「やきとん」と言えば「ひなた」と名が挙がる繁盛店を板橋エリアでドミナント展開するひなた(東京都板橋区 代表取締役辻英充氏)が満を持してメガ商圏、池袋に「やきとんひなた 池袋東口店」を 2月11日にオープンさせた。炭火で焼くこだわりの「やきとん串」を看板コンテンツにした高い専門性と豊富なメニュー構成で酒場ポジションの独創的業態として注目されている。店鋪サイズも同ブランド初の74席ある大箱で、昨年移転し、リニュールした同社初の割烹業態「雨ニモマケズ」とともに今後、池袋で勝負する基幹店だ。
東武東上線の上板橋駅北口から2分、周辺は住宅というブルーオーシャンな場所に構えた1号店「やきとんひなた 上板橋店」。わずか20席という狭小店鋪ながら、瞬く間に繁盛店へ。続けて志村坂上、大山へと出店し、業界も注目するやきとん業態のブランド店となった。きっちりと炭火で焼き上げる王道のこだわり「やきとん串」はもとより「パテドカンパーニュ」、「アヒージョ」などの本格的バル料理を加えたバリエーション豊かなメニューの構成。これらに合わせるようにワイン、さらに日本酒も揃え、定番のサワーやホッピーだけではない専門性のある幅広いドリンク類を充実させた。この従来の形に留まらない酒場ポジションとなる斬新な業態構築で「やきとんひなた」は競合に差をつけている。既存の4店鋪は基本グランドメニューを共有する一方、各店独自の日替わりメニューでそれぞれの個性や特徴を持たせることで、店巡りする面白さも提供している。それはドミナント展開するなか、画一的ではない店つくりでブランド力を強化してきたからだ。
店は池袋東口、パルコ、大手カメラショップが立ち並び、賑わいを見せる明治通りから一本入った場所に構える。大きな木製の2枚扉に昭和ビンテージのガラス戸をはめ込んだファサードが、雑然としたなかでどこか懐かしい酒場の空気感を放つ。黒を基調としたシンプルな空間のなか大テーブル2卓とカウンター、それにテーブル席と密度感あるシーティングが客を盛り上げる。カウンターと大テーブルには自然そのままの屋久島杉、橡、アフリカンチェリーの耳付き一枚板が使われ、柔らかい存在感を見せる。この環境をデザインしたのはここ最近、辻氏が信頼を寄せるアートディレクターの尾崎大樹氏(BaNANA OFFICE(バナナオフィス)、東京都港区)の手によるものだ。
丁寧に炭火で焼く看板の「やきとん串」(100円〜480円)は新鮮なモツの部位はもとより、野菜や厚揚げなどまで常時30種類以上を揃え、本来の専門性の高さを見せる。「タン刺し」(480円)、「ガツ刺し」(300円)は部位の鮮度の高さを実証する。定番の「煮込み」は「煮卵入りもつ煮込み」(480円)など4種類を用意。そのほか「ひなた」名物の一つ「パテドカンパーニュ」(480円)、「ひなたの焼きチーズカレーバゲット付き」(480円)、「マッシュルームと色々木の子のオイル煮」(380円)などがグランドメニューだ。日替わりでは鮮魚の刺身、季節の料理を提供している。ドリンクは「ホッピーセット白・黒」(430円)や甲類焼酎をベースにした「酎ハイ」や「サワー」などの定番下町ドリンク。なかでも呑みきりボトルセット(氷、炭酸、水のセット付き追加は有料)の「金宮」(980円)、凍らせたレモン1個と氷、炭酸がついた(追加は有料)「タカラリッチのレモンサワーセット」(1280円)がおすすめ。店長が選ぶ日本酒はその時々で銘柄が変わり、楽しめる。
同社は2010年1月に出店させて以来、「やきとんひなた」ブランドや大衆イタリアン酒場「君想ふ暮らし」業態など現在8店鋪を展開する。今後は板橋エリアから池袋へと出店地を替えて「やきとんひなた」のドミナント展開と地域一番ブランドを目指すという。そのためにも、スキルやシステム構築などをはじめとして、今以上に福利厚生や就業条件などの向上で、企業強化していくという。
店舗データ
店名 | やきとんひなた 池袋東口店 |
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住所 | 東京都豊島区東池袋1-36-5笹屋ビル1階 |
アクセス | 各線 池袋駅より徒歩2分 |
電話 | 03-5985-8910 |
営業時間 | 月〜金17:00〜24:00 、土祝16:00〜24:00 、日16:00〜23:00 |
定休日 | なし |
坪数客数 | 25坪・74席 |
客単価 | 3100円 |
運営会社 | ひなた株式会社 |
オープン日 | 2017年2月11日 |
関連リンク | ひなた株式会社(HP) |
関連ページ | やきとんひなた 大山店 |