地下鉄の赤坂駅から徒歩2分、飲食店が多数入るビルの7階に4月21日、「萬亭 赤坂一ツ木通り」がオープンした。この店は、上質な串揚げの「串亭」、鉄板焼きとステーキの「二平」、和食と鮨の「金平」などのブランドを展開するリアルテイスト(東京都渋谷区、代表取締役社長:路次徹夫氏)の新たな店で、代表の路次氏は「3つの業態を1フロアで楽しめる、リアルテイストの集大成」と胸を張る。
エレベーターを降りると、目の前に見えるのは鉄板焼きのカウンターだが、左手には鮨のカウンター、そして右手の奥には串揚げのカウンターがあり、同社が手掛ける3つのブランドを1度に楽しめるユニークな店だ。入口には大きなワインセラーがあり、同店のソムリエがセレクトしたワインが充実している。さらに、店の奥には接待などで使える落ち着いた個室やカラオケ付きの個室もあり、さまざまな使い方ができるようになっている。
来店客は、入口でどのカウンターに座るか決めることができ、鉄板焼きの前に新鮮な刺身を頼んだり、鮨をつまんでから、揚げたての串揚げを食べたりと、1フロアにいながら違う業態の料理を楽しむことができる。また、鉄板焼き用の黒毛和牛を串揚げにするなど、同じ食材を使っていても、違う調理法が楽しめるのが、この店の特長だ。ここで提供される料理は、一頭買いの黒毛和牛「藤枝牛」をはじめ、季節の魚や野菜など旬の食材を使ったもので、「串揚げブース」で最もスタンダードなのが「OMAKASEコース」(4800円~)。これは、目の前の料理人が直接客の好みを聞き、客が「ストップ」というまで順次、出来たての料理を提供するというコースだ。「おまかせ」というスタイルは同社の「串亭」から始まったもので、「二平」でも新たな鉄板焼きのスタイルとして取り上げている。路次氏は「赤坂は外国人も多いので、今後はOMAKASEとローマ字表記をして、SUSHIのように広めていきたい」としている。
3つのカウンターがあり、3業態をミックスした店。赤坂という土地柄、カウンターを接待に使う客も想定しているそうだが、同社の料理人は若手が中心だ。これについて路次氏は「技術よりも想いです」と答える。「カウンターでの接客と調理なので、ベテランの方が技術が高く、安心できるかもしれません。しかし、若い料理人には将来の夢や志があります。ここで修行して各々のブランドの店舗に行ったり、独立する人もいるでしょう」という路次氏の言葉は、同社の仕事を「人輝かせビジネス」という所以である。路次氏自身、中学生の頃から飲食での起業を目指して努力してきた経験がある。その想いはスタッフにも通じるものがあるのだろう。同店の今後については、「個室のお客さまがカウンターにも気軽に立ち寄ってくださるような、カジュアルでありながら、しっかり接待にも使えるような雰囲気にしたい」と語った。同社の集大成である新たな店が、どのような客を迎え、どのように発展していくのか、これからに注目したい。
店舗データ
店名 | 萬亭 赤坂一ツ木通り |
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住所 | 東京都港区赤坂4-3-6 Hitotsugi LIP 7F |
アクセス | 地下鉄 赤坂駅から徒歩2分 |
電話 | 03-6441-2294 |
営業時間 | ランチ 11:30~15:00 / ディナー 18:00~24:00 |
定休日 | なし |
坪数客数 | 46.2坪 52席 |
客単価 | ランチ1000円~、ディナー6500円~ |
運営会社 | 株式会社 リアルテイスト |
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