JR恵比寿駅西口の待ち合わせスポット、恵比寿像を横目に恵比寿駅前交差点の信号を渡ったすぐ。野郎ラーメンの2階にカウンター焼肉専門「焼肉おおにし」が7月7日オープンした。運営は、十六(大阪府南堀江、代表取締役 大西淳氏)。IT事業や美容事業を経営するオーナーの大西氏にとって飲食業は初めての挑戦となる。同店は、東京ではあまり見かけないカウンター席のみの焼肉店。気さくな店主とカウンター越しに客が会話を楽しみ、肉を焼く。次第に客同士も仲良くなり、ワイワイ楽しく酒を飲む。ジュウジュウと肉の焼ける香ばしい匂いとモクモクの煙に包まれるアットホームな空間は、大阪スタイルの肉焼酒場だ。
大阪から上京して5年。大の焼肉好きである大西氏は、「東京で多くの焼肉店を食べ歩いた末、自分が足しげく通った大阪と同じ、気軽に行ける空気感のカウンター焼肉店にはめぐり会えませんでした。高額ではなく、気軽に通える価格で質の良い肉が食べられる大阪のカウンター焼肉業態は、実は東京の人も欲しているのではないかと考えたときに、自分が店をつくるしかないと思いました」と話す。そして、自身が惚れ込んでいる大阪にある「焼肉さかもと」プロデュースのもと、今回の出店に至った。
肉は、ブランドや等級にこだわらず、その日いちばん美味しい肉を“肉の目利き”が一括して仕入れる。メニューは、セットメニュー2種と各部位ごとの単品。「大にしセット」(3980円)は、「塩もん125g」と「タレもん125g」の肉が2種。「中にしセット」(2980円)は、「塩もん125g」と「タレもん125g」から肉1種選ぶ。取材時の「塩もん」には、「上タン・ハツあぶら・ヘレすじ・みの・リブロース」。「タレもん」には、「ハラミ・まるしん・うわみすじ・カルビ・シマチョウ」が提供されていた。さらに、どちらのセットにもサイドメニューにある「ナムル・キムチ・TKG(たまごかけごはん)」が付き、食事として焼肉を楽しむ満足度も高くお得だ。肉をつまみながら飲む場合は、いろいろな部位の切れ端肉を盛り合わせた「カス盛り(塩orタレ)」(780円)や自分の食べたい部位だけを単品で注文する使い方もできる。
ドリンクは、「ビール」「サワー」がオール500円と飲む人に嬉しい価格設定。そのほか、「ボトルワイン」が赤白各3種2800円。「モエシャンドン」「ヴーヴクリコ」(10000円)などのアッパーなシャンパンも用意。
「新しいことをつくりだす事業でお客様が喜ぶこと」をビジョンに掲げる大西氏。飲食業は新たな挑戦ではあるが、ビジョンは同じだ。「気軽に来てもらえて、とにかく肉が旨いこと。そして、お客様に満足して帰ってもらうこと。そのために、スタッフをどう育てて行くかが課題です。立地は駅前にこだわり、人材と物件が揃えば店舗展開もして行きたいです」と今後の展望を語る同氏。カウンター業態では、常に客に見えているので、スタッフは美意識を持ち、常に片づけながら仕事をしなければならないので必然的に店が綺麗に保たれるが、基本的にカウンターの中で仕事をするので、スタッフのコミュニケーション能力が求められる。東京で“カウンター焼肉の先駆者”として名を馳せる日を夢に、大西氏の挑戦は続く。
店舗データ
店名 | 焼肉おおにし |
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住所 | 東京都渋谷区恵比寿西1-7-5 篠崎ビル 2F |
アクセス | JR・東京メトロ日比谷線 恵比寿駅から徒歩2分 |
電話 | 03-6455-1429 |
営業時間 | 17:00~24:00 |
定休日 | 不定休 |
坪数客数 | 10坪 カウンター15席 |
客単価 | 5000円 |
運営会社 | 株式会社 十六 |