二ヶ月連続オープンで攻勢を仕掛ける 「大衆和牛酒場 コンロ家」が飯田橋に11月8日オープン

JR中央・総武線と東京メトロ東西線・有楽町線・南北線、そして都営地下鉄大江戸線の5路線が乗り入れている飯田橋駅。周辺には、大学やオフィス、住宅街などあり、本社を構える会社も多い。こうした特徴を持つ同駅から市ヶ谷方面に5分ほど歩いた場所に「大衆和牛酒場“コンロ家”～霜降り和牛鍋と神戸牛ホルモン鉄板焼～」がオープンした。運営する頼富商會（東京都港区、代表取締役 頼富晋也氏）にとって、同店が2店舗目の展開となる。ただ、同社の勢いはこれだけに留まらない。実を言うと、12月18日には同ブランドの３店舗目を両国にもオープンしており、２ヶ月連続の出店を実現したのだ。

今回のオープンについて、代表取締役の頼富氏は、次のように話す。「当ブランドが大衆酒場ということで、もともと二号店目を出店するなら、ビジネス街を狙っていました。飯田橋は、大企業はもちろん、中小企業やベンチャー企業も数多くオフィスを構える場所です。当初の思惑通りのエリアで、比較的駅から近い物件が見つかったので出店を決めました」。今回、新規出店を決める際、多くの物件情報が集まった。その中で、飯田橋だけでなく両国の物件も紹介を受ける。当初、このタイミングでの三号店目の出店は考えていなかった。しかし、両国駅前という立地の魅力や紹介者の熱意などに押されて、最終的に出店を決意した経緯を持つ。「コンロ家」のブランド力が高まっているとともに、出店を続けられるだけの企業体力が出来上がっていたという証拠でもある。

同店のメニューには「黒毛和牛鍋」（1880円）や「肉鍋」（1380円）、「神戸牛ホルモン鉄板焼」（1280円）といった和牛の魅力をふんだんに引き出した料理が並ぶ。また、秋・冬名物の「霜降り和牛鍋」（2180円）や春・夏名物の「『神戸牛ホルモン鉄板焼』霜降り和牛のせ」（1880円）なども用意し、季節に合わせた提案を行う。この他にも、その日入荷したA5ランクの黒毛和牛を溶岩プレートで焼き上げる「溶岩焼き」や量り売りで提供するA5黒毛和牛の「しゃぶしゃぶ」も見逃せない。鍋や鉄板焼以外にも、神戸牛やA4・A5ランク黒毛和牛の和牛料理をアレンジした料理も豊富にそろう。中でも「バーニャカウダ～和牛エキスのクリームソース～」（980円）や「神戸牛レバーの低温調理」（780円）、「高級珍味『神戸牛ジャーキー』」（780円）、「神戸牛トリッパのスパイシートマト煮込み～マッシュポテト添え～」（780円）、「神戸牛酢モツ」（680円）などのメニューが好評を博す。

ドリンクの中心はワインで、100種類の樽ワインが30分290円で飲み放題というプランが人気を集めている。アイデアを考案したのは、同社副社長の蒲池氏だ。同氏はソムリエや利き酒師、焼酎アドバイザーなどの資格を保有している“お酒のスペシャリスト”であるため、100種類そろうワインもそれぞれレベルが高い。また、ワイン以外のメニューも充実していて、「キリン一番搾り（生）」や「ホッピー（黒・白）」、「がぶ飲みワイン（赤・白）」、「がぶ飲みサングリア（赤・白）」、「うまハイボール」、「うまジンジャーハイボール」、「サワー（レモン、グレープフルーツ、トマト、男梅、梅干し、カルピス、オレンジなど）」、「焼酎（かね京、麦の大地、鉄幹、泥亀、黒仲岳、29玉乃光など）」など、380円で楽しめるラインアップが豊富に並ぶ。

今後のビジョンについて、同氏はこう語る。「もちろん４号店目以降の出店も検討中です。渋谷や新宿など、ターミナル駅に出店ができればと考えています。狩猟免許を取得したので、ジビエを提供できたら提案の幅が広がって面白いのではないでしょうか。とはいえ、まずは現在の店舗運営を盤石の体制にするのが先決です。人材の採用と育成を行いながら、コアメンバーを確保して、さらなる成長を目指していきます」。南新宿という繁華街のニアサイドで培ったノウハウを生かして、「コンロ家」の攻勢が始まった。

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