落語や映画、ライブ、演劇など、あらゆるカルチャーの体感を集約した、文化発信型飲食店「VANDALISM(ヴァンダリズム)」が渋谷センター街に3月20日オープンした。経営は、ヴァンダリズム(代表取締役 宇賀那健一氏)。代表の宇賀那氏は、高校時代から役者としての活動を開始。CMをはじめ映画、TVなどの出演に留まることなく、映画監督として初監督した「発狂」が多くの国際映画祭に入選するなど多彩な才能の持ち主だ。「演劇をはじめ、映画やライブ、落語、お笑いなどの舞台芸術をもっと身近に体感できる機会があればとの思いから、既存の場所から切り離して体感できる空間をつくるという構想を練りました」と出店経緯を同氏は話す。また、渋谷センター街の真ん中に位置する立地は、アクセスの良さだけでなく、誰に説明してもわかりやすい場所であること。そして、多くの若者カルチャーを発信してきた渋谷にこだわり続けて探した場所だという。
店名の「VANDALISM」に込めたという同店のコンセプトは、「芸術破壊活動」。その象徴として開催されるのが、平日の朝7時半から8時半のイベント、朝カルチャーこと「朝カル」。出社前に気軽に落語を聴いてひと笑いしたり、映画を観て涙を流したり、朝から文化に触れて心を豊かにすることができる、新しい日常を創造する場所を目指す。落語やショートフィルム、アコースティックライブ、朝劇が主催する演劇など演目は曜日毎に変わり、朝食とドリンクがついて1500円~。その価格からも気軽さを感じさせる。そのうえ、ただイベントを開催するだけでなく、メニューブックを兼ねたフリーペーパーとウェブマガジンをコミュニケーションツールとして機能させ、幅広い人々へ文化を発信して行くという。また、2ヶ月に1度入れ替わるという店内のギャラリースペースにディスプレイされたアーティストの作品の一部は、その場で購入することができ、観て、聴いて、感じるだけでなく、手に入れることも可能としている。
メニューには、映画鑑賞に欠かせない「ポップコーン」(450円~)をはじめ、気軽に酒とともに楽しめる300円と500円のタパスが25品目。カリカリポテトとピクルスがついた「グルメバーガーセット」(1000円~)などが用意される。さらに、英語表記メニューも用意し、異文化交流の場としてのニーズにも対応する。話題のメイソンジャーに入れたサラダやコーヒーのテイクアウトメニューにも注目が集まりそうだ。バーテンダー経験を積んだスタッフが作り出すおすすめのドリンクは、女性に嬉しい美容効果のある「フレッシュフルーツのノンアルコールカクテル」。ビタミンCが豊富で抗酸化作用の高いイチゴとポリフェノールが豊富なクランベリーの「ストロベリーローズ」(950円)をはじめ100種類以上が楽しめる。また、注目のクラウドファンディング「Motion Gallery」内で、金額に応じて「一生飲み放題カード」を発売するなどの試みにもチャレンジし、気軽に通えることを訴求する。
120インチの大型スクリーンに、プロジェクター、スピーカーとハイクオリティな機材を揃え、満足度の高い臨場感を体感させる充実の設備。そして、スタッフは俳優やモデル、ミュージシャンなどの卵で構成されており、彼らにとってもここは新たなステージとなる。「一点主義として同じ店舗展開は考えていません」と同氏。ここから受信し、発信して行くことで、ここに人が集まり、繋がって行く場所にしたいと話す。
店舗データ
店名 | VANDALISM(ヴァンダリズム) |
---|---|
住所 | 東京都渋谷区宇田川町26-9 太田ビル B1F |
アクセス | JR・私鉄各線 渋谷駅より徒歩3分 |
電話 | 03-5784-0939 |
営業時間 | 24時間営業 |
定休日 | 不定休 |
坪数客数 | 29坪・46席 |
客単価 | 3500円 |
運営会社 | 株式会社ヴァンダリズム |
関連リンク | VANDALISM(HP) |
関連リンク | VANDALISM(FB) |