東中野から徒歩6分、3月23日にオープンした「晴れときどき●●●(ten ten ten)(はれときどきてんてんてん)」は、木製扉のファサードで、店内も白木素材のカウンターやテーブル席が並び、壁はクリーム色の塗り壁。まるでオーガニックカフェのような雰囲気だが、メニューはもつ焼きとクラフトビール、自然派ワインのお店だ。オーナーの1人である布施 有美子氏は、“女性一人でも入りやすいバー”をコンセプトとした2003年オープンの「tententen新宿店」で店長を務めた。2010年には、オーナーとなりスペインバル業態の「tententen初台店」をオープン。2013年には純米カップ酒をメインとした「晩酌処 tententen中野店」をオープンし、4店舗目の出店となる。
今回は共同出資。もう1人のオーナーである中島雄氏は、業務用スーパーで野菜・鮮魚のバイヤーを務め、もつ焼き屋、中野の貝に特化した「焼き貝 久遠」の立ち上げ、店長を務めた。布施氏と中島氏の店が近所だったことから、交流があり出店に至った。コンセプトについて中島氏は「もつ焼きの店を考えていた。焼鳥は高級店やオシャレな店があるが、もつ焼き屋の多くはもくもくとした店内で、合せるお酒はビールかホッピーが主流の大衆酒場。もちろんそういった店も大好きだが、もつ焼きのイメージを払拭する、新感覚のカジュアルでクリーンなお店を開きたい」「もつ焼きをもっと気軽に、女性にも好まれるような店をつくりたいと考えた」と話す。
「新感覚のもつ焼き屋」は、どのくらい“新感覚”なのか。一般的にもつは、ゆでて下処理されたものを仕入れるお店がほとんどだが、味はもちろん食感にもこだわりたい中島氏は、もつを生で仕入れ下処理を自らこなす。もつ焼きは各200円。豚を余すことなく味わってもらいたいとめずらしい部位も扱う。「チレ」は、脾臓部分。あみ油という繊維状の油と肉を一緒に食べる。「ふわ」は肺。名前の由来通り、ふわっとした食感だ。レアな食感を残した冷製串のカシラ・ハラミ・タンを味わえる「もつの冷製プレート」(850円)は、アーリーレッドのピクルスや枝豆のペースト、季節野菜のマリネを合わせており、フレンチの要素が詰まった一品に仕上がっている。野菜バイヤーの経験を生かし、野菜をたくさん食べてほしいと有機野菜や無農薬野菜を使った「季節野菜のたっぷりサラダ」(L880円、M680円、S380円)は3サイズを用意。手羽のブイヨンを使った「彩り野菜のテリーヌ」(580円)、「自家製豚レバーのパテ」など、自然派ワインと合わせたいビストロメニューも揃う。
もつ焼きと合せるお酒について中島氏は「もともと、クラフトビールが好きで飲んでいたが、店でもつ焼きにクラフトビールのIPA(インディア・ペール・エール)を合わせたところ、塩味にも、たれにも相性が抜群だった。ホップの量が多く、苦みの強い個性的な“IPA”は、もつの味わいを広げ、掛け算的な魅力があることに気付いた。様々なスタイルのビールを用意しているので、自分好みでもつ焼きを楽しんでもらいたい」と話す。レギュラービールは「キリンハートランド」(Sサイズ200㏄:300円、Mサイズ435㏄:550円)、ゲストビールとして国産のクラフトビール(Sサイズ230㏄:500円、Mサイズ450㏄:980円)をつなぐ。ボトルのクラフトビールはIPAを中心に20種揃える。(ボトル800円~)。自然派ワインも気軽に頼める価格で揃えたいと、グラスワインを5種(680円~)、ボトルも(2900円~)用意する。プライベートでも自然派ワインをよく飲むという布施氏。おすすめは長野ファンキーシャトーのロゼワイン「グリエグリ」(3800円)。
布施氏、中島氏ともに「つまるところ、自分達が行きたいと思うお店をつくりました。おいしいもつ焼きにおいしいビールやワインを合わせたかった」と声を揃える。「地域に根付き、日常使いで利用してもらいたい。女性が仕事帰りにふらっと立ち寄って、もつ焼きとクラフトビールや自然派ワインを味わっている。そんな光景がうまれたら嬉しい」と話す。
店舗データ
店名 | 「晴れときどき●●●(ten ten ten)(はれときどきてんてんてん)」 |
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住所 | 東京都中野区東中野4-26-10 |
アクセス | JR「東中野駅」東口から徒歩6分 東京メトロ「落合駅」から徒歩3分 |
電話 | 03-3371-3777 |
営業時間 | 17:00~25:00 |
定休日 | 月曜日 |
坪数客数 | 10坪22席(うちカウンター10席) |
客単価 | 3000円 |
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