2014年1月、産地直送のオマール海老を手づかみで捕って食べられる海老料理専門店『YAESU海老バル』オープン後、12月に川崎に2号店を開業し、海老料理の美味しさを提供してきた縁尽(東京都中野区、代表:三宅修司氏)が、三重県桑名産の「はまぐり」をメインにカジュアルな立ち飲みスタイルの「焼きはまぐりStand」を、東京・八重洲に9月8日オープンさせた。同社にとって、同新店は初の立ち飲み業態となるが、今まで培ってきた既存店でのイタリアン、海老料理、タイ料理などの経験が随所に取り入れられ、ワンランク上のスタンディング・スタイルとなっている。同店は、白を基調に海の青と赤をポイントに入りやすさを意識した造りで、近隣のオフィスワーカー、東京駅を利用する様々な人たち、また女性でも気軽に立ち寄れる“Stand”を目指すという。
「はまぐり」をキラーコンテンツにした理由について、「健康・体に良いと昔から言われる『はなぐり』を、立ち飲みの気軽さで、20代~30代の若い人にも手軽に楽しんでもらいたと思ったんです」と代表の三宅氏は話す。『はまぐり』は、高タンパク・低カロリーの理想的な健康食品で、高血圧予防、肝機能強化などにも期待され、アミノ酸バランスに優れた良質のタンパク質と微量脂質が主成分だ。栄養面でも、鉄分やカルシウム、マグネシウム、亜鉛などのミネラル分が豊富。そんな理想のヘルシーフードである『はまぐり』は、三重県桑名の養殖はまぐりを使用している。既存店の海老バルで取引があった水産業者が、良質なものを提供してくれているという。『桑名のはまぐり』といえば、その昔、徳川家康をはじめ歴代将軍に献上されるほど質が良く、現在でも、三重県のブランド食材として知られている。
オススメは、やはり看板メニューの「焼きはまぐり」だ。お通しで、3個が1セット(450円)で出てくる。ダブルの6個(850円)、トリプルの10個(9個+おまけの1個:1250円)もあり、熱々に焼かれたはまぐりは、その旨味エキスが絶品。追加注文は、2個からで、1個150円とリーズナブル。はまぐりのエキスだけでも十分だが、味付けも、だし醤油と海苔の「磯辺焼き」(160円)、「ガーリックバター」(160円)、「釜揚げしらすポンズ」(170円)、「とろろ昆布」(170円)などバリエーションを用意した。また、「蒸し」メニューでは、海老バル八重洲店・川崎店の既存2店の料理長とのコラボが実現し、「白ワイン蒸し」「トムヤムスープ」「クラムチャウダー」の3種類のスープで、はまぐり、ムール貝と、貝の種類もチョイスできるという。他にも、「焼きはまぐりのチーズリゾット」(580円)や「はまぐり3コの湯豆腐とろろ昆布のせ」(580円)など、料理のジャンルを超え、はまぐりの旨味を味わえる料理の数々がメニューに並ぶ。何度来ても違った味を楽しんでもらいたいとの思いから豊富なアレンジメニューを用意したと三宅氏は話す。
ドリンクでお勧めは、「樽生スパークリングワイン プレーン・カシス・ライチ」(グラス・各480円)や、イタリア・スペイン・ニューワールド系の白ワイン(グラス・480円~550円、ボトル・2380円~3480円)だ。若い女性でも気軽に飲めるよう、カジュアルさ、飲みやすさを重視したライナップだ。日本酒は、厳選した3種類ほどを用意し、「売り切れ御免の本日のみの日替わり」(600円)での提供となっている。
「今後の展開は、既存店とは違う、パワーアップした形でチャレンジしたものにしていきたい。直近では、同じこの八重洲エリアに別業態の店舗をオープンさせたいと思っています」と語る三宅氏。以前の「海老バル」では、日本人に不動の人気を誇る「海老」をメインにし、今回は日本人に古くから親しまれてきた貝、旨味成分のグルタミン酸たっぷりな「はまぐり」と、必ず、進化、バージョンアップした形での展開を有言実行している同氏。今後もさらなるアイディアに期待が募る。
店舗データ
店名 | 焼きはまぐりStand |
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住所 | 東京都中央区八重洲1-7-7 第二山本ビル1F |
アクセス | 東京駅八重洲中央口より徒歩3分 |
電話 | 03-6262-5810 |
営業時間 | 16:00~翌1:00 |
定休日 | 日 |
坪数客数 | 7.4坪・20名(スタンディングのみ) |
客単価 | 2000円 |
運営会社 | 株式会社 縁尽 |
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