東横線学芸大学駅から徒歩3分の好立地にイーデザイン卒業生の尾山孝昭氏がオーナーを務めるイタリアン「Vineria il Bacetto(ヴィネリア イル バチェット)」が11月11日オープンした。同氏は、都内のイタリアンで料理人としてのキャリアをスタートし、その後イーデザインに移り、恵比寿の「地中海バル クアトロ」で長年シェフを経験してきた人物だ。「いつか独立したいとは思っていましたが、タイミングが良かったんです。学大は当初考えていませんでしたが、この物件と出逢い“運”と“縁”を感じました」と店舗立地を決めた時のことをそう振り返った。学芸大学駅の周辺はいくつかの商店街で形成され、飲食店も数多く存在する。ジャンルも多岐に渡り、老舗店や話題店などもあり正に激戦区。しかし、それは人の往来が多く、活気がある街ということでもある。それも尾山氏が、この場所を選んだ理由の一つであるという。
店名の「Bacetto」はイタリア語で「小さなキス」のこと。その言葉のように爽やかな時間と心地良さを提供し、ふとした日常の中にあるドキドキ感のような店になれることを目指して命名された。肩肘を張らないイタリアン、客にとってちょうどいい感じ、間口の広さを残しながら気軽に楽しんでもらえる店にしたいとの想いもあり「Vineria」=イタリア語でワイン酒場というワードをつけている。
同店のオススメは、シェフが得意としているパスタ料理の数々。ロングからショート、旬のものを取り入れた豊富なメニューが並ぶ。カニ味噌の濃厚さがベストマッチな「タラバ蟹とカニ味噌のラヴィオリ、トマトソース」(1390円)や、紫芋の優しい甘みとチーズが絶妙な「紫芋のニョッキ、濃厚ゴルゴンゾーラソース」(1290円)、ジビエをじっくり煮込んだソースが絶品の「蝦夷鹿・スネ肉のラグーソースとタリアテッレ」(1390円)など今の時期ならではの味が堪能できる。
ワインは、イタリア、フランスを中心に、ビオワインなども含め100種類ほどを常備している。ワインソムリエでもある尾山氏のセレクトは、他店ではあまり見かけない個性的なワインが数多く揃っているのが魅力だ。ボトルワインは4000円~6000円台を中心にラインナップ。グラスは500円~で、スパークリング2種、白、赤各5種ほどを用意している。また、カクテルは全て550円で、「紅茶香るサングリア」や、「自家製リモンチェッロ」と「自家製アランチェッロ」など手作りの味を満喫できる自家製酒も揃い、女子には嬉しいドリンクメニューになっている。
「まずは、この店をお客さんに認知して頂き、支持されるよう精進していくことが当面の目標です」と語る尾山氏。小さな路地にも多数の飲食店が軒を連ねるこのエリアで、舌の肥えた地元の人々に愛され、支持される存在になれるか大いに注目していきたい。
店舗データ
店名 | Vineria il Bacetto(ヴィネリア イル バチェット) |
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住所 | 東京都目黒区鷹番2-20-19 コーラルかりゆし 1F |
アクセス | 東横線学芸大学駅より徒歩3分 |
電話 | 090-5779-9857 |
営業時間 | 火水木 18:00~翌2:00 金 18:00~翌4:00 土 16:00~翌4:00 日 16:00~24:00 |
定休日 | 月 |
坪数客数 | 11坪 24席(カウンター席、半個室含む) |
客単価 | 4000円 |
関連リンク | イル バチェット |