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ワンコインの本格窯焼きピッツァで人気の「CONA 新宿」「nico 新宿」に続く3店舗目「nico 赤羽」が、JR赤羽駅東口に8月31日オープン!

広々とした開放的な店の入口には「PIZZA ALL ¥500」の看板が目を引く
カウンター席の奥、ピッツァを焼く赤い丸窯が印象的
半熟卵が食欲をそそる「ビスマルク」とサイドメニューNo.1オーダーの「季節野菜のバーニャカウダ」
人気の「牛バラ肉の赤ワイン煮」と、ボリューミーな「エビとムール貝のトマトクリームパスタ」
オーナーの青柳利一氏、同店自慢のワインセラー前で

(取材=玉井 由希子)


ここ数年ワインバルやイタリアンバルなどのオープンがめざましい赤羽駅周辺。この街に、また一つ新たな本格窯焼きピッツァバル「nico 赤羽」が8月31日オープンした。オーナーの青柳利一氏は、大学卒業後、不動産会社に就職したが、父親が新宿でバーなどの飲食店を経営していたという環境下で育ったため、いつかは飲食業界で仕事をしたいとの思いがあったという。2011年、父親がバーを閉めるのを機に、その新宿の場所でワンコインピッツァで有名なCONAのフランチャイズ「CONA 新宿店」をスタートさせた。同店は、破格のワンコインながら本格窯焼きピッツァが食べられると評判になり瞬く間に人気店となった。店の評判が上がるにつれ、満席で客が入れないことも多くなり、それを解消することを兼ね、翌年同じ新宿三丁目に「nico 新宿」をオープン。新宿エリアにおいて「500円本格窯焼きピッツァ」の確固たる地位を築いてきた。今回の新店舗はその3号店となる。

青柳氏が新店をオープンする際にこだわったのが、間口の広い1階の店舗という条件。赤羽駅周辺で賑わいのある一番街から1本外れた立地ではあるが、駅からも近く、求めていた条件と合致したこの場所に出店を決めた。既存2店舗がある新宿エリアとは地域性が異なり、客層も違ってくる赤羽エリア。当初は、通勤客や若いビジネスマン・OLの居住者などを客層に見込んでいたが、予想外に子連れのファミリーや年配層も多いという。それに伴い、既存の新宿店のノウハウにプラスアルファした、よりフレンドリーに詳しく料理の説明をするなど、接客の原点・基本の大切さを改めて再認識したという。「赤羽店で、より丁寧な接客の重要性を再確認したことで、新宿店の多少ルーティン的になっていた接客を改める良いきっかけ、学びになりましたね」と同氏は語った。基本的な接客をより丁寧にすることで、料理はもとより店を気に入ってもらえれば、リピートにつながり、それはやがて口コミとなって広がる。「オープン時から特に宣伝やPRもしていませんが、『この店がいいよって聞いてね』と言って来てくださる年配の方がかなりいるんですよ」。新たな地域で手さぐりでのスタートだったが、着実に地元に愛される店作りを実践している。

最大の売りのワンコイン本格窯焼きピッツァは、常時10種類以上。店内の専用窯で500度という高温で焼かれる直径25cmのピッツァは、焼き立てアツアツだ。1番人気で定番の「マルゲリータ」、クリーミーにとろけるマスカルポーネがたまらない「バジル&マスカルポーネ」やメープルシロップがアクセントの「ゴルゴンゾーラ」など、トマトソースやバジルソースのピッツァを豊富にラインナップ。また、ピッツァ以外のサイドメニューでは、「季節野菜のバーニャカウダ」(500円)は、ほとんどの客が注文する一品。濃厚なトマトクリームが人気の「エビとムール貝のトマトクリームパスタ」(500円)や、とろとろで柔らかい「牛バラ肉の赤ワイン煮」(500円)など、そのボリュームと500円というリーズナブルな価格に驚く客が多いという。ピッツァ以外のサイドメニューの充実ぶりもリピーターに人気が高い。

同店のもう一つの強みは、80種類以上もあるボトルワインやスパークリングワインを全て1900円で提供していることだ。入口のすぐ右手に鎮座する大きなワインセラーには、アツアツとろとろのピッツァにマッチするイタリアやスペイン、フランスといった欧州産もの、しっかりしたフルボディでもリーズナブルに提供できるニューワールド系のものなど幅広いワインが取り揃えられている。グラスもピッツァと同価格のワンコインで、泡、白、赤とそれぞれ3種ずつ「本日のグラスワイン」として提供。高品質で洗練されたすっきり辛口の「アンジュエール ブリュット」、オーガニックらしいやさしい味わいで料理に合う「エコ・バランス シャルドネ」や、丸みとまろやかさが特徴の「ビトラル シラー レゼルバ」などが人気だ。

2011年の開業以来、毎年新しい店舗をオープンしてきた青柳氏。今後もスピード感のある展開になるのか問うと「人材次第だと思う。店の経営で一番大切なのは人材。人が育たないとどんなに良い物件で店をやっても上手く行かない。今後は私をはじめスタッフも共に勉強、成長していきたい」「いい人材が育ったタイミングで良い物件に出逢えたら、その時に新店オープンを考えたい」と語った。大手チェーンの500円ピザ業態への出店が増えている昨今、地元に根差した丁寧な接客と人材育成に重きを置いている同店は一線を画す存在になるだろう。

店舗データ

店名 nico 赤羽
住所 東京都北区赤羽1-40-2 大同コーポ赤羽105

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アクセス JR赤羽駅東口徒歩3分
電話 03-5939-4380
営業時間 17:00~翌4:00
定休日 月曜
坪数客数 約24坪 43席
客単価 2500円
関連リンク nico (facebook)
※店舗情報は取材当時の情報です。最新の情報は店舗にご確認ください。

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