7月18日、渋谷・道玄坂に面したビルの地階に、イタリアンと和食をミックスしたダイニング「TORICO(トリコ)」がオープンした。経営は、同エリアでパーティースペース「シブヤ・ヴァーテックス」と、大宮の居酒屋横丁「sakaba140」内で「鶏虜(トリコ)」を運営するエクスペクト(東京都渋谷区、代表:竹村謙太氏)。今年はタイ・バンコクの「ジャパンフードフェスティバル」にも出店。同フェスティバルでは「鶏虜」の看板商品である唐揚げを太巻寿司にアレンジした「トリコロール」を1日100食売るなど、アジア圏での挑戦も積極的に行なっている。新店舗となる「TORICO」では、同社の売りである唐揚げのほか、渋谷を拠点に活躍する女性客をメインターゲットに据えた業態コンセプトを確立。「渋谷に遊びに来る若い方からキャリアウーマンの方々の居場所でありたいと思っています。ここに来れば誰かに会える。食事や飲みの利用だけでなく、家に帰ってくるような感覚で使ってもらいたいですね」と、竹村氏は想いを語る。 女性客の心を掴むために、お通しとしてボリュームもたっぷりの籠盛りバーニャカウダを提供。メニューも野菜、魚、肉、つまみ、ピザなど、女性が喜ぶ料理を中心に構成している。売りの一つである「自家製ソーセージ」は、脂を多めに配合した粗挽き肉でジューシーさを表現し、そこに細挽き肉を混ぜることで食感のコントラストを打ち出す。味はプレーン、ホットチリ、しそ、ブラックペッパー、トマトバジルの5種類を揃え、1本各600円、3本盛り合わせ1480円、5本盛り合わせ2180円で用意する。ソーセージの付け合わせには、マスタードの他にワサビを提案し、和の要素をプラスした。また、本格石釜で焼き上げるナポリ風の生地に、和洋折衷の具材をトップングした「TPRICO」スタイルのピザを用意。ピザの定番である「バジルとモッツァレラのピザ」(600円)から、「唐揚げとからしマヨのピザ」(800円)、「鮭とワサビ醤油のピザ」(720円)など、和の食材を大胆にアレンジしたメニューを揃えた。前述の看板メニューである「鶏虜のからあげ」(500円)は、女性に配慮し、ニンニク不使用のレシピを採用。その代用として香り、コクづけに八丁味噌を使用した漬けダレで調味している。 アルコールには、ワインをはじめ梅酒やカクテルなどをラインアップ。看板に掲げるのは日本酒のもっきりスタイルで升にワインを注ぐ「升ワイン」(赤白各500円)、グラスのふちギリギリまで注ぐ「なみなみスパークリング」(600円)。また、みかん、白桃、パイン、マンゴーなどの果実を梅酒に漬け込んだ「フルーツ梅酒」も人気メニューの一つだ。通常価格は580円だが、17時~20時までは女性限定で280円になるハッピーアワーも開催し、女性客に感動を与えている。さらに、アルコールが苦手な女性を意識した「ノンアルコールカクテル」(550円)も揃え、食事利用客から飲み利用客までを幅広く集客している。 同店が販促として活用するのが、季節ごとに発行するフリーペーパーだ。「記事の内容は店のコンセプトだったり、スタッフが作るカクテルの紹介だったりさまざまです。真剣にふざける。これが僕らスタッフのテーマでもあるので、フリーペーパーはそれを体現した中の一つですね。見て頂けると分かりますが、まじめにふざけた内容なんですよ(笑)」と竹村氏。社名のエクスペクトは、英語で「X-PECT」。エックスというアルファベットがクロスしていることから“人の交わり”を表現。それにリスペクト=尊敬を組み合わせた造語だ。「人と人がつながって幸せになれたら」(竹村氏)という想いが社名、そして「TORICO」には込められている。
店舗データ
店名 | TORICO(トリコ) |
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住所 | 東京都渋谷区宇田川町26-5 育真ビルB1F |
アクセス | JR渋谷駅より徒歩2分 |
電話 | 03-3476-2735 |
営業時間 | 平日 17:00〜24:00(L.O.23:00) 金土祝前日17:00〜翌5:00(L.O.翌4:00) |
定休日 | 不定休 |
坪数客数 | 25坪50席 |
客単価 | 3000円 |
運営会社 | 株式会社エクスペクト |