり、そこが大繁盛しているのを見て、自分もやりたいという気持ちが沸きました。海外でよく見る“なんちゃって日本食”ではなく、日本で本当の日本食を学び、いつかそれをオーストラリアに持っていこうと決心ました」と一人氏。

それ以前は音楽活動をしていた一人氏は飲食未経験。帰国後は地元・大阪で修業を開始した。「やるなら繁盛店で働きたいと考え、親戚が大阪にてFCで運営する焼鳥店『吉鳥』が大盛況している様子を見て、頼み込んで働かせてもらいました」と、繁盛店の多忙な環境の中で2年ほど経験を積んだ。「吉鳥」は単価2000円程度のカジュアルな店だが、単価の異なる焼鳥店でも勤務経験を積みたいと考え、大阪・北新地の「焼鳥YAMATO」(単価8000円程度)で1年弱、さらに研鑽を積んでいった。

双子の弟と友人を誘い3人で開業準備を開始。まずは東京出店で腕試しを

開業にあたっては、弟の一起氏と友人の趙氏を誘い、3人で準備を開始。「最終目標はオーストラリア出店ですが、まずは国内で足元を固めたい」と、慣れ親しんだ大阪ではなく、マーケットの大きい東京での出店を検討。思い描いたのは、サラリーマンが仕事帰りに「ちょっと1杯」と、週3~4回ふらりと立ち寄れる店。新橋、神田、赤坂などのオフィス立地で物件を探し、見つかったのが三越前の同物件だ。ムロホンエリアの細い路地の先にある2階建て1軒屋で、内覧の際は3人が「ええやん!」と声を揃えて即決したという。「周辺を見渡せば多くのサラリーマンが歩いている。競合となりそうな立ち飲み店や串焼き店はどこも平日満席でポテンシャルを感じました。さらに、ランチ営業もしたいと考えていましたが、この周辺はランチ難民も多いと聞いた。これ以上ないうってつけの物件でした」と一人氏。

開業準備では、一起氏は居酒屋など飲食業の経験が長いためメニュー作りなど、趙氏は営業職だったことから経営計画書の作成などで得意分野をそれぞれ発揮し、オープンにこぎつけた。

奇をてらわないリーズナブルな品揃えで、デイリーに立ち寄れる店

メニューは一起氏の以前の勤務先、大阪・肥後橋の「酒房 とまり木」から踏襲し、焼鳥、おでん、一品料理を揃える。焼鳥は、朝挽きの大山鶏を使った「ももあぶり焼き」「むねあぶり焼き」(各480円)から、「レバー」「せせり」(各2本240円)など。1人客に限り半額で1本の注文も可能だ。おでんは「大根」「はんぺん」(各150円)、「牛すじ」(180円)など。他、すぐ出る1品から刺身、揚げ物、〆の丼ものまで充実し、いずれも1品300~500円程度のリーズナブルな価格設定だ。

ドリンクも奇をてらわないラインナップで、「ジムビームハイボール」(320円)、「神泡のザ・プレミアム・モルツ」(298円)、「こだわり酒場のレモンサワー」(320円)などお手頃価格で提供。日本酒は常時10品ほどを用意し380~780円。韓国出身の趙氏にちなんで、マッコリカクテルの「ゆずハチミツ」「カルピス」(各種380円)も用意する。

居心地の良さから単価は予想を上回る。オーストラリア出店を見据え地固め

オープンから約2カ月、クチコミが広がり集客は順調だという。「当初は滞在時間1時間ほどで単価1500円程度を想定していましたが、実際にはお客様に『居心地がいいね』と言っていただき、2~3時間の滞在で単価も2000円以上のケースが多く、嬉しい誤算でした。男性サラリーマンをメインターゲットにしていましたが、想像以上に女性客も多く驚いています」と一人氏。「順調ではありますが、目標はもっと高いので気を引き締めていきたい」とも。

今後は1年以内に近隣にもう1店舗の出店を検討中。その後も年1店舗ペースで店を増やしたい考えだ。「地元の大阪出店や、趙の母国・韓国に焼鳥の出店なども考えています。会社を安定させ、大きなリスクを取れるくらい基盤が整ったら、いつか夢であるオーストラリア出店に挑戦したい」と一人氏は意気込む。店名の「ミルクバー」とは、オーストラリアなど英国圏の国に、街角にある古くからある売店のこと。オーストラリアへの想いを胸に、野心を燃やす3人の挑戦は始まったばかりだ。

(取材=大関 まなみ)

店舗データ

店名 立ち呑み みるくばー
住所 東京都中央区日本橋室町1-12-13
アクセス 三越前駅から徒歩2分
電話 03-6265-1673
営業時間 11:00~14:00、17:00~翌1:00
定休日 日曜
坪数客数 12坪25~30人
客単価 2000円
運営会社 合同会社J&K
オープン日 2019年8月12日
関連リンク 立ち呑み みるくばー(Instagram)
※店舗情報は取材当時の情報です。最新の情報は店舗にご確認ください。

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