3月9日、西武新宿駅の目の前に「SAKESTAND seibu shinjukumae(サケスタンド セイブシンジュクマエ)」がオープンした。同店は2015年6月、“日本酒をもっと気軽に。もっと楽しく。”をコンセプトに渋谷・道玄坂上に出店した日本酒バー「SAKESTAND(サケスタンド)」の2号店。オーナーの野田由起子氏は新店舗のオープンについて、「店としての認知度も上がってきたので、そろそろ2店目を考えていました。お客さんからも他の店舗はないのとよく聞かれましたし」と話す。物件は山手線の西側エリアで探していたそうだが、「西武新宿駅の目の前、ビル最上階のテラス付きの好条件だったので即決しました」と出店の決め手についても教えてくれた。1号店は6坪というミニマムなスペースでオールスタンディングだが、2号店となる今回の店舗は、9坪ながらビル最上階でテラス席もあるため、スペースフルな活用が可能となった。グループ客用にテーブル席の設置や喫煙所もテラスの一角に設けている。また、キャッシュオン・スタイルのため、会計用にお財布ケータイも導入。使い勝手のよい店づくりにこだわった。
メインターゲット層は30代の男女だが、最近では20代の若年層や外国人の来店も目立つ「SAKESTAND」。日本酒を気軽に楽しんで欲しいという野田氏の想いが、新たな客層を呼び込んでいるようだ。また、1号店と2号店の立地の違いによっても客層が変わり、より幅広い利用客が獲得できる可能性についても期待を寄せる。ノーチャージ・キャッシュオン・スタンディングメインというカジュアルさにとことんこだわり、0次会や2軒目使いなどちょい飲みができる使い勝手のよい店、というスタンスは今回も踏襲されている。また、1号店のオープン当初から昼の日本酒飲みをアピールしたいと15時からの営業を続けている野田氏。2号店においても、昼飲み文化を浸透させるべく15時からの営業を実施している。
日本酒のラインナップは、常時10種類ほど。豊富に酒を取り揃えるより、野田氏が厚い信頼を寄せている蔵元の酒「新政」「村祐」などの固定銘柄をはじめ、日本酒ビギナーでも飲みやすいフルーティーな日本酒を厳選して季節に合わせ用意している。ワイングラス(半合90ml:490円)で提供される日本酒は香りの違いを満喫でき、ステム部分には、日本酒の説明タグが添えられ、各酒それぞれストーリーも楽しめる。また、少しずつ種類を試したい日本酒ビギナー客や外国人客にも好評な「利き酒セット(60mlX3種選択)」(980円)もある。
つまみ類は、調理設備が十分でないため、火を使わずに提供できるメニューのみ。その分、スピーディー、シンプル、日本酒にマッチすることにフォーカスした厳選の酒肴を揃える。「塩辛」(290円)や「クリームチーズの味噌漬け」(290円)、「あん肝ポン酢」(390円)など、既存店でも人気のメニューが並ぶ。また、オーナーがひと手間かけて作る「自家製ベーコンのポテトサラダ」(390円)や「手作りレバーパテ(クラッカー付き)」(390円)もオーダー率の高い一品となっている。
「これからも、タイミングを見ながら他の場所、特に東京の西側エリアを中心に出店できたらと思っています」と語る野田氏。日本酒の楽しさをカジュアルに広めたいという熱い想いは、確実に日本酒ファンの裾野を広げつつある。また今回は、初の試みとしてクラウドファンディング(3月14日まで募集中)にもチャレンジし、同店が掲げるコンセプトに賛同し、日本酒を一緒に盛り上げていく仲間を募っている。一歩一歩、着実にパワーアップしながら新たなことへ挑戦している野田氏の今後に期待が募る。
店舗データ
店名 | SAKESTAND seibu shinjukumae(サケスタンド セイブシンジュクマエ) |
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住所 | 東京都新宿区歌舞伎町1-27-2ピア新宿 4F |
アクセス | 西武新宿線 西武新宿駅から徒歩1分 |
電話 | 工事終了後決定 |
営業時間 | 15:00~23:30(L.O.23:00) |
定休日 | 不定休 |
坪数客数 | 9坪30席 |
客単価 | 1600円前後 |
オープン日 | 2017年3月9日 |
関連リンク | SAKESTAND(HP:3/14まで募集中のクラウドファンディング詳細含む) |
関連リンク | SAKESTAND seibu shinjukumae(FB) |
関連ページ | SAKESTAND shibuya dogenzakaue (サケスタンド シブヤドウゲンザカウエ) (記事) |