丸の内線、新宿三丁目駅より徒歩5分。明治通りから一本入った路地にあるミラーボールがキラキラと回る階段の地下。大人の隠れ家を彷彿させる立地に、気軽にピザとワインが楽しめる「Pizza&Wine stand BOTTONE(ボットーネ)」が4月28日オープンした。オーナーシェフの作島武氏は、20歳でフレンチ料理人の世界に入り、グローバルダイニングに転職。「権八 西麻布店」の店長を経て、将来の独立を見据え不動産業へ転職した経歴の持ち主。遠藤元樹氏は、さまざまな職業を経て、グローバルダイニングへ。「ゼスト キャンティーナ お台場店」からはじまり、「カフェ ラ・ボエム」、「権八」各店の立ち上げを行なうなど幅広く活躍し、「権八 あざみ野店」の店長となった。5年ぶりに再会を果たしたという両氏は、店長経験をした「店が成り立つためのポイントを知っている」という共通点を持つと同時に、作島氏の「料理と管理」、遠藤氏の「サービスと企画」というお互いが自分にない能力を強みに持つからこそ、今回タッグを組んだという。
店名の「BOTTONE(ボットーネ)」とは、イタリア語で「ボタン」の意味。同店の看板メニューとなる、業界最小サイズの6インチ「ナポリピザ」が「ボタン」のように見えることから命名したという。看板メニューのピザを“6インチ”という小さなサイズにこだわる理由は、「ピザが熱々の美味しいうちに食べきれ、約15cmと小さいので何種類ものピザが楽しめるから」と遠藤氏。一般的には、複数の味が1枚で楽しめる“ハーフ&ハーフ”があるが、ひとりで食べるには大き過ぎるし、結局のところ完食する頃には冷めてしまい、チースのとろける美味しい状態ではなくなってしまう。言ってしまえば、これはオペレーション重視のメニューなのだ。客が美味しく楽しくピザが食べられることを最優先に考え、生まれたのが「6インチサイズ」だ。
フレンチ出身の作島氏がキッチンで腕を振るうメニューには、丁寧に仕込みをしたものが多く並ぶ。オーダー後90秒で焼き上がる6インチピザには「マルゲリータ」(500円)や「クアトロフォロマッジ」(700円)など。「野菜たっぷりカポナータ」(400円)や「季節野菜のグリル」(600円)などのフレンチイタリアンテイストのタパス。おひとり様でも十分に楽しめるように食べきりサイズのココットで提供される「鮮魚のアクアパッツァ」(950円)。ボリューミーなメインには、国産牛「ビーフステーキ」(200g 1500円)、絶妙な火入れで赤身の美味しさをマスタードソースで楽しませる。カスタードクリームとバナナの甘さ、バニラアイスクリームの冷たさが三位一体となるデザートピザ「チョコバナナ ピザ」(500円)など。軽い小皿料理としっかりしたと食事メニューで構成される。
ドリンクは、ワイン好きが喜ぶモノをミレジムJAPAN社より入れている。「グラスワイン」は、日替わりで赤・白5種 500円~、常時40種類のボトルは、「2800円のお手頃なライン」と「4000円~9800円のプレミアムライン」で構成。カウンターに並ぶ“赤・白・青”の3種類の「自家製サングリア」(各600円)は、ワインが苦手な人でも気軽にワインを楽しんでもらえるようにと割って飲む “カクテル・サングリア”スタイルで飲み方は自由に、自分だけの飲み方を見つけられる。そのほか、「ハートランド生」(500円)に、クラフトビール「パンク IPA」(900円)もラインアップ。
「この店をどう輝かせて行くか、ロングスパンで考えながらじっくり堅実に店をつくる。美味しいものを食べて喜んでもらい、結果的にこの店が街をつくるようになりたい」と作島氏。「まずはここでしっかり固め、時代の流れとともに面白いモノと面白いモノを組み合わせた企画パッケージで店舗展開をゆくゆくは行ないたい」と遠藤氏。スタッフの手と目が行き届くオープンキッチンを囲むコの字カウンターだけの店内。スタッフと客の目線が同じ高さになるハイチェアーに、奥行きが広めのカウンター席は、不思議とリラックスできる居心地の良い空間だ。
店舗データ
店名 | Pizza&Wine stand BOTTONE(ボットーネ) |
---|---|
住所 | 東京都新宿区新宿6-4-2 コスモス新宿 B1F |
アクセス | 東京メトロ 丸の内線 新宿三丁目駅 C7番出口から徒歩5分 |
電話 | 03-5315-4031 |
営業時間 | 18:00~26:00 |
定休日 | 日曜日 |
坪数客数 | 15坪 16席(カウンター席のみ) |
客単価 | 3500円 |