飲食業界にまた新風を巻き起こしそうな名所が誕生した。敷地面積約150坪、全7店舗の飲食店が密集した複合型の飲食店街『ほぼ新宿のれん街』である。サラリーマンや学生が行き交う代々木駅の東口から徒歩1分、乗降者率世界一の新宿まで徒歩5分。そんな都会の片隅に、古い家屋が建ち並びまるで昭和にタイムスリップしたような懐かしい空間がある。そこに目をつけたのは、これまでに前職で恵比寿横丁や渋谷肉横丁などの企画リーシングを担当し、話題性のあるお店を仕掛けてきたGood market&shopsの清水暁弘氏が企画発起人(事業主)となり、自社店舗では古民家を利用した飲食店を多く運営し、他にも数々の建物や街並みを企画・設計で総合プロデュースしてきたスパイスワークスの下遠野亘氏がプロデュース。2人がタッグを組み古民家復興プロジェクトが始動した。
始まりは一軒の古民家から。しかしながらこのプロジェクトは1、2軒では成立しない。地主さんに交渉を重ね、何とか近隣の家屋7棟を借りる事が出来た。2人の共通点は「古いものを壊して新しいもを作る」のではなく「その街の匂いや風景を残したい。古い家屋の持ち味を生かしながら再生したい」という思いからだった。蔦まみれの空き家を再生すべく下準備も含めると、約1年の月日がかかったと語る。また苦労したテナント選びにも、この思いに賛同した経営者達が次々と立ち上がり、現在も店舗展開を繰り広げている実力者達7名がここに集結した。「ほぼ新宿のれん街」は1区画1店舗「いろはにほへと」で分類。「これも賛同して頂いた各オーナー様の協力なくしては実現出来なかった」と清水氏は語り、全7区画でオープンを迎えることに嬉しさが込み上げる様子であった。
い区画「シャンパンマニア 泡包」(株式会社otto代表取締役八須玲香氏)は餃子とシャンパンの店。こちらはモエ・エ・シャンドン協賛店。シャンパンは100種類以上常備。ボトルは6,150円~、グラス990円~、餃子はベーシックなにんにく入りとにんにくなしの2種類を、シャンパンに合うように独自のブレンドで配合。自家製の和洋ソースが6種類も付いてくる(500円/6個・900円/12個)。そのほか変わり種野菜のバーニャカウダなどの単品料理も揃えている。ろ区画「牛タンいろ葉 別邸」(株式会社Stove’s market代表取締役戸塚庸平氏)は気軽に牛タンが食べられるお店。ウリは豪快に切った厚切り牛タンと、牛タンを軟らかく煮てわさびで食べる名物茹でタン。牛出汁のおでんや牛串、鮮魚等もある。また既存店の大井町店で月間4,000杯を売り上げた爆発的な人気の自家製塩レモンサワーも提供予定。
は区画「Spanish Italian Azzurro520 代々木店」(株式会社そら代表取締役都築学)。ナポリやバレンシアの創作家庭料理。最大のウリは入り口にある鮮魚ケース。お客様の好みで調理もしてくれる。メニューはほとんどが日替わりだが、例えメニューに載っていなくても材料があれば対応可能だという。ドリンクはイタリアのレモンサワー自家製カンパニア・塩リモンチェッロ(580円)やワインはボトル2,800円~を用意。古民家とイタリアンのギャップを楽しめるよう縁側をイメージしたテラス席などもある。に区画「炭火焼アジアン酒場 アローイ兄弟」(株式会社イーデザイン代表取締役佐藤充)はタイ・ベトナム・シンガポール等のアジア屋台料理をメインにした酒場。串焼きガイヤーンなどが人気で、どれも気軽に1品料理を楽しめるように料金は安価に設定。アジアの雰囲気を醸すためメラミンの食器を使うなどの演出にもこだわっている。ドリンクはアジアの瓶ビール10種類以上を揃え、仲間内で盛り上がりそうなインパクト大のタワービール等もある。
ほ区画「代々木 神鶏」(株式会社Hi-stand代表取締役 戸田博章氏)。ウリは3つの柱となる鶏皮・水炊き・半身揚げ。半身揚げや人気の鶏皮は、外はパリパリ、中はジューシーで一度食べるとやみつきになる。また少人数に嬉しいハーフサイズも用意している。ドリンクはビール、日本酒、ハイボール、またミクソロジストが監修した塩レモンサワーも気になるところだ。へ区画「貝焼き酒場 カイフォルニア」(有限会社アルバ代表取締役 井上豊氏)新鮮な魚介類を席で焼いて食べる浜焼きスタイル。貝をバケツでキロ単位の量り売りや、盛り合わせ、単品、フライものもある。ドリンクはビール・ワイン他、日本酒は180mlの飲みきりボトルが数十種類と豊富。冷酒・熱燗共に味わえる。またフルーツを凍らした氷結サワーもオススメ。
と区画「もつ焼きとワイン キャプテン」(株式会社ロイヤルストレートフラッシュ代表取締役類家令奈氏)は、ワインに合わせてもつを焼く、今までに無いスタイルの炭火もつ焼きが特徴。西洋ワサビをつけたり、ワインともつ焼きを繋ぐソースにこだわりを持っている。豚を使った創作料理や、和洋一品料理も豊富。ワインは日本産を始め、各国の産地ものを幅広く取り揃えている。
錚々たるメンバーが集結した「ほぼ新宿のれん街」は、各店舗が一丸となるよう「商店会」も設立。月1オーナー会議やイベントなどで地域活性化にも役立て、可能であればさらに拡大して行きたいと語る。清水氏と下遠野氏の両者の思いは「残す文化」。今回のプロジェクトを通じて「多方面で古民家を再活用するキッカケになってくれたら」と言う願いもある。心地良さと、独特な哀愁さえ感じる古民家特有のレトロ感、看板となる小田原提灯は沢山の人の流れを引き寄せるであろう。これからさらに熱くなりそうなこの街に今後も注目していきたい。
ほぼ新宿のれん街出店店舗
シャンパンマニア 泡包
電話番号:03-3354-3223
営業時間:11:00〜/定休日なし
客単価:5000円
牛タンいろ葉 別邸
電話番号:03-3354-3130
営業時間:16:00~/不定休
客単価:4500円
Spanish Italian Azzurro520 代々木店
電話番号:03-6709-8363
営業時間:17:00~/不定休
客単価:3500円
炭火焼アジアン酒場 アローイ兄弟
電話番号:03-6380-1940
営業時間:11:30~15:00、17:00~/定休日なし
客単価:3000円
代々木 神鶏
電話番号:03-3226-8330
営業時間:15:00~/定休日なし
客単価:3500円
貝焼き酒場 カイフォルニア
電話番号:03-5361-8688
営業時間:11:00~15:00、17:00~/定休日なし
客単価:4000円
もつ焼きとワイン キャプテン
電話番号:03-6709-8734
営業時間:17:00~/定休日:日曜
客単価:3200円
店舗データ
店名 | ほぼ新宿のれん街 |
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住所 | 東京都渋谷区千駄ヶ谷5-20-10 |
アクセス | 新宿駅より徒歩5分 代々木駅より徒歩1分 |
オープン日 | 2017年3月17日 |
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