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日本からアジアへ邁進するカスタマーズディライト中村隆介氏、初のアッパー業態。博多の名店「博多炊き肉鍋レストラン金蔦(キンツタ)」の暖簾分けとなる東京1号店「金蔦 六本木」を4月27日、六本木にオープン

雑居ビルの表には唯一この看板が出ているだけ。地下へと螺旋階段を降りて行くのは知る人ぞしる大人たち
強調しすぎない色見と素材感にこだわった現代的な和のスタイルの店内
一度見たら忘れられないインパクトの「博多炊き肉鍋」は、締めの平打ち麺で肉と野菜の旨味が加わったテールスープを最後まで堪能させる逸品
もうひとつの看板メニュー、牛のテールを使った「牛テール 竹皮岩塩焼き 季節野菜と」。牛テールを竹皮で包んで香りをつけている
左:代表取締役 中村隆介氏、右:総料理長の盛山貴行氏

(取材=下前 ユミ)


大人が贅沢な時間を過ごす六本木に、博多の名店「博多炊き肉鍋レストラン金蔦(キンツタ)」の初の暖簾分け店「金蔦 六本木」が4月27日、六本木にオープンする。経営は、カスタマーズディライト(東京都江東区、代表取締役 中村隆介氏)。立地は、六本木駅7番出口からすぐの場所にありながらも雑居ビルの地下に位置し、表には「金蔦」の看板がさりげなく1つ置かれているだけ。足元を照らす行灯を頼りに螺旋階段を降りて行き、入り口の扉をひらくと、その先の清潔感漂うナチュラルシンプルモダンな空間に驚かされる。この外と中とのギャップが、知る人ぞ知る六本木ならではの隠れ家感を演出しているのだ。

博多炊き肉鍋とは、「もつ鍋、水炊きにつづく、ほかでは味わえない博多第3の鍋を作ろう」と考案された博多に1店舗しかない金蔦のオリジナル鍋料理のこと。シルクハットを逆さにしたような鍋の縁に、ドーナツ状に盛られたシャキシャキのキャベツとネギを肉が覆い、鍋の中央にゆっくり時間をかけてつくられた牛テールスープが入っている。このテールスープの中に、野菜と肉を入れ、しゃぶしゃぶのように火を通して、塩ベースのテールスープとトマトベースのスープの2種類のつけダレで味わうスタイル。博多・春吉で隠れ家のような立地にありながら、おいしさだけでなく、そのインパクトのある提供方法からも話題を呼び、地元民だけでなく県外からも訪れる客が後を絶たないという。

福岡出店の際に、紹介で行った「金蔦」に惚れ込んでしまったという代表の中村氏。同店は、「博多に1店舗しかない金蔦オリジナルの『博多炊き肉鍋』をもっと多くの人へ広めたい」「東京でこの感動を、この味を体験してもらいたい」と幾重にも重なる中村氏の思いを金蔦の安永社長に伝えた交渉の末に、暖簾分けというかたちで東京出店が実現することになったという。実は、安永社長も東京出店を考えたこともあったとも。まさに、引き寄せともいえる二人の出会いだったのかもしれない。そして、今回、ミシュランで1つ星を獲得しているニューヨークの高級日本食レストラン「Kyo ya(饗屋)」で研鑽を積んだ盛山貴行氏を総料理長に向かえ、「博多炊き肉鍋」をはじめとする金蔦のオリジナルメニューに、盛山氏のエッセンスを融合させて、感動とともに楽しませていく。

メニューは、九州の生産農家から直送される食材を使いながらメインとなる博多炊き肉鍋と組み合わせたコースが「特選黒毛和牛(九州)×鹿児島黒豚」(5900円) を中心に4つ。「金蔦会席(12000円)」が1つと、牛テールを使った「牛テール 竹皮岩塩焼き 季節野菜と」(2080円)などのアラカルトで構成される。「土モノの野菜は福岡から、葉モノの野菜は東京のものを使うことで、福岡と東京を意識しつつも、季節を目で見て食べて感じられる料理を提供していきます」と総料理長の盛山氏。取材時には、ふきみそに桜えび、筍、たらの芽、そら豆、大根の花、ホタルイカなど旬食材を満載に、彩り美しく、独自の食感をおいしく楽しませる料理が用意されていた。合わせるお酒には、福岡の老舗蔵元が醸す限定流通焼酎「尽空 黒麹25℃(芋)」(700円)、「吾空 樫樽熟成25℃(麦)」(760円)、「皆空 25℃(米)」(980円)をはじめ、福岡と東京の日本酒やワインなど料理を引き立てるものが用意されている。

中村氏は、建築土木業を経て、2008年に同社を設立した。M&Aを主体に琉球ダイニング「ちゅらり」(5店舗)・「琉歌」(6店舗)、本物のやきとん「筑前屋」(直営10店舗、FC18店舗)、ステーキハウス「鉄板牧場」(3店舗)・「肉のはせ川」(直営4店舗、FC1店舗)、ハワイアンダイニング「MONKEYPOD KITCHEN」(1店舗)を国内でブランド展開している。さらに、2012年2月にフィリピン・セブ島で日本料理&しゃぶしゃぶの店「知暮里」の営業権取得を皮切りに、アジア進出を果たす。現在、海外展開においては、フィリピン・セブ島に「知暮里」と「筑前屋」。ベトナム・ホーチミンに、日本式屋台横丁「Tokyo Town 188 NKKN」。タイ・バンコクには「筑前屋」と「とろ家」。韓国に「鉄板牧場」(FC)を展開中。昨年7月には、タイで人気の屋台料理カオマンガイの専門店「ガイトーン」を日本に上陸させたことでも話題となり、既に1号店の渋谷に続き・福岡・新橋の3店舗を展開している。持ち前の直感で、国内外問わず事業の拡大に成功し続け、若手事業家として注目を集めている中村氏。そして、同社にとって、初のアッパー業態となる同店の展開も既に年内に銀座での出店が決まっていという。食通たちから注目を浴びる「金蔦の博多炊き肉鍋」の名が広まるのもそう遠くはないだろう。

店舗データ

店名 金蔦 六本木(キンツタ)
住所 東京都港区六本木4-12-11 竹岡ビルB1

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アクセス 都営大江戸線「六本木」駅 7番出口から徒歩1分
電話 03-6804-5070
営業時間 17:30~23:00
定休日 年末年始
坪数客数 35.6坪 46 席(4名テーブル×7・2名テーブル×3・座敷6名×2
客単価 8000円
運営会社 株式会社 カスタマーズディライト
関連リンク カスタマーズディライト
関連リンク 金蔦 六本木(HP)
関連リンク 金蔦 六本木(FB)
※店舗情報は取材当時の情報です。最新の情報は店舗にご確認ください。

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