神田で人気のワイン居酒屋「VINOSITY(ヴィノシティ)」が展開するワインショップ「VINOSITY domi(ヴィノシティ ドミ)」が、神田万世橋のJR中央線高架下をリノベーションした商業施設「mAAch(マーチ)エキュート神田万世橋」に9月14日オープンした。同店は、「VINOSITY magis(ヴィノシティ マジス)」に続く3号店となる。運営は、シャルパンテ(東京都千代田区、代表:藤森真氏)。オーナーの藤森氏やスタッフ達が自ら、イタリア、フランス、スペインをはじめ日本各地のワイナリーに足を運び、こだわりのワインだけを約100種類以上取り揃え、生産者の想いやワインの楽しみ方を伝える。 コンセプトは、「ワインを気軽においしく愉しんで、ワイン好きになっていただく」と話す藤森氏。「VINOSITY」はラテン語で"ワイン好き"と言う意味。それに「domi」=「家で」という意味が加わり、自宅で気軽に愉しめるワインを提案したいという想いが込められている。店内には、ワイン同様に同氏のこだわりがたくさん詰まっている。正面には、空中にボトルが浮いているかのようなディスプレイ…一目でワインを売っていることがわかる仕掛け。まるでワイナリーでぶどうを手摘みするかのように、ワインを手にすることができる“ぶどう棚”をイメージしたディスプレイが面白い。 同店の特徴は、「ワインを愉しむ生活」をイメージしやすいように、シーンに合わせた画期的なアイデアとともに提案していること。例えば、スパークリングワインを購入した場合、冷やして飲むことがネックになる。しかし、“ビニール製のワインバッグ”に“溶けない氷”を入れれば、“持ち運び可能なワインクーラー”に変身。飲む頃には適温になってしまうのだ。人気の「樹脂製のワイングラス」は、グラスが割れる心配もなくアウトドアにぴったり。藤森氏が世界中から買い付けてきたワインをモチーフにしたグッズやビンテージのオブジェなど、ここでしか買えないアイテムは必見である。 「何をお探しですか?」ではなく、「この後どうされますか?」と接客するのも、同店の特徴である。そう声をかけることによって、その人に合う1本を一緒に探すことができるという。たとえば、「家に帰って食事の支度をする」としたら、今夜のおかずに合わせたワインなど、日常のテーブルに並ぶ食事に合わせたワインを提案してくれる。「ボトル1本は夫婦ふたりでは飲みきれない」など、通常のワインショップでは相談できないことまで、会話の中から自然と引き出されていく。こうしたワインのある生活を楽しめる提案は、生産者の元を訪ねて、どんな土壌で、どんな人が、どんな想いでつくったワインかということを熟知している藤森氏率いる同社だからこそなせる業である。 店内の中央には、瞬時にテーブルが現れる仕掛けがあり、終日テイスティングが可能。同社の名物「こぼスパ」(500円)と赤、白(各300円)がセットになった「テイスティングセット」(1000円)がオススメ。そして、ある時間になるとここは“立ち飲みスペース”へと様変わりする。藤森氏が生産者の元を訪ねて探し当てたという、北海道でしか出回っていない「ニセコチーズ工房のチーズ」や「チーズ工房小栗のチーズ」「チーズ工房タカラ」なども販売しており、テイスティングしながら一緒に食べることも可能。 実は、ワインは必ずしも、飲み残してはいけないルールなどないと話す藤森氏。保存さえきちんとしておけば、少し空気に触れたワインを翌日飲んでみたら、開栓して間もなくのワインより好みの味になっていたりすることもあるのだという。昨日とはまた違う表情を見せるワインの愉しみ方は、教えてもらわなければわからないことだろう。こうした身近な新しい発見により、ワインをもっと好きになっていく。今後は、様々なワークショップも開催予定という同氏のさらなる展開に注目したい。
店舗データ
店名 | VINOSITY domi (ヴィノシティ・ドミ) |
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住所 | 東京都千代田区神田須田町1-25-4 mAAchエキュート万世橋フロア1F |
アクセス | 東京メトロ銀座線 神田駅 徒歩3分 都営新宿線 小川町駅 徒歩3分 東京メトロ丸の内線 淡路町駅 徒歩3分 JR線 秋葉原駅 電気街口 徒歩4分 東京メトロ千代田線 新お茶の水駅 徒歩4分 |
電話 | 03-5295-5575 |
営業時間 | 月~土:11:00~21:00 日 祝:11:00~20:00 |
定休日 | 無休 |
坪数客数 | 7坪 スタンディング |
客単価 | 1000円 |
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