東京ミッドタウンにもほど近い、六本木駅から徒歩2分の場所に「Anti-Aging Dining 熟成焼肉六本木4・3・3」(アンチエイジングダイニング ジュクセイニクロッポンギ ヨン・サン・サン)が、8月24日オープンした。運営する蔵(東京都江東区、代表取締役:金子永貴氏)は、江東区で焼肉店を5店舗展開しており、同店では岡山県新見市のブランド牛「千屋牛」を2週間低温熟成されたエイジングビーフ使用し、アッパークラスをターゲットにしていく。千屋牛を焼肉で提供するのは、同店が都内で初めてだ。なお、金子氏は母親が焼肉店を営み、兄弟も人気焼肉チェーン店の「トラジ」を経営するなど、焼肉一家に育っている。
同店の特徴について金子氏は「当店ではA5ランクで、ビーフマーブリングが8から11の千屋牛のみ使用しています。千屋牛は生産数が少なく、これまで岡山県内で消費されることが多かったため、ほとんど県外に流通していません。そのため幻の和牛と呼ばれることもあります。当店は、そんな千屋牛を都内で堪能できる数少ない焼肉店です」と語る。また千屋牛は、老化防止や美容にも効果があると言われているオレイン酸が57%と高く、融点28℃も他の和牛に比べて低いため、消化されやすいのが特徴だ。それが店名にある「アンチエイジング」の由来ともなっている。さらに同店のもう一つの特徴は、同じく店名にもある「4・3・3」という、炭水化物・タンパク質・脂質の黄金比だ。同店では三大栄養素が「ZONEバランス」とも呼ばれる割合になるセットメニューを店内で提供しており、食べてきれいになれることをコンセプトにしている。
同店のメニューについて、金子氏は「千屋牛そのものの素材に自信を感じています。タレも用意はしていますが、塩を少し付けるだけで肉本来の旨みを感じることができるでしょう」と話す。中でも目玉は千屋牛4・3・3コースで、「雪コース」(6000円)、「肌コース」(8000円)、「精コース」(10000円)の3つが用意されている。「精コース」では、「食前酒」・「彩野菜」・「ナムル四種盛合せ」・「キムチ四種盛合せ」・「自家製生ハム」・「キャビア添えユッケ」・「パジョン」・「お肉の六種盛合わせ」・「SPF豚カルビ」・「特選ロースの雲丹巻」・「冷麺」・「デザート」がセットになっているので、同店が提供する千屋牛の魅力をトータルに堪能することが可能だ。この他にも同店が、千屋牛を一頭買いしているからこそ提供可能な単品のメニューもラインアップされている。「サーロイン」(3000円)や「サブトン」(2600円)などの霜降りを8種類揃えた「極」と、「ササミ」(1600円)や「イチボ」(1600円)などの赤身が16種類並ぶ「希少」は日によって異なるメニューが並ぶ。
ドリンクに関しても、千屋牛と相性がいいものが揃っている。中でもワインには力を入れていて、10種類の赤ワインと7種類の白ワイン、そして5種類のスパークリングをラインアップ。オーガニックワイン「カノン・デュ・マレシャル ルージュ」と「カノン・デュ・マレシャル ブラン」(ともにグラス500円、ボトル3000円)は、有機栽培より一歩踏み込んだバイオダイナミックで栽培されたブドウで作られており、世界の三ツ星レストランも選ぶ逸品だ。
今後の展開に関して金子氏は「今後は、当店と同じ業態を7店舗展開していく予定しています。現在、来年の3月を目途に銀座への出店を計画中です。当社が中心となって、千屋牛の魅力をもっと広げていければと考えています」と話す。千屋牛を堪能できる店は、都内だけでなく全国的にもまだまだ珍しい。同店の躍進は、神戸牛や松坂牛に並ぶ新たな和牛ブランドの確立にも繋がっていくだろう。
店舗データ
店名 | Anti-Aging Dining 熟成焼肉六本木4・3・3 (アンチエイジングダイニング ジュクセイニクロッポンギ ヨン・サン・サン) |
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住所 | 東京都港区六本木4-12-4 飯田ビル2F |
アクセス | 都営大江戸線 六本木駅から徒歩2分 東京メトロ日比谷線 六本木駅から徒歩2分 |
電話 | 03-6721-1662 |
営業時間 | 平日・土・祝・祝前 ディナー 17:00~23:30 (L.O.23:00) 平日 ランチ 11:30~15:00 (L.O.14:30) |
定休日 | 日曜日 |
坪数客数 | 24坪・29席 |
客単価 | 8,000円 |
運営会社 | 株式会社蔵 |
関連リンク | アンチエイジングダイニング熟成焼肉六本木433(FB) |