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原価率100%、500円の刺し盛りで注目を集めた札幌の銘店が東京進出! 8月21日水産直営居酒屋「北海道海鮮 居酒屋 にほんいち 新宿東口店」が、新宿にオープン

客前で蟹をかけるパフォーマンスに驚かされる「かにぶっかけ 出巻玉子」
原価率100%の看板メニュー「漁師町の板盛り」
月間2万個の販売実績を誇る「にほんいちのコロッケ じゃが芋・かぼちゃ」
今後は関東での展開にも注力するという市川氏

(取材=虻川 実花)


8月21日、新宿東口の飲食ビル6階に「居酒屋 にほんいち 新宿東口店」がオープンした。経営母体は、札幌で同業態を2店鋪展開するアイ・コンセプト(北海道札幌市中央区、代表:市川暁久氏)。札幌店をオープンした2007年当時は「高いお金を払わないとまともな海鮮料理を食べられない」(市川氏)という印象が強かった札幌の外食市場。そこに鮮魚居酒屋の価格破壊を起こしたのが市川氏である。ズワイガニや海老、ホタテなどをふんだんに盛りつけた、原価率100%で500円の「漁師町の板盛り」を看板に、客単価3000円程度で鮮度の高い魚介が楽しめる店を開業した。このキラーコンテンツが評判を呼び、売上げの前月比を21ヵ月連続で更新し続けている。 特筆すべきは、自社で北海道の海鮮、蟹専門の水産卸業までを行なう事業展開だろう。1年ほど前から始めたこの事業では現在、関東、関西圏を中心に60社600店鋪と取引を行なっている。「卸業でおつきあいのある生産者さんの想いを聞いて、東京進出を決めました。他社へ北海道の魚介を卸すだけでなく、自分たちがやるべきだろうと感じたのです」と市川氏。東京店では根室、紋別、小樽の一番セリで落とした魚介を直送する。なかでも小樽からは、特許を取得した鮮魚流通システム「海雪〆」を使用した鮮魚が届く。これは、−1~1.5℃の人工海水で魚介の腐敗菌を減らし、出荷日から一週間は鮮度を保持できるというシステム。こうした水産直営店だからこその流通により、札幌とのタイムラグゼロで新鮮なものを提供することができるのだ。 看板メニューには前述の「漁師町の板盛り」(500円)以外に、だし巻き卵の上に、蟹を客前でストップがかかるまで盛りつける「かにぶっかけ 出巻玉子」(880円)、「活〆たらばかに足 特大一本焼き」(1980円)、都内チェーン店でも提供しているPB商品「にほんいちのコロッケ じゃが芋・かぼちゃ」(各380円)などを用意。その他「たらこ山わさび」「自家製塩辛」など9品を390円均一、「完熟トマトのてんぷら」「一本買サーモンのカルパッチョ」など8品を480円均一で揃える。また、「本ずわい足一本」(250円)、「特A生うに刺し」(780円)、「特大本ぼたんえび」(1尾500円)など、お得感のある商品を多く用意する。「例えば、本当に新鮮な海老は真っ赤な色をしているんです。けれど、透き通った色が新鮮なのでは?と思われる方が多い。本当に新鮮な魚介を知らない方が多いのです。そうした鮮度の高い本物の味を、当店で知って欲しいですね」と市川氏は話す。 アルコールの主力は全国の日本酒。現在は10種類の扱いだが、今後は「日本酒をきちんと飲ませる店」に移行し、主客層である40代サラリーマンに訴求する“魚介と日本酒が楽しめる店”を提案する。 「『にほんいち』ブランドは、直営30店鋪が限界だと感じています。ですので、2015年からはライセンス販売を予定していますね。また、次は蟹専門業態を年内にオープンしたいと考えています。その直営で50~60店鋪の展開を構想しています」(市川氏)。生産、加工、流通、販売までを行なう第六次産業化を目指す同社。東京進出のネクストステージに期待が集まる。

店舗データ

店名 居酒屋 にほんいち 新宿東口店
住所 東京都新宿区新宿3-21-4 第二サンパークビル6〜7階

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アクセス JR・地下鉄新宿駅より徒歩1分
電話 03-5368-3961
営業時間 17:00〜24:00
定休日 無休
坪数客数 60坪 100席
客単価 3000円後半〜4000円
運営会社 株式会社アイ・コンセプト
※店舗情報は取材当時の情報です。最新の情報は店舗にご確認ください。

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