新橋駅・烏森口から、派手な看板の飲食店や中小様々な雑居ビルが混在する西口商店街を歩いて3分ほどの新橋プラザ手前に2月26日、フレンチビストロ「4Vintheo (4ヴァンテオ)」がオープンした。経営は、「ビストロ・ヴァンテオ」(渋谷)、「2ヴァンテオ」(中目黒)、「3ヴァンテオ」(新橋)を展開しているビストロ ヴァンテオ(東京都渋谷区、代表:仲道敏夫氏)。1番目の「ビストロ・ヴァンテオ」はチキンなどの肉料理、「2ヴァンテオ」はオイスター、「3ヴァンテオ」はシャルキュトリーと、店舗ごとに主力料理を変えて出店してきた仲道氏。4番目となる「4ヴァンテオ」は、ガレットにシードルというフランス・ブルターニュの郷土料理を打ち出したものとなった。「ガレットをつまみに、気軽に飲めるビストロはあまりない。やるなら、他と違う思い切ったことをしようと思った」と語る。それが破格のワンコイン・ガレットを生み出し、ガレット初体験の新橋のサラリーマンが気軽に足を運べるまさにファストフード感覚のフレンチビストロ誕生となった。
老舗のフレンチ「シェ・イノ」や「ボン・ファム」で経験を積んだ仲道氏は、もっと気軽にフレンチを食べてもらいたいという思いから、当時まだそれほどなかったフレンチビストロ店をオープン。それが8年前の1店舗目「ビストロ・ヴァンテオ」だった。ただ、ビストロにありがちなメニューばかりでは魅力に欠けると感じ、自身も好きだった鶏料理を主軸にした。「とにかく、お客さんにはいろいろなものを食べて欲しい」。そんな熱い思いは、現在の4店舗目まで受け継がれている。「ガレットは美味しいのにどうしてもメイン料理に負けがちでお客さんはなかなか注文しない。ガレットに脚光を浴びせ、ビストロ・バル業界でもっとガレットを押していきたい」と、意気込みを話す。
同店最大の売りであるガレットは、良質な国産そば粉を使用し、オリジナルの配合で独特の風味や色合いを出している。絶妙の焼き加減による理想のパリッとした食感で提供されるガレットは格別だ。定番で一押しの「コンプレット(ハム、卵、グリュイエルチーズ)」(税込525円)や、シードルやワインに合う「ユイットル(牡蠣のスモーク、ホウレンソ草、グリュイエルチーズ)」(税込525円)は、ガレット初体験の人たちにも大人気のメニュー。また、デザート系ガレット「キャラメル ブール サレ(バニラアイス、塩バターキャラメルのソース)」(税込525円)もあり、デザートは“別腹“な新橋のサラリーウーマンにしっかり対応している。前菜には、既存店で大人気の「鬼盛りフォアグラの茶わん蒸し」が、「4ヴァンテオ」流に価格を抑えた小ポーションで「小鬼盛りフォアグラの茶わん蒸し」(税込525円)として登場。ガレットとの相性抜群なシードルは、フランス産や国産といったタイプの違う2種を日替わりで用意している。グラスワインは常時6~7種あり、ビオワインもチョイスできる。食事と一緒にいろいろ試せるようにグラスワインがオール・ワンコイン(税込525円)と、新橋のサラリーマンには嬉しい限りだ。財布にやさしい“新橋価格”で提供される確かな味の料理の数々。席数が限られたこぢんまりとした店内は、すぐにいっぱいになることも多い。
違うコンセプトの店を展開していきたい」と今後の展望を語る仲道氏。「5ヴァンテオ」の可能性を聞くと、「クレープのようにガレットをもっと知ってもらいたい。より気軽に食べてもらえるよう移動販売車でファストフード的にガレットを売ることも考えているんですよ」と、“ガレット愛”ともいえる想いを語ってくれた。近い将来、「5ヴァンテオ」の看板が移動販売車に掲げられ、街角で気軽にパリッとした食感のガレットが食べられるかもしれない。
店舗データ
店名 | 4Vintheo (4ヴァンテオ) |
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住所 | 東京都港区新橋4-18-4 |
アクセス | 新橋駅・烏森口 徒歩3分 |
電話 | 03-3436-3407 |
営業時間 | 17:30~翌3:00(L.O.2:00) |
定休日 | 日曜・月曜 |
坪数客数 | 6坪・17席(カウンター席含む) |
客単価 | 2500円~3500円 |
運営会社 | ビストロ ヴァンテオ |
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